二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【VOCALOID】GALLOWS BELL
日時: 2010/12/19 10:40
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)


クリック感謝です!!\(^o^)/


元・無幻です。
今回はVOCALOIDで俺が一番好きと言っても過言ではない神曲を書かせて頂きます!!

     *注意*

①駄文です。
②正直曲のイメージが壊れるかもしれない。
③更新遅いです。
④氷兎嫌いです。


以上、ダメな人は回れ右です。


見てくれて、「&コメ」とか超嬉しい。
泣けてくる、ヤッヴェw←


【目次】


歌詞  >>2


【お客様】


moon様

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Re: 【VOCALOID】GALLOWS BELL ( No.16 )
日時: 2010/12/27 17:47
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)




GALLOWS BELL  Ⅱ




「うん、そうね、お友達からで」

わたしはクスクスと笑って彼と同じ顔の監守を見つめる。
顔を見れば見るほど、声を聞けば聞くほど良く似ている。
口調も似ている。彼の生き写しみたいね、こういうのをドッペルゲンガーと言うのかしら。

監守はあの言葉を言った後から、さっきみたいに黙りこくっている。
腕を組んで、暗い灰色の天井をずっと見つめている。

「貴方、名前は何て言うの」
「……教えられない。君が囚人だから、親しくしてはならない。もう喋るな」
「つれないのね」

詰まらなさそうにいうと、「それが当たり前だ」と返してきた。
やっぱり彼とは似てないかしら。
彼は何があってもわたしを優先してくれたし。
それでも惹かれるのだ、彼に。

「じゃあ、わたしの死刑はいつかしら」
微笑んで尋ねてみる。
彼はそれを見て質問には答えずに言った。

「笑えるのか」

まるでわたしが人間じゃないみたいな物言いをしてきた。
でも、言った彼の顔は少しだけ緩んでいて可愛かった。否、美しかったの方が正しいかしら。
とても神々しくて、囚人なんかのわたしが見ていいのかと戸惑うほど。

「笑えるわよ、失礼ね」
「すまない、つい」

さっきまでツンとした顔してたのに、すっかり緩んでいる。
でもわたしが「貴方も笑えてるじゃない」と言ったらまた天井を見上げてしまった。

「ねえ、わたしの願いを一つだけ聞いてくれないかしら」
「……」

黙ってしまった。
少しからかいすぎたかもしれない。
数秒経ったらこっちを向いてきた。まだ少し顔がツンとしている。

「事による」
「肯定として受け取るわね」

目を瞑って溜息を吐かれた。否、呆れられたという方が以下略。

「          」

この日にした約束は、この二人にしか知りえない。



Re: 【VOCALOID】GALLOWS BELL ( No.17 )
日時: 2010/12/27 17:57
名前: 生死騎士 (ID: 8kUUPb.W)
参照: http://www.veoh.com/

ええっと、まず。
ミズキの長ーいコメントに、同感の意を示します。
もう、なんなんだっっ!!上手すぎDARO?

そして、小説について。
笑えるのかぁ・・・
まあそれを覚悟で殺した?んだし、ねぇ・・・
ううむ。
私みたいなのには難しいですなぁ〜

あ、氷兎の文章が分かりにくいっていうワケじゃなくて、なんて言うの?ええーっと、結論を言うとですね、囚人の子が凄い。
私だったら絶対笑えないっしょ。

でわ。意味不明なコメントスマソ☆
更新がんば!

Re: 【VOCALOID】GALLOWS BELL ( No.18 )
日時: 2010/12/27 19:59
名前: 嘉佳緒 (ID: AKehFwYl)

 僕も生死騎士さんと同じく…自分の死刑が決まっても決まってなくても、笑えませんね。
 彼女はすごいです。あの状況下で恐怖より笑いを優先するなんて。
 道徳的思考が欠けているといった方がいいでしょうか…。
 彼女みたいな掴み所がないタイプは好きですよ。
 探りたくなりますね。色々と。
 
 むむっ…約束…気になりますね…どんな約束をしたのか…。
 氷兎さん。ハッキリ言わせてもらいますが。
 貴女はこういうシリアス系得意でしょ?
 文章が初めて知り合った時より上手です。
 貴女の頭の中かが知りたいです…失礼。
 こうなれば。貴女のシリアス小説見に行かないわけにはいきません。
 というわけで。
 今日は時間がないので。見つけ次第読みに行きますから。

