二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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学園アリス 短編小説
日時: 2010/09/26 20:44
名前: 檸檬 (ID: pJ0RzEWL)


はじめまして。

檸檬といいます。

学園アリスの短編小説をこれから書いていきます。

初めてですのでよろしくお願いします!


 〜注意事項〜

・学園アリスが嫌いという人は読まないでください。
・荒らしや中傷等は禁止。
・更新が亀並みに遅いかもしれません。

では、次の記事から書きますね^^

Page:1



なつみかん。ほのぼの。 ( No.1 )
日時: 2010/09/30 22:57
名前: 檸檬 (ID: PR3Fak4z)



一人の少女は、広い学園内を歩いていた。
周りをキョロキョロと見渡しているところを見ると、
誰かを探しているようだった。


「んも〜、棗どこいったんやろ?」

少女が探しているのは、彼女のパートナー、
日向棗。強い炎のアリスを持つ、天才少年だ。

(鳴海先生から棗を呼んでこい言われたから
 探してんねんけど…。)

少女は、少年の名前を呼ぶ。
しかし、一向に見つかる気配はしなかった。

「んもう!!あいつ何処におんねんっ。
 さっさとでてこいやー!!!」

イライラがつのり、一人そう叫ぶ。
…が、あたりは静まり返っている。
誰もいない。

(…しゃーないな…戻ろ…。)

そう思い、少女は踵を返す。
近道をしょうと、いつもは通らない
植木の中の道を行くと…。

「…え…。」


大きな木の下で、漆黒の髪色をしている少年がいた。
目をとじて、木にもたれかかっている。
眠っているようだ。

そう、この少年こそが、少女が探していた棗という少年である。

「な、棗…あんたこんなとこで寝て…。」

少女は仕方なく、少年を起こしにかかる。
肩を揺さぶっても、鼻をつまんでも起きる気配はしない。

「棗ー!!!起きろー!!
 鳴海先生が呼んどるでーー!!!」

…。

少女は、仕方なく少年の隣に座った。
よっぽど疲れているんだろう、少年はピクリとも動かない。

(あー、どないしよ…)

少女は困った様子で、少年の顔を見つめた。

(…それにしても、ホンマこいつ顔だけは整っとるなぁ…。
 性格は最悪やけど。)

少女は、膝を抱え込みながら少年の顔を覗き込む。

(睫毛も長いし…あ、髪の毛もサラサラや…。)

無意識に、少女は少年の髪を触っていた。
…何や、こいつも寝顔は可愛いなぁ。
そう、少女が思った瞬間。


「…おい水玉。べたべたと人の髪触ってんじゃねーよ」

少女はびっくりしてすぐさま手を離した。
…さっきまで熟睡していたはずの少年が、突然声を発したのだ。

「棗!!?あんた起きとったん!?」
「人の寝込み襲ってんじゃねーよこのブス。」
「んなー!!!?」

少女の手は、怒りでぷるぷると震えている。
…前言撤回。誰だ、こいつの寝顔を可愛いといったのは。

「ウチは鳴海先生に頼まれたからアンタを探しに
 来てあげたっていうのに何やその態度!!!
 ていうかこんな所で寝んなやー!!」
「…。」
「無視かコラー!!!」

何処から出て来たのか、少女はちゃぶ台をひっくり返す。

「あ〜…もう休み時間がパァや…。
 蛍と一緒に遊ぼ思たのに…」

少女は、頭を抱えて少年の隣に座り直した。
もうすぐ授業の開始のベルがなる。

「…戻らねーのかよ。」
「アンタが付いて来んといかんやろ。
 それに今急いでもどうせ間に合わん…。」

…ベルがなった。
授業をサボるなんて始めてだ。
それに、棗と一緒だなんて…。

(…何か、不思議な感じや…。)


