二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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彼女の学校生活。苛めはどうすればやめられる?
日時: 2010/11/28 13:11
名前: 嘉佳緒 (ID: qrnJbgt/)

 これはミズキが愛読している五十嵐さんの漫画、『学校学園クライシス』からお届けします。
 これはオリジナルですが、まあ読んでください。
 僕が彼女から聞かされた話。
 彼女の学校生活です。
 それを主人公:蒼井つばさ演じる瑞希でお送りします。
 
 諸注意

 ・中傷コメントはお引取り願いください。
 ・これは本当にあった話を題材に作っています。
 ・作者罵倒、作品罵倒は心の中だけにしてください。
 

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Re: 彼女の学校生活。苛めはどうすればやめられる? ( No.1 )
日時: 2010/11/28 13:09
名前: 嘉佳緒 (ID: qrnJbgt/)

   〜あらすじ〜
 
 触れるだけで相手の心が読める瑞希は、沢山の心の声を聞くうちに、人に触れることが怖くなってしまう。
 そんな瑞希は心を閉ざし、孤独の道を選びながらも、悪意が潜む学校で生活し始める。
 

Re: 第一話『彼女のきっかけ』 ( No.2 )
日時: 2010/11/28 13:50
名前: 嘉佳緒 (ID: qrnJbgt/)

 それは終了式ついでに転校することになった話だ。
 私は最愛の友達に別れを告げられずにいた。
 
 「嫌だ…私転校したくない…エリとさよならしたくないよ…」

 泣きじゃくる私にエリは優しく微笑んだ。

 「泣かないで、瑞希…ねっ約束しよう。私たちは離れ離れになってもずっと親友だって」

 そうしてエリは自分の小指を私に向けた。
 その気持ちに泪が止まらない。
 
 「…エリ…」

 譫言のように最愛の名前を口にする。
 私は頷いて自分の小指とエリの小指を絡めた。
 その瞬間。
 突然声が頭のなかに直接響いた。

『…バイバイ、瑞希。あんたが転校してくれて本当に嬉しいわ。気まぐれで優しくしたら懐かれて困っちゃった。これでようやく子守から解放される』

 弾かれるように私はエリを突き放した。
 何…今の…心の中に突然声が流れ込んできた…恐い…
 目に映るのは不思議そうなエリの顔。

 「瑞希?どうしたの…急に…」

 さっきの声とは裏腹でエリの顔は心配に染まっていた。 
 な…に…?
 何なの…あれは…
 私は突きつけられた現実を受け止められずにいた。
 それから一ヶ月後。

 
 


 私は転校先の学校で二年二組のクラスにいた。
 ひとり孤立はもう慣れっこ。
 授業中、足元に消しゴムが転がってきた。

 「あっ、ごめーん。それ、取ってくれる?えーと…だれだっけ?」

 「瑞希だよ。転入生の瑞希」

 そう笑いながら教える女子たち。
 私は呼ばれた故に振り返った。
 そして足元に落ちている消しゴムを拾う。

 「ごめん、ごめん。あたし名前覚えるの苦手でさ。どうもね、瑞希サン」

 そう言って手の中の消しゴムを奪い取る。
 その際、彼女の指が私の指に触れた。
 あ…
 すると頭の中の彼女の心の声が響く。 

 『この転校生いうも暗いよねー。いつまでたってもクラスに馴染まないし』

 私は強く目を瞑る。
 …またやっちゃった。
 触らないようにしてたのに。
 そう心中で呟くと自分の両手を握り締める。
 ————私は、人に触れるのが怖い。


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