二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ONEPIECE -海姫- オリキャラ募集中!キャラ投票も
- 日時: 2011/06/03 19:50
- 名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: 2Sdxx4yv)
.
海に愛された不老不死の少女
700回目の夏を迎える時
海への道は開かれる
海に嫌われる悪魔の実
ただ1人海に愛されるその実を
〝ウミウミの実〟
その実を食べた者は
海に攫われる、700年目の夏まで
死ぬことは無い。不老不死である。
—直に海に攫われる少女
海に愛されたせいで
人とともに死ぬ事が出来ぬ、
哀れな海の姫—
√100突破しました。
皆様のおかげですね、有難う御座います!
沢山の支えや応援があってこそ、「海姫」は成り立っています。
これからも、よろしくおねがいします。
√今までに来たお客様
@ ・。*星空姫*。・ 様
@ 氷兎 様
@ なまくら将汰 様
@ ゆえ 様
@ 凪 様
@ ハノ 様
@ ランランルー 様
@ 葵 様
@ 何でも 様
@ Aerith 様
@ 星兎 様
@ 霧火 様
有難う御座います。
沢山来てくれている人もいて、凄く嬉しいです。
√お知らせ
期末テストが近づいて参りました故、
暫く更新はできません
@5月17日
中間テスト期間から脱出しました
これからまた復帰します。
√オリキャラ募集について
今後の連載で必要になる
海賊のオリキャラを募集します!
名前:
性別:
性格:
容姿:
戦闘:
備考:
サンプルボイス(3個程度):
を書いて下さい!必須です!
宜しくお願いします。
ちなみに、海賊団の名前も募集しています。
脱獄オリキャラ姉妹募集は、関係ありません。
√キャラ投票を行いたいと思います。
海姫に出て来るキャラの中から投票を行います。
しかし、尾田先生が考えたキャラ(ルフィとかエースとか…)はすみませんが駄目です。
——————投票用紙——————
————————————————
のワクの中に名前を書いて下さい。
皆様が考えて下さったオリキャラはすみませんが駄目です。
私が考えたセナやレイ、クラウドやセナが戦った敵(ナガワや海軍など)のみにしてください。
√キャラ投票参加キャラ
シンフォニー・アルト・セナ
シンフォニー・アルト・セラ
ハク
ナナセ少将
怪力のワスラ
破壊のナガワ
レイ
レイの母親
ラスディーズ・クラウド
ラスディーズ・ハウバード
エクルセル・リル
エクルセル・ミル
アリスタル・ティス(奴隷時代の料理人)
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- Re: ONEPIECE -海姫- ( No.105 )
- 日時: 2011/04/30 22:48
- 名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: JgT8Ge3V)
.
がつん、と鈍器で殴られた様な衝動に駆られる。
そうだよ。
私達は逃げてきた。
「……でも、私達に何が出来たの?」
「セナ、姉?」
「私達が何かしたら、何か変わるの!?」
「…………!」
「現実は甘くない!ちっぽけな、…政府にとってはただの人間に、何が出来るのよ?」
私は、
私は。
「私はただ3人に死んで欲しく無いだけなのに!」
リルの顔が歪む。
嗚呼、そんな顔をさせたくて言ったのじゃないのに。
ごめんね。
きっと、私が間違っているのだろうけど。
でも3人はとても大事な人だから。
「……セナ姉、」
「…っごめん!!」
すぐに立って、大部屋へと走る。
数分でつくはずのその部屋が、とても遠く感じられた。
「うわああああああああ!」
3人が居たら
何も要らないの、
ただただ、叫び狂う。
可笑しいな
頬に水がつたっているの。
きっと雨が降っている。
きっと、…きっと。
視界が滲んで、眠気が襲った。
「ごめん……」
次に目が覚める時は、笑って3人の顔を見れるだろうか。
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- Re: ONEPIECE -海姫- ( No.106 )
- 日時: 2011/04/30 22:58
- 名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: JgT8Ge3V)
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「———!!」
「————!」
騒がしい。
何時もは静かなはずなのに、と目をこじ開ける。
何度も降りて来る瞼に、少し腹を立てる。
「……ん」
目を開ける。
徐々に視界も確かになってゆく。
でも目を覚まさなければよかったと、すぐ後悔した。
「あああッ!」
思わず叫び声をあげる。
目の前に見たのは血だまりの中に倒れている人だ。
おずおずと、手に指をあてるけど、脈はない。
死んでる。
辺りを見回すと、赤い業火と、戦う奴隷と司令官の姿がある。
茫然とその戦いを見る。
—そういえば、3人は!?
