二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 俺の妹がぁ・・・
- 日時: 2010/09/21 23:45
- 名前: なお (ID: fbqYC.qT)
電撃文庫、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の中に出てくる『妹空』を考えて書いてみよう
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- 設定資料 ( No.1 )
- 日時: 2010/09/21 23:56
- 名前: なお (ID: fbqYC.qT)
理乃
中学校1年生、凄く純情な性格。恋愛を凄く大切にしていて、傷つきやすいが。しおりと言う可愛い妹がいる。
テツ
理乃の彼氏、ちょっと乱暴だけど、たまに優しいところを見せる。理乃が初めての彼女なので、扱いに慣れていない。理乃を庇って死んでしまう。
カズ
32歳、ベンチャー企業の若社長。妻子が居るにも拘らず、理乃と不倫をするが、会社と家族に中学生との不倫がばれて理乃を捨てる。
トシ
高校2年生、金持ちの家庭に生まれるが、親を頼らずに生活をしているため貧乏。学業、スポーツ共に秀でていて、サッカー部の主将を任されている。バイトで読者モデルをやっているが、そのバイト代は趣味のバンド活動に消えてしまう。
はっきり言います。
『これは俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主人公の妹、高坂 桐乃(こうさか きりの)さんが考えたキャラクター設定です。
本編にはもっと詳細な設定が書かれています。
著作権云々に問題があれば一言下さい。消します。
- 俺の妹がこんなに可愛いわけがない外伝〜妹空〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/22 00:29
- 名前: なお (ID: fbqYC.qT)
プロローグ
12月24日
街はクリスマス一色、街路樹は綺麗にイルミネーションを施され、お店の前にはサンタクロースの格好をした店員がプラカードを持ってたっていたる。
そして私の隣にもサンタクロースが一人。赤い服も、ヒゲも帽子も無いけれど、私にとってはたった一人のサンタクロース。
名前はテツ、2ヶ月前に告白されて付き合い始めた私の彼氏。ちょっと乱暴なところもあるけど、たまに優しい顔を見せてくれるのが嬉しい。
「それで、今日の予定は?」
呆れ顔で私を見るテツは、いつも通りの乱暴な口調。
「んー、とりあえず何か食べようよ、お昼だしさ。」
私は近く似合った喫茶店を指差した。
「この前ね、雑誌に出てたんだよ。あそこのパフェが絶品なんだって」
目的地は交差点の向こう側、私は駆け出していた。
「ほら、早く!置いてっちゃうよ?」
「理乃!!」
キキーーーーッ!!
ドス!
ゴシャ!!
いきなり名前を呼ばれて突き飛ばされた。
「ちょっと何するのよ!!いた・・・え?」
私のすぐ後ろには大きなタイヤがあった。そこはテツが居た筈の場所。
運転手が血相を変えて飛び出してきた。
「大丈夫か!?」
ダンプのフロントに飛び散った赤い液体が妙にリアルだった。
「い、いや・・・ウソ、ウソよ」
赤い模様を追って視線を巡らせると、その先には何か赤い水溜りがあり、その中に誰かが倒れていた。
「テツ?テツ!?」
私はテツの姿を探した。
(私は誰に突き飛ばされたの?)
「そっちに居るんでしょ?テツ?」
ダンプの向こうに居ると信じて。
(本当は解っていた。)
「こんな時に悪い冗談はやめてよね?」
立ち上がろうとして膝が震える
(轢かれたのは・・・。)
「テツ?」
私は絶叫した。
(私がテツを殺した・・・。)
「いやああああああああああああ!!!!!・・・・う」
私は気を失った。
目を覚ますと、しおりちゃんの顔が目の前にあった。
「お姉ちゃん、おはよう」
「ゆ・・・め?」
そうであって欲しいと、呟きをもらす。
「今おとーさんとおかーさん呼んでくるね?」
しおりちゃんがタタタと駆けて行く音が聞こえる。
しおりちゃんが居なくなって、私の目には見知らぬ白い天井が見えている。
「ゆめ・・・じゃ、無いのね・・・」
両目から涙が流れた。
廊下から人が走ってくる音が聞こえた。
「理乃!?」
血相を変えた両親だった。
「大丈夫なの?」
私は頷く。
「私は大丈夫、だけど・・・」
私は顔を背けて言った。
「テツが・・・」
二人が俯くのが解った。
「テツ君は・・・即死だったそうだ。」
父親の冷静な言葉が痛かった。
「テツは、私を助けて死んだの。私が、私が殺したのよ!!!」
私はお父さんに掴みかかった。
「落ち着きなさい、理乃」
お父さんは私をそのまま抱きしめた。
「お前が殺したんじゃない、あれは事故だったんだ、お前のせいじゃないんだ。」
私はお父さんの胸をたたきながら泣いた。
「お姉ちゃん、お父さんを叩いちゃ駄目だよ。お父さんがかわいそうだよ。」
そう言って私の腕にしがみつくしおりちゃんの頭を、お父さんは優しく撫でた。
「大丈夫だから、今はお姉ちゃんの好きにさせてやりなさい。」
「うわぁああああああ・・・うああああああああああ・・・」
私は大声で泣いた。
「お姉ちゃん・・・」
しおりちゃんが私の頭を撫でてくれていた。
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