二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リボーントリップ小説
日時: 2010/12/04 20:49
名前: 錯乱桜 (ID: zQJPnDCy)

佐野 玲奈さの れいな
事故に遭い、二次元へ飛ばされてしまう不幸な少女。だが、リボーンの世界についてはあまり知らない。ハルと同い年で、黒い髪を左耳の方で縛っている華奢な体つきの陸上部所属。身長はハルと同じくらいで肌は美白で体は細く、体重はかなり軽い。
サッパリ系美少女で過去を振り返らない性格。


キィィィィドッカーン
えーっと、あたしがあるいてたら信号無視のトラックが突っ込んできて・・それでどうしたんだっけ・・?
あ、そうだ。なんかいきなり落ちるのがゆっくりになって、それで「神様」とかなんとか言ってるおじさんが「別次元で生かしてやろう」とか言って・・で、今はどこにいるんだろう?
なんかスースーするなぁ。しかも、なんか宙に浮いてるって言うか・・。
うっすらと目を開けると、見えたのは真っ青な空。でも、ものすごーく近いような気がする。
「あっれー・・まさか・・・」
あたし落ちてるぅぅぅぅ!!
「うわぁぁぁぁっ」
下はマンションの屋上だけどめっちゃ硬そうなコンクリート(ちょっとだけ雪が積もってる)。
あたし死ぬの?再挑戦始めたばっかなんじゃないの?!
ドサァッ
「いった・・・」
あれ?思ったより痛くない。運よく頭は避けられたみたいだし。
でも、さすがに打撲とかはすると思ったんだけどなぁ。あたし陸上以外何もやってないしさ。下が雪だからかなぁ。重いからだを起こして立ちあがってみると、衝撃もあんまなかったみたい。
「・・とりあえず、下りようかな?」
何て考えていると体がブルっと震えた。制服だけだし、風邪引いちゃう。
ガチャ・・
あ、今のあたしじゃないよ?前に立ってるのは・・
「あれ?誰もいない・・「下たぞ」
へ?あ、ほんとだ。下を見てみると、スーツを着た赤ちゃんが。か、可愛い・・じゃなくて!
「あの、僕、保育園には行かなくて良いのかな?」
「ヒットマンは保育園には行かねーぞ」
ヒットマン?遊びの事かな?
「お前、何て名だ?」
「え、佐野玲奈だけど・・」
「そうか。俺はリボーンだ」
「リボーンくんね。分かった」
「じゃあな」
じゃあなって、また会うってこと?こっから近いのかなぁ。
「不思議な子だなぁ・・つーかさむっ。」
中へ入って歩いていると、いきなり携帯が鳴りだした。
「うわっ?!」
液晶を見てみると、そこには[神様]の表示が。
「神様?も、もしもし・・」
[そこの扉を見ろ]
うわ、なんかいきなり命令されたんですけど。感じ悪。
なんかイラッとしたけど、今はそっちを優先しよう。
「え?」
うっそ・・だって、名札が「佐野玲奈」。
[そこはお前の新しい住まいじゃ。通帳やらなんやらが置いてあるから好きに使うといい。]
「は、はぁ・・」
携帯を切り、ドアを開けてみる。
「お、おじゃましまーす」
あ、あたしの家なんだっけ。どうやら、水道とか電気は通ってるみたいだし家具も揃ってる。
「あ、なんか置いてある」
テーブルには、神様が用意したらしい高額の通帳と履歴書みたいなのと、恐らくこっち用のケータイが。
「この緑中・・ってのに通うのね。」
なんか色々あり過ぎてため息ついちゃいそう・・。
それにしても、ここ結構な高級マンションなんじゃない?
ベランダは広いし、さっき通路を通ってた時も「高級マンション」って感じがしたし。
でも、そうなら家賃とか払うのかな?
すると、いきなりテーブルの上の携帯電話がブルブル震えだした。
「また神様・・もしもぉし」
[言い忘れておったが水道代や家賃は払わんで良いぞ☆]プツッ
なんか、さっきと違ってめっちゃウザい感じがしたんですけど。
ぐーーー
うわ、めっちゃ大きい音でお腹鳴ったし。
「買い物でも行くかぁ・・」
in並盛商店街
「すごー・・」
人がいっぱい・・。本当はコンビニでもいいかなーなんて思ったけど栄養偏っちゃうし。
「はー、どーしよっかなー・・」
まだあんま・・ていうか全く知らないし、ここら辺の事。とりあえず適当にあるいてみるかなー・・
ドンッ
「はひっごめんなさい!」
後ろに振りむいてみると、あたしと同じくらいの背の女の子がいた。
「あ、いや、こっちもボーっとしてたんで・・」
「あれ?その制服、この辺の学校のじゃありませんよね。もしかして引っ越してきたんですか?」
「あ、まぁ、一応・・」
「別世界からトリップしてきました」なんて言えないしね。
「じゃあ、学校はどこへ行くんですか?」
えーと、なんだっけ・・確かあの履歴書みたいなやつに書いてあったような・・あ、緑中!
「えーと、緑中・・です」
と言った途端、その女の子の顔がパッと輝いた。
「ハルもそうなんです!これも何かの縁ですし、良かったらハルが案内します!」
迷惑じゃないかな?と思ったけど、あたしこの辺全く知らないし、お言葉に甘えさせてもらおう。
一時間後
「おもっ・・買いすぎたかも」
「あ、ハルも持ちます!」
「ありがとう!じゃあ、この軽いのを・・」
このハルちゃんって子、凄い良い子だよぉ。八百屋さんとかだけじゃなくて、洋菓子店とか緑中の生き方とか教えてくれて、一緒に行こうとまで言ってくれたんだから。
「あ、ここだからもういいよ」
「いえ、部屋までもちます。っていうか、ここ凄い高級マンションじゃないですか!そんなところに住めるなんて玲奈ちゃんすごいです!」
そ、そんなに凄い所なんだ・・。
別に普通のマンションで良かったんだけどね。
部屋の前
「ありがとう、ハルちゃん。じゃあ明日」
「はい!それでは」
それにしても、三浦ハル・・どっかで聞いたことあるんだよなぁ。漫画かなんかで・・ほら、週刊ジャンプ・・ん?ジャンプって・・なんだっけ。ま、いっか。
「今日はもう寝グーーあ、ご飯」

