二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 碧陽学園生徒会・碧陽学園防衛組織 (元ネタ 生徒会の一存)
- 日時: 2011/04/25 13:06
- 名前: ラルド (ID: TYTeJwPI)
数年前、時の首相であった後藤秀信は私立高校の学力低下や大学進学率の急激な低下を食い止めるべく、暴挙といえる政策を発した。
「私立高校戦争制度」がそれであった。
私立高校は国から支給される進学補充金の増減を賭けてそれぞれが戦いを開始した。
その中でも群雄割拠な状態にあるのが、関東圏だった。その仲の一校である碧陽学園に、ある男子生徒が転校してきた。
その生徒の名は・・・。
ここが私立碧陽学園。俺が新しく暮らす学校。さて、どんな空気なのだろうか。
・・・と思わせぶりなイントロを入れつつ、俺ことシャドウ・ホーネスは碧陽学園に入っていった。
昇降口や正面玄関からのこのこと入っていくのはつまらないし、警備体制も知っておきたいので潜入任務を気取ってみることにする。
「職員玄関、クリアー。」
背中を壁面にレストして内部を窺う。障害物は・・・なし。
「警備システム、確認。」
赤外線レーザーシステムだが、鏡を複数使えば簡単に通過できる。難なく通り抜け、いざ校内へ。目の前には・・・購買かな?そのカウンターらしきものをよく見ようとしたとき、チャイムが鳴った。そして、不意に校舎のあちこちで起こる鬨の声。な、なんだなんだ?
「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
こっちに突っ込んでくる生徒達。見つかったかっ!
「「「焼きそばパン!」」」
そんな罵倒を受けたのは初めてだ。
「よっしゃあああああ!!!」
「今日も負けた〜」
「深夏には勝てねーよ」
購買大戦争か。・・・ミナツって、女の名前だよな?
「ん?転校生か?」
「ええ、そうですけれど」
「フッ・・・昼の購買は戦場だ。」
「みりゃあわかりますがな」
注釈。今話しているのは女です。
「あたしはここの生徒会副会長の椎名深夏だ。よろしくな」
覚えておくに値する女だな。油断するな、俺。
昼休みといってもここの教員と話す時間まで一時間弱ある。気ままにぶらぶらしていると、目の前に長い黒髪の女性が・・・。
鞭を持った女性が今目の前を通って職員室に入っていった。
「・・・よし、錯覚だ。」
自分に言い聞かせよう。私立はこんなものなのだ、と。
その後、図書室で時間をつぶし(電撃文庫がずらりと並んでたのには驚いた。今度借りてみよう)、教員との話も済んで、いざ生徒総会へ。
碧陽学園の校章が掲げられた舞台の上に、迷彩服を着た男が一人と、制服に身を包んだSPが数人いた。
「さすが戦闘態勢下だな」
(生徒会からの連絡。)
皆が座り、前に立つ生徒会メンバーが見えるようになった。
先ほどいた椎名某、チビ(世に言うロリというやつか)、さっき鞭を持っていた女性。それに儚げな女子生徒もいる。そして・・・。
「何ゆえに杉崎があそこにいる?」
成績は上の下くらいだった男、中学生のときはそんなに目立っていなかったがまあ親友と呼べる関係だった男が、満面の笑みを浮かべて前に立っている。
「まあ、変わったのだろうな。いろいろと。」
一人得心してため息をついたとき・・・それは始まった。
サイレンが鳴り響き、緊急放送がスピーカーから流れ出した。
<音吹高校の部隊が接近中、哨戒班が確認!各自所定の行動をとれ!>
防衛部の生徒が体育館の地下に入っていく。何の変哲もない倉庫に見えるのだが。
「杉崎!」
「・・・シャドウ?!」
「感動の再開をやってる暇はない。指揮所はどこだ。案内しろ」
「信用しよう!長官!」
杉崎が呼ばわると、自衛隊の制服に身を包んだ男が現れた。
「司令、なんだ」
「戦術アドバイザーだ、中央指揮所まで案内してください。」
「おうよ。行くぞ新米!」
「・・・了解」
混乱の局地の中、碧陽学園の戦いは幕を開けた・・。
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