二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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VOCAROID
日時: 2010/10/21 20:11
名前: 小豆 (ID: eZfg1dnB)

          【入口】

ようこそ、いらっしゃいませ。


はじめまして。ここはボーカロイド事ボカロの小説集です。
駄文です。それに私の妄想なので、読者様の想像と全く違う方向に行く可能性が高いです。
それでも良い、という方だけ、よろしくお願いします。

ボーカロイドの曲にはギャグやシリアスなど、いろんなものがあります。
なので、この小説も、ギャグになったり、シリアスになったりと、コロコロ変わると思います。

それでは、ボーカロイドの世界へ入りましょう。

       【ゆっくりと——】





 そこは貴方だけの世界

    誰も入ることのできない不思議な世界

  でも、1人じゃ寂しすぎるよね?

    お友達を——呼びましょう…!


  さて、いらっしゃいませ——。


       【 メニュー 】

   ◆…人柱アリス

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Re: VOCAROID ( No.1 )
日時: 2010/10/21 20:22
名前: 小豆 (ID: eZfg1dnB)

     歌詞

あるところに、小さな夢がありました。
だれが見たのかわからない、それは小さな夢でした。小さな夢は思いました。

(このまま消えていくのはいやだ。
どうすれば、人に僕を見てもらえるだろう)

小さな夢は考えて考えて、そしてついに思いつきました。
人間を自分の中に迷い込ませて、世界を作らせればいいと——。   


         …人柱アリス… 


1番目アリスは勇ましく 剣を片手に不思議の国
いろんなものを斬り捨てて 真っ赤な道を敷いていった


そんなアリスは森の奥
罪人の様に閉じ込められて
森に出来た道以外に 

彼女の生を知る術はなし



2番目アリスはおとなしく 歌を歌って不思議の国
いろんな音を溢れさせて 狂った世界を生み出した
そんなアリスは  薔薇の花。


いかれた男に撃ち殺されて
真っ赤な花を一輪咲かせ 皆に愛でられ枯れてゆく




3番目アリスは幼い娘  綺麗な姿で不思議の国。
いろんな人を惑わせて おかしな国をつくりあげた


そんなアリスは国の女王
歪な夢にとり憑かれて
朽ちゆく体に怯えながら  国の頂点に君臨する。



森の小道を辿ったり  薔薇の木の下でお茶会
お城からの招待状は  ハートのトランプ

4番目アリスは双子の子  好奇心から不思議の国
いろんな扉を潜り抜けて ついさっきやって来たばかり


気の強い姉と   

賢い弟


一番アリスに近かったけど
   ・
   ・
   ・

二人の夢は覚めないまま

不思議の国を彷徨った 

     …キャスト…

  1番目アリス

    MEIKO

  2番目アリス

    KAITO

  3番目アリス

   初音 ミク

  4番目アリス

   鏡音 リン
   鏡音 レン

         【出口】

 人柱アリス。

 ここから世界は作り上げられていきます。

 それではどうぞ。

 歪な夢にとりつかれないように


     ——お気をつけて

Re: VOCAROID ( No.2 )
日時: 2010/10/21 20:46
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: qrnJbgt/)

 すごッ!
 
 どもっミズキです。

 今のが駄文だなんて…私には才能がありすぎだと思います。
 お世辞無しで凄すぎです。
 わ、私の小説もいかがですか?
 小豆さんには敵いませんが…

Re: VOCAROID ( No.3 )
日時: 2010/10/23 09:16
名前: 小豆 (ID: klNaObGQ)

そこは不思議な夢の世界。
さぁ、貴女も夢の世界へ——。

        「人柱アリス」

そこは、誰も知らない場所。
そこに、手に赤いスペードのマークがある女の人が歩いていました。
片手にはなんでも斬れそうな剣があります。女の人は不思議そうな顔をしながら、

「ここはどこかしら…見慣れない場所…」

女の人は「うーん」とうなりながら歩きます。

「ある物は剣だけか…。なんなのよ…」

—貴女がアリスにふさわしいかを調べます

どこからか聞こえてきた声に、女の人は訝しげな顔をして立ち止まる。

「…どう言う事?」

—見ていますよ、貴女を。せいぜい頑張ってください

その声が途切れると、女の人は頭に「?」マークをいくつも浮かべた。

「アリス、か。そうね…たくましい人がアリスになれるのかもしれない…」

女の人は怪しげに微笑むと、剣を上に突きあげました。
そして、近くにいた人に近づくと——。

「う゛、わぁぁぁああぁぁあっ!!」

その人の体を斬りました。よく斬れる剣です。

「…おもしろいっ!!」

女の人は笑います。そして、今自分がいる一本道にあるもの全てを斬ろう——そう決めました。
ザクッザクッ…ザクッザクッ…女の人は、綺麗に咲いていた薔薇の花、まだ幼い子供。

何もかもを斬り裂いて行きました。

そんな時。彼女をこの世界に誘った「夢」は、斬られた薔薇の花を抱えて、悲しげにそれを見つめていました。
女の人が通った一本道は真っ赤に染まっていました。

斬られた赤い薔薇の花、人の血などでです。

—ひどい有様ですね

どこからか聞こえてきた声に、女の人は立ち止まりました。
そこは森の中。誰もいません。いるのは、いいえ、あるのは、真っ赤な道と木々だけ。

「フフッ…どうかしら?アリス…どんなものか知らないけど、私なら」

—なれません

女の人が言い終わらないうちに、その「声」は言いました。
女の人はむっとなります。

「どうしてよ!」

—貴女はアリスにふさわしくない。…それだけです
 何もかもを斬り捨て、人が悲しむ事ばかりして…
 …そんな貴女はアリスにふさわしくない!!