Re: 【VOCALOID】GALLOWS BELL ( No.19 )
日時: 2010/12/27 23:31
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)

え、うまい棒??
おいしいよね、安いし。
100円で10本買えちゃうよ。←

わたしはただ崩壊した人を書きたいだk((蹴
ごめんなさい……

わたしでも笑えないと思う。
ああ、でも笑うかもしれないな……

今までの、幸福に対して。

>生死騎士


人を殺したらその罪が消える事なんてないですからね。
監守もまた、彼女のような人に惹かれていくのでしょう。
約束はですね、「          」ですy((オイコラ
シリアス系が得意ですね。
自分の思考がシリアスなものですから……
超ネガティブ思考です。

え、あ、来ちゃいますか。
うわー、やば、どうしよう。
何かすごいきききききんちょーするんですけど。←
きゃー、どーしましょー。
えと、取り敢えずお手柔らかに……

>嘉佳緒さん

Re: 【VOCALOID】GALLOWS BELL ( No.20 )
日時: 2010/12/28 13:30
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)



GALOOWS BELL  Ⅲ

[監守side]



彼女が口にした約束は、僕にとって容易いようなもので難しいものだった。
僕は彼女のような人をまるで見た事がない。
彼女のような、妖艶で妖しく笑う女を。深緑の吸い込まれそうな瞳に魅了され、危うく恋に落ちてしまいそうな程美しかった。
彼女の声は小鳥のさえずりよりも切なく、甘美な旋律よりも酔いしれてしまう。

一目見て受けた印象は、言葉では表しきれない程のものだった。

はっきり言って僕は彼女に惚れた。
絵本の中の幻想のような彼女に、惚れてしまったのだ。
監守と囚人という間柄では成就するはずもないその願いを断ち切る為、僕は彼女の願いを聞き入れた。

「……ねえ、貴方の家族はどのような家族なの」

彼女はいつも笑って話してくれた。
僕が今まで扱ってきた囚人は話す事はおろか、ただ怯え泣く日々を繰り返し、死刑を待つのみだった。
彼女の言葉には何か引き込まれるものがあり、僕は彼女の言葉を無視出来なくなっていた。
それほどまでに見惚れるのだ、彼女に。

「……優しい、温かな家族だ」

僕は言い終わると彼女の鉄格子の鍵が閉まっているのかを厳重に確かめ、その場を去ろうとした。
すると鉄格子の間から真っ白な手が伸びてきて僕の服の裾を捕まえた。

「次は、いつ来るのかしらと思って」
「さあな」
「待ってるわ、死ぬ時にはいい夢を見られるように願ってるわね」

僕は彼女の手を振り払い、奥へと進んでいった。
死刑などの日にちを決める監獄の長の部屋の中へ入っていく。
中は監獄とは思えないほどの綺麗さで、彼は悠然たる態度でそこに佇んでいた。
漆黒の髪に漆黒の瞳、顎に添えられた白色の手。その美しい容姿とは裏腹な非道な精神の持ち主に、悪感情を抱かない人も少なくはないだろう。
彼は黒い椅子から立ち上がり、僕の頬を撫でてきた。勿論逆らう事は許されないので僕は無表情のまま撫でられておく。

「囚人17289号の様子はどうだ……」
「異常はありません」
「そうか、ならいい」
「すみません、一つお願いが」

なんだ と僕をジッと見つめ、問うてくる。
僕は深呼吸をして彼に深々と頭を下げる。

「囚人17289号の死刑、僕にやらせて頂けませんか」
「……惚れたか」

彼はきっと見下した目で僕を見ているだろう。
だが、直ぐに笑い声が聞こえて僕は顔を上げた。

「はは、まあいいだろう。愛するものの一生を他の人の手で終わらせたくはないだろうしな」

彼はこういう時に聞き分けがいいので助かる。
ほっと安堵の息を漏らした時、彼は空虚な瞳で此方を見つめてきた。

「だがな、その瞬間に少しでも躊躇うようならばお前も死刑だ」

どっと汗が吹き出てきて、背筋に幾筋もの汗が流れる。
彼はククと小さく喉を鳴らした。

「行っていい」
「……はい」

僕が踵を返しドアを閉めた途端、彼の部屋からは笑い声が響いた。
僕はふと天井を見上げて、無意識に呟く。

「どこまでも真っ黒だ、この世界は」




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