…いつもと違う雰囲気。
恐ろしいほど静まり返っている、今いる場所。
天気は快晴で、心地のよい風も吹いている。


「…。」
「…みかん」

突然呼ばれた自分の名にぴくっと反応する。
名を呼んだ少年は、ある場所を指さした。
みかんと呼ばれた少女は、指さされた方向を見た。

「…あっ…リスやぁーーー!!!
 かわいいー!!」

そこには、小さなリスが2匹いた。
少女は目を輝かせている。
…手に乗せようと、近づいて行くが…。

逃げられた。


「何でやー!!!?」

少女がひとりショックを受けている姿を見て、
少年はふっと笑った。

「…な、何やのアンタ。人の不幸笑いおって。」
「何が不幸だよ、ほざくな。」

少年は、口角を少しあげながらもそっぽを向いた。

「…笑いたきゃ思いっきり笑えばいいのに。
 素直やないなぁ。」
「…なんだよ。」


「…べつに!今日は天気もいーし。
 仕方ないわ、アンタと一緒にここにおっちゃるわ。」


彼女が笑った途端、どこからか小鳥のさえずりが聞こえた。
『勝手にしろ』といいながら、その場でごろんと横になる
少年の隣に、少女は腰を降ろした。


(…棗と過ごす時間も、そんなに悪くないなぁ。)

…少女の顔からは、笑みがこぼれた。



Re: 学園アリス 短編小説 ( No.2 )
日時: 2010/09/30 22:58
名前: 檸檬 (ID: PR3Fak4z)


↑う〜ん、何が書きたかったんだろ笑
処女作です^^
下手でスミマセン…終わり方びみょ。

またまたなつみかん。風邪ネタ。 ( No.3 )
日時: 2010/10/01 21:51
名前: 檸檬 (ID: aCSbnB08)



…季節は冬。
人一倍広い部屋の、人一倍大きなベットの上で、
漆黒の髪色をした少年は寝ていた。

…咳き込みながら、苦しそうに。


(…ちくしょ…力を使いすぎた…)

ここ最近、任務が続いてアリスを立て続けに使っていた。
…彼の能力のかたちは『自分の寿命を縮めてしまう』タイプ。

おまけに今の季節は冬。
また今年も学園内には風邪が流行してしまう季節だ。
疲労+風邪菌が合わさって、少年は熱を出してしまった
ようだった。

咳き込みながらも、体温計を探して熱を測る。
比較的はやく測れて正確な体温計。
2分経たないうちにピピッと機械的な音がなった。

…38,5。

少年はちっと舌打ちをして、もう一度布団の中に入った。
…寒い。震えが止まらない。
辛い。咳が止まらない。
そうだ、薬。薬を飲まないと。

少年の頭の中では様々な言葉が飛び交っていた。
だが、どうしても今は体を起こす気力がない。

…少年は、そのまま眠りについた…。


***

「…棗っ…棗!!」


…誰かが自分の名前を呼んでいる。
聞き慣れた女の声だ。

…自分の、好きな。

少年は、うっすらと目を開けた。


「…棗っ…あ…起きた。」
「…っ…。」

少年の目の前には、やはり。
栗色の髪を、ツインテールにしていて、
器用に関西弁を操るあの少女…。

「…水玉…」
「誰が水玉や!!!」

水玉…じゃなく、佐倉蜜柑がいた。
自分のパートナーでもあり、想いを寄せている女。

「…お前…何でここに…」
「アンタ今日学校休んでたやろ?
 心配して見舞いに来てあげたんやで!
 鍵開いてたから勝手に入ったけど…。
 大丈夫?めっちゃ辛そうやったから、
 起こしたんやけど…。」