瞬間、森の木々達が動き出します。
そして、女の人を一本の木が掴みました。

「な、なによ…何なのよ…っいやぁぁあぁあぁぁぁあああっ!!」

木々達によって血まみれになった女の人は、木々達に閉じ込められました。
罪人の様に。手前には血まみれの剣が落ちています。

そして、木々の間からは女の人の手が。助けを求めるかのように出ていました。

「…今回はダメだった…」

声の主、「夢」は木陰から出てきました。
そして女の人の剣を拾い上げます。

「さて…新たな人柱を探さないと…今度はアリスにふさわしいかな…」

1番目のアリス。…いいえ。1番目の人柱は、無残にも失敗に落ちました。
「夢」は真っ赤に染まった道を歩きながら歌います。

「—1番目アリスは勇ましく、剣を片手に不思議の国」

「夢」は落ちていた薔薇の花弁を拾い上げました。

「いろんな物を斬り捨てて、真っ赤な道を敷いて行った」

「夢」は花弁を落とすと、真っ赤に染まった道を見つめました。

「そんなアリスは森の奥。罪人のように閉じ込められて——」

「夢」は立ち止り、ゆっくりと振り返り、女の人が閉じ込められた木々を見つめました。
そして踵を返し、またゆっくりと歩きはじめました。


「森にできた道以外に」

夢はそこからフッといなくなりました。残されたのは、真っ赤な道と、剣と、木々だけ。



—彼女の生を知る術はなし




          【出口】

ご鑑賞、どうもありがとうございました。
さて、お次のアリス。いいえ…正確にいえば、人柱。

次の人柱はどんな働きを見せてくれるのか…楽しみですね。

Re: VOCAROID ( No.4 )
日時: 2010/10/29 20:46
名前: 小豆 (ID: 3L6xwiot)

おや…どこからか、綺麗な歌声が聞こえてきましたね。
癒される声です…。お次の人柱アリスがやってきたようですね…。

さて…今度のアリスはどんな働きを見せてくれるのでしょうかね…。

         「人柱アリス」

「ボクは〜王子〜きみ〜は町娘〜…。って…あれ?」

きょとんとした表情をしているのは、青い髪をした青年です。
青年はキョロキョロとあたりを見回し、訳が分からない、と言いたげな顔をしました。

「どこ…だここ…」

—アリスに、なれますかね、貴方なら

いきなり「声」…いいえ、「夢」はいいました。
青年は驚いて辺りを見回す。

「…だれ?」

—貴方がアリスにふさわしいかを調べます

「…何それ?」

—見ていますよ。人々に必要とされる存在。
 人々に愛される存在になりなさい。…せいぜい頑張ってください

「夢」の声が消えると、青年は訝しげな顔をする。
だけどすぐに歩きだして、歌を歌い始めた。

「僕は歌が歌いたいんだ…」

青年はかまわずに歌を歌いました。
その綺麗な歌声に、町の人々は聞き惚れて行きました。

「坊主!その曲もっと歌ってくれや!」
「え…?あ…ハイッ!!」

おじさんに褒められた青年は嬉しくなりました。
そこで、ずっとずっと歌い続けました。

青年は狂い始めました。
それにつられるかのように、周りの人も狂って行きます。

「うぅぅぅううぅ…うあああ゛ぁぁああ゛…」

周りの人たちは苦しげなうめき声を上げます。
青年は気にもせず、町の中を歩いて行きました。

そんなときにたどり着いたのが、薔薇の園。

「…綺麗だな」

青年は園にあったテラスに座ると、まるで用意されていたかのように置かれていた紅茶をゆったりとすすりました。
甘い砂糖の味が口いっぱいに広がり、茶葉がそれに飾り付けをしているかのようにいい香り。

「すごくおいしい…」

青年はいい気分になり、再び歌い始めました。
全てが、狂って行きます。

そんな時。

—…今回も、ダメの様ですね

笑い、からかいを含んだ声が聞こえてきました。
青年は歌うのをやめ、自分に迫る何かに気づく。

見ると、自分の歌を褒めてくれたおじさんがまるでミイラの様な形相で自分に近づいてきます。
その後ろには、町人たちが。全て青年が狂わせた人間達です。

「な、何をする…つもり…で…」

おじさんの手に銃が握られているのに青年は気づくと、逃げようと立ち上がりました。
だけど、「夢」はその時言いました。

「フフッ…さよなら、2番目アリス…
 貴方の歌は素晴らしかったですよ?」

パーンッ、と、銃声が響きわたる。
青年はその場に倒れました。

青年の頭からは、血と言う名の綺麗で真っ赤な薔薇の花が。
倒れ込む青年を、おじさんや町人たちが支えました。

そして—皆で青年を愛でながら、彼等は朽ち果てて行きました。



         【出口】

2番目アリスの歌声はどうでしたか?
綺麗な美声でしたね…フフフッ…。

お次のアリスは、楽しませてくれるでしょうかね?

—ご鑑賞、ありがとうございました


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