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
顔をあげると、セラの姿。
涙がこみ上げて来る。
「私は、大丈夫…」
「そっか!よかった。」
「それにしても、何?如何したの?」
「……お姉ちゃん、静かに聞いてね。
…リルが起こした戦争だよ。
戦争って言うほど立派なものではないけど…つまり、反乱。」
「はん、らん……」
「…ついに、始まるんだよ。革命が」
「…っ何で!」
リルが、反乱を。
何故?何故に反乱を起こしたのだろうか。
私達では、勝てないというのに。
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- Re: ONEPIECE -海姫- ( No.107 )
- 日時: 2011/05/02 10:34
- 名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: JgT8Ge3V)
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「リルっ…、」
気まぐれな、灰色の猫の名を呼ぶ。
返事は勿論帰ってこない。
まだ力の入らない足を無理矢理に動かせてゆっくりと立ち上がる。
「お姉ちゃん、何処いくつもりだよっ…!」
「リルのところよ!リルを止めなきゃいけない・・!」
セラを睨みつけて、走ろうとする。
しかしそうはいかない。
セラが私の手をつかんでいるからだ。
「離してよっ、私はリルのところに行かなきゃならないのっ!!」
「目を覚ませよ!お姉ちゃん!」
「目なんかとっくに覚ましてるわよ!速く行かなきゃならないの、離して!」
「お姉ちゃんが行って何が出来るんだよ!」
「できるわ!」
「……!?」
「私はリルを止める。リルやミルが……セラが、死ぬのは嫌だから!」
セラの瞳を見つめる。
哀しみの青を帯びるその瞳は私を呑みこみそうになるくらい真剣で。
「……できないよ。」
「え……?」
「もう、戦争ははじまったんだ。…いくらお姉ちゃんでも、止められないんだよ…。」
「そんなこと……っ」
「あるんだよ、お姉ちゃん。おれだって、止めたいよ!嫌だよ!皆一緒なんだ。皆戦争なんかしたくない…」
「だけど!始まってしまったんだよ!」
セラの言葉に、へた、と崩れ落ちる。
戦争は、始まった。
人が次々と死んで行くのを、茫然と見つめる。
人は、なんて脆くて弱いのだろう。なんて、愚かなのだろう。
「おれは、戦うよ。逃げてもやめても、勝ちはこないよ。お姉ちゃんは、如何する?」
セラは、近くに在った銅剣を私に差し出す。
私はその剣を暫く見つめると、手を剣に添えた。
「………私も、戦うわ。」
「…そうこなくっちゃ!」
笑うセナの手に、手を添えて。
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- Re: ONEPIECE -海姫- ( No.108 )
- 日時: 2011/05/02 10:48
- 名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: JgT8Ge3V)
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剣が交わる、音がする。
乾いた金属音は、私を惑わせる。
初めこそは戸惑っていたが、もう私に降り注ぐ緋色の生温かい液体など、気にならない。
人間って残酷だな、と静かに笑った。
キン…ッ
キン………キン…
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
「大丈夫だよ……っと」
お互いに敵を斬りながら、会話をまじわす。
剣の使い方もわかってきて、もう余裕まで生まれる。
「ミルはどうしてる!?」
「ミルなら、能力を使って脱出路を探してる!」
「じゃあ、リルは……っ!?」
「リルは戦いの最先端で、敵と戦ってるよ……っと!」
風を切る音が聞こえる。
動くたびに、私の長くて蒼い髪が揺れる。
海の色。
生まれた時から目も、髪も蒼色だったのだ。
「もうすぐ……っと、リルのとこ!」
「わかった…わ!!」
走るスピードが増す。
暫く走るとリルの灰色が見えた。
「リルーッ」
「……セナ、姉!?…!危ない!」
リルの瞳が私をとらえる。
危ない、といわれて後ろを見ると、銃を私に向ける男。
「セナ姉ー———ッ!!」
その瞬間、視界が反転する。
コンクリートに頭ぶつけて、「いった…」とゆっくりと起き上がった。
「………え?」
「大丈夫?…セナ姉………がはっ!」
目を、疑った。
リルの胸を、銃が貫いていた。
赤い、赤い、血が流れた。
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- Re: ONEPIECE -海姫- ( No.109 )
- 日時: 2011/05/02 12:02
- 名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: JgT8Ge3V)
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「リ、ル……?」
視界が、真っ暗になる。
返り血が、私を染める。
ぐて、とリルが私に倒れて来た。
「……セ、ナ姉……無事、なの?」
「私は無事よ!そんなことより手当を…っ」
「………、ごめんね…。ぼく、…戦争、起こしちゃった…」
「そんなのいいわ!いいから、はやく、…手当を…っ」
リルは微笑みながら私に抱きつく。
血がついちゃうけど……と呟いて、リルは私の背中にぎゅうっと手を巻き付けた。
「ねえ。ぼく、セナ姉がすきだよ…」
「……っ私も好きよ………だから死なないで……」
「ぼくに、死んで欲しくないって言ったよね…?ぼく、嬉しかった」
リルの名前を、呼ぶ。
涙が流れて来る。
「泣かないで………。ぼく、死んじゃうけど……泣かないで」
「死ぬなんて言わないでよ…!!死なないでよ!お願いだから…ッ」
「…ぼくを好きでいてくれて、ありがとうね………」
「ぼくは、幸せだったんだ。本当に。」
リルが、ゆっくりと目を瞑るのが肩越しに見えた。
死なないで、と願った。
けれど願いは届かずに。
「…リル?……リル、いやよ。いや、死なないでよ…」
涙が次々と零れ堕ちる。
ただ、重力に逆らわず。
「いや、いや…!いやだいやだいやだ…!
いやああああああああああああああああああああああああああ!」
私の、せいだ。
私が、リルを、
この灰色の猫を。
————————殺した。
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