『薬ちゃんと飲んだん?』
『その前になんか食べたん?』

少女は少年の額に手を当てる。

「アンタ凄い熱やん!!!」
「うるせえ…伝染るからさっさ帰れ。」

少年は、少女に背を向けた。
少女は『伝染るから』と、
自分がこいつに初めて心配されたことに対して
とても感激していた。

「そんなわけにはいかんやろ!!
 見舞いに来たからにはウチがちゃーんと
 看病したげるからな!」

…うざい。うざすぎる。
好きな女に対してそう思うのもアレなのだが。
アリスを使うにも、こんなことで使うのも気が引ける。
もうどうにでもなれ。

「まずお腹に何かいれなあかんな!
 タカハシさんからお粥もろうてきたろか?」
「…いらねえ。」
「やないと薬飲めんやろアホ!
 そうや、りんご買って来て剥いたろか?
 よし、そうしよ!じゃあ、ちょっと待っててな。
 セントラルタウン行ってくる!」

いらねえっつってんだろブス…。
そう言葉を発するにも、今の自分にはそんな気力もない。
少女が自分の部屋を出て行った後、また目を閉じた…。


***

…ここはどこだ。

少年は、真っ暗な暗闇の中にいた。
ひとりぽつんと佇んで。

『棗…棗』

…自分の名を呼ばれ、ぱっと振り返った。
この声…この声は…。

『…棗。』
「…ペルソナっ…!!」

…そこには自分が一番嫌いで苦手とする危力系担当の教師、
ペルソナがいた…。

仮面の下には、恐ろしい顔がある。
体中にはたくさんのアリス制御アイテム。
そう、彼のアリスは…。

”腐食のアリス“

『棗…』

…ペルソナは少しずつ自分に近づいて来ている。
逃げようにも、体が動かない。
…ペルソナが目の前に来た途端、ゆっくりと、そっと…
仮面を外した…。

凄まじい妖気。

彼のアリスが発動したのだ。
生命を一瞬で腐らす…枯らすアリスが。
その力が少年に襲いかかる。

…もろにその力を受けた少年の顔からは、
不自然な痣ができていた。
その痣はもの凄い勢いで広がっていく。

…体が痺れる、息が出来ない。
このままではヤバい。

死ぬ…死んでしまう。
痛い…苦しいっ…


その時だった。

『…棗。棗!』


…自分の目の前に…あの少女…蜜柑が立っていた。
いつもの明るい笑顔で。

もう、ペルソナはいなかった。
手を見ても、痣は消えていて…。

『…棗。』

…彼女を見つめる。

…蜜柑。蜜柑…。


***

「棗!!?棗!!!?」
「…っ…!?」

目を開けた。
…いつもの風景。
自分の顔の近くには…佐倉蜜柑。
心配そうな顔で、自分を見ていた。

「アンタ…大丈夫!!?
 すごいうなされとったけど…!!
 汗も…熱あがっとるんちゃう!?」
 今先生呼んで………っ!!?」

…少年は、少女を自分の胸元に引き寄せた。

…怖かった。死ぬかと思った。
だけど…。


「な、な、な、棗!!!!?
 なっ…アンタほんま大丈夫!!?
 どうしたん!?」

少女は顔をまっ赤にさせながら、そう叫ぶ。

「…っうるせ…黙ってろ…」
「…っ…棗…?」


「…どうしたん…?」

…少女も、恐る恐る、横たわる少年の体に手を回した。


…安心、できた。
荒くなっていた息も、落ち着いて来た。
変な動悸も、吐き気も、何もかも。

…そうだ、俺にはこいつがそばにいるだけで、





***

「…じゃ、じゃあ、りんご剥いたからちゃんと食べなあかんで。」
「…。」
「く、薬もちゃんと」
「うるせーな、わーったよ。」
「な、なんやその態度!!」


少女は立ち上がって、ずかずかと部屋を出て行こうとした。
ドアノブに手を掛けた時。

「…蜜柑。」

…名前を呼ばれ、振り返る。

…少年は、横たわったまま、彼女に背を向け…。
小さい声で、


『…今日は…サンキュ』


…そういった。
本当に小さい声だった。

だが、少女にはちゃんと伝わったようだった。
笑顔のまま、

「…棗。明日は絶対学校きてな!
 休んだらウチが張り倒したる!それじゃ、おだいじに。」

そう、言った。




…少年はその日、ぐっすりと眠れた。
悪夢なんか見ず、ただ、深く。

彼女のことを、思いながら。

翼→←美咲 ( No.4 )
日時: 2010/10/02 00:10
名前: 檸檬 (ID: hTgX0rwQ)