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Re: リボーントリップ小説 ( No.1 )
日時: 2010/12/04 23:28
名前: 錯乱桜 (ID: zQJPnDCy)

翌朝
ピーンポーン
「はいはーい」
恐らくハルちゃんだろう。昨日一緒に行くと言ってくれたし。
ガチャッ
「おはようございます!玲奈ちゃん」
「おはよう、ハルちゃん。じゃあ、いこっか」
暫く二人で歩いていると、銀髪の怖そうな人や、黒い髪の爽やか少年・・ていっても、あたし達の方が年下なんだけど。あと茶髪のツンツンヘアーの人も合流して一緒に行くことになった。
その人たちは並盛中学校って所に通ってるらしい。
途中、ハルちゃんと獄寺さん(銀髪の人ね)がケンカしたりしてたけど、分かれ道になって喧嘩も止まって一安心。
学校に着くと、ハルちゃんとは一旦別れてあたしは職員室へ向かった。
その後も、なんともなく学校は終わったし、特に何も起きなかった・・けど
「そういえば、向こうの友達元気にしてるかな〜。あっと・・あれ?」
友達の名前や顔が思い出せない。おかしいな・・。
深夜
「んー・・」
中々眠れない。別に、枕が変わると寝られない体質とかじゃないんだけどなぁ・・。
急に、携帯電話が鳴る。
「こんな時間にまで、なんなのよったく・・もしもーし」
[夜分遅くにすまないな]
一応常識は弁えているようだ。
[君は、今日で忘れてしまったことなど無いか?前の世界の事で]
前の世界の事・・?そういえば・・
「ある・・友達とか、かなり考えないと顔とか思い出せないし・・」
[やはりか・・]
やはり?やはりって何?もしかして、こっちに来ることで前の世界の事忘れちゃうとか・・
[あながち間違いでは無い。しかし、そこまで早いと両親の事を忘れてしまうのも時間の問題・・]
神様の声がやけにマジメで、背中に嫌な汗が流れた。
[君は、この世界にいても両親の事を覚えていたいか?]
あたしの両親。たまにうるさいけど、すごく優しいお母さんに、あたしが小学校に行く頃には死んでしまったけど、すっごく大好きだったお父さん。
「うん・・何を忘れても、お父さんとお母さんの事は覚えてたい」
[そうか・・よろしい]
え、よろしいって何が?あたしが訊こうとする前に電話は切れ、あたしはいつの間にか眠っていた—