普通の授業が終わり、最後の授業は
能力別授業。
自分達の場所、特別能力系へと移動するため、
廊下を歩いている2人の中等部生がいた。

「ふぁ〜…ねむ…。
 あと1時間か…」
「翼、お前眠いとかいって、今日一日ずっと
 授業サボってただろ」
「まーな。せーしんとういつだよ」
「何が精神統一だよばーか。」

…そんな言い合いをしながら、
中の良い男女…安藤翼と、原田美咲は
教室へと向かっていた。

**

しばらく歩いて、重そうな扉の前にたつ。
ここが自分達の居場所。

翼は、扉を開けた。


「…って、誰もいねえ…。」
「何?あたしらが一番のり?」

…そこは、もぬけのからだった。
まだ誰一人としてここには来ていない。

「おー、何気に一番のりって初めてじゃねえ?
 いつも大抵誰かいたよな。」
「だな…」

翼と美咲は机の上に鞄を降ろす。
…ふと、美咲の目に留まったもの。

「…あ。アルバム!」

机の上には、アルバムが何冊か置かれていた。
多分、特力系担当教諭の野田先生(愛称のだっち)が
本棚の整理でもしていたのだろうか。
…その証拠に、本棚は荒れていた。
きっとこれを整理しているうちにまた自身のアリスに
呑み込まれて別の時代に行ってしまったに違いない。

「おー、マジだ。懐かしいなー!!」

美咲の元に寄って、アルバムを覗き込む翼。

パラパラとめくっていると、自分達の幼い時の写真が
たくさん出てくる。

「わははは!!この写真の殿きもちわりー!!!」
「お前こそこの写真、相当な写真写りだぞ?」
「あっおま美咲、それは…!!」

ふたりで仲良くアルバムをめくっていく。
…そういえば、ふたりが出会ったのはいつのことだっただろうか。

確か、お互い見つかりやすいアリスだったせいか
3歳という年齢でここに連れて来られた。

(…懐かしいな)

翼はアルバムを見ながら、ふっと笑った。
まさか、こいつと10年以上も一緒に、そばにいるなんて
この時は思いもしなかった。

(…ま、こんなにも一緒にいるのに、告白できねー俺って…)

ふっと、ため息をつく翼。
ヘタレの自分を哀れんでいるようだ。

そんな翼の横で、美咲はあるページで手を止めた。

「…あ、そういえばこの2人って、最近付き合い始めたんだろ?」
「…え?」


美咲の手が止まったページ。
そこには、翼と美咲と…昔よく遊んだ、能力クラスは別だが、
仲のよかった男の子と女の子が写っていた。

「…え、まじかよ…」
「本人達から話聞いたからマジだよ。
 この時からお互い、ずっと意識してたんだってさ。」

美咲はそういい、2人の顔を指でなぞった。
…その指先を、じっと見つめる翼。


…別に、この時言わなくてもよかった。

ううん、一生この想いを伝えなくても。

今の関係で、満足はしてたんだ。

でも、どうして俺はこの時言ってしまったんだろう。


「…俺も、お前のことこの頃からずっと意識してたけどな。」



…我に返った翼。
やばい、美咲の顔が見れない。

何言ってるんだ俺は。


そう思った瞬間…。


++
いったんとめますっ;
すみません
><

Re: 学園アリス 短編小説 ( No.5 )
日時: 2010/10/06 10:37
名前: シオン (ID: B9tAUYch)

はじめまして!アリス大好きなシオンです!

檸檬さんのかなり面白いです^^
更新がんばってください!

私は中2です!学校から更新しています。


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