翌朝、あたしは強い揺れで目を覚ました。
「ま、まさか・・いや、まさかじゃなくても地震!」
しかもかなりデカいよ!
一番安全そうなのは・・ベッドのした?それとも・・
「ええい、助かればいいや!」
あたしは、ベッドのすぐ近くにある机の下に飛び込んだ。
ガタガタガタッ
机の上から物が落ちる。心なしか、机まで傾いているような・・
グラッ
「気のせいじゃなーーーい!!」
ガッターン
すぐに反応して身をかがめたから怪我はしなかったけど、今あたしは閉じ込められてしまっている状況。
もしまた地震がきたら、次こそ助からない。
「と、とりあえず逃げなきゃ・・」
お、重い・・・こんなの、あたし一人じゃ持ち上げらんないよ。オマケにうつ伏せの状態だもの。ろくに力だって入りやしない。
「もー、早すぎるってのよーっ」
とあたしが嘆いていると、急に机を押していた腕が宙を舞った。
「あれ?」
「すまんな。やりすぎた」
「神様!!」
つーかやり過ぎたってこの地震、神様が起こしてたんかい!つーか周りの被害考えろや!
「お前が両親の事を忘れたくないというからだ」
は?そのことと、この地震なんの関係があるのよ。
あーあー、食器も割れちゃったし、つーか食器棚丸ごと倒れとる!
壁にもあちこち穴があいちゃって、とても暮らせるような状態じゃない。
「来い」
来いって・・どっかに家でも用意してあんのかな?
ひとまず言われた通りにマンションを出てついて行く。
ちなみに神様の姿はあたし以外には見えないから話しかけたりしたら変に思われちゃうらしい。
「ここじゃ」
「・・・」
開いた口がふさがらない・・ってまさにこのことだと思う。
だって、ここ前のあたしの家とそっくり。
窓の中をのぞいてみると、やっぱり中も同じ。
「あれ?玲奈ちゃん!?」
「え?」
この声は、ハルちゃん?しかも、お隣の玄関から声を掛けられてるってことは、ハルちゃんとご近所にもなるってこと?
「さっきの地震、大丈夫でしたか??」
「あー、いや、それがさー・・家の中、ボロボロになっちゃって・・それでここに・・」
「そうなんですか!でも、この家は誰が?」
「あ、えーと・・そう、叔父さん!叔父さんが不動産やってて、開いてる家を貸してくれたの!」
さすがに「前にいた世界の家を神様が用意してくれました」とは言えないでしょ。
「そうなんですか!じゃあ、これからはお隣さん同士ですから、困ったことがあったら何でも言ってくださいね!」
「ありがとう!」
やっぱり、ハルちゃんは良い人だぁ!ちょっぴり神様に感謝。
「カギは開いている。それではまたな」
神様の体がスゥーッと透けて行く。
ゆっくりドアを開けて入ると、玄関には小さい頃のあたしとお母さん、お父さんの写真。
リビングにも写真が飾ってあるし、そっくりそのまま再現したんならアルバムとかもあるはず。
「これなら忘れずにいられそうかもね。」

裏話(?)
どーも、錯乱桜です。実は、この話最初は玲奈が眠れないでいる所から始まってたんですけど、京子ちゃんやツナ君達と接点を作りたかったのでちょっと加えました(笑)
あと、玲奈が机に閉じ込められた時に助けるのが、最初は奈々さん&ツナ君か、山本君&ツナ君か、ディーノさんのいずれかだったけどその先のシーン(玲奈が神様と一緒に家に行くシーン)の事を考えて神様と言うことにしました。でも、奈々さんかディーノさんと玲奈の接点が作れなかったのは正直ちょっと残念(笑)
まぁ、こんな駄作ですがこれからも読んで下さると幸いです!by錯乱桜さくらんさくら


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