二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【イナズマ】もう一度会えるならば——。士朗とアツヤです。
- 日時: 2011/06/01 18:32
- 名前: 解放と呪縛 (ID: 4mrTcNGz)
はじめましてー!!
イナイレでは吹雪くんが大好きな解放と呪縛という者です。
エイリア編が好きかなあ、なんて雑談はあとにしますが……。
イナイレと言っても、吹雪くんとか超えこひいきした作品ですので、ご了承ください。
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- Re: 【イナズマ】もう一度会えるならば——。シロアツネタです。 ( No.1 )
- 日時: 2011/06/01 18:32
- 名前: 解放と呪縛 (ID: 4mrTcNGz)
双子は二人で一つ。
二人いて、初めて完成なのだと、そう思っていた。
そして、大きくなってもそう考えていた。
片方がいなければ何もできない。
そう思っていたのに、君は僕の前から姿を消してしまったから。
僕は、君の幻影を追い続け、追い求めた。
君に呪縛をかけ、束縛し続けた。
そして得たのは、君ではない君だった。
それが君そのものだったかなんて、わからない。
あれが君そのものだったかなんて、わからない。
けれど僕は、君が『本物』なんだと信じていた。
君は以前よりもずっと、僕の傍にいてくれて。
君は以前よりもずっと、僕の隣にいてくれた。
そして僕の中で、君の存在が大きくなっていくのを感じるようになった。そしていつしか、僕の存在は薄れていった。
その途端、僕は君を疎み、拒むようになった。
本当に、勝手なやつだ。
自分が消えそうになったら、すぐに彼を追い出そうとしたのだから。
そんな自己嫌悪に陥った僕を——彼らは、必死に励ましてくれた。
『一人じゃない』。
『独りじゃない』。
そして君は、静かに消えていった。
ほんの少しの寂しさと温もりを残し、君は消えた。
『兄貴はもう、一人じゃない』。
そんな言葉とともに。
あれから、どれからの時が経ったんだろう?
僕は、また君を追いかけようとしている。
もしも、生まれ変われるならば——。
また僕の前に、現れてくれるかい? そして、
『兄貴』って、僕を呼んでほしい。
- Re: 【イナズマ】もう一度会えるならば——。士朗とアツヤです。 ( No.2 )
- 日時: 2011/06/01 18:45
- 名前: 解放と呪縛 (ID: 4mrTcNGz)
『転校生』
エイリア学園とも和解したあと、僕は北海道・白恋中へと帰還していた。あの激しい日々からすると、ちょっと物足りないくらいかもしれない。あるとき、紺子ちゃんが尋ねてきた。
「吹雪くん、マフラーは?」
「もう、僕には必要ないよ」
僕は答えた。
しかし、未練がないかといえば嘘になるのだけれど。
寂しいと形容するのが、正しいのだろうか。
「吹雪くーんっ、ニュースニュースッ」
「どうしたの?」
「うん、あのねっ……。なんか、転入生がくるんだって!」
「へえ……」
こんな田舎の小さな学校だから、転入生というのは珍しい。
この学校の雰囲気を言えば、つつましい、というのが正しいのだろうか。
「男子だってー」
「カッコイイといいね」
などと、女子たちが、盛り上がっている。
「サッカー好きだといいなー」
などと、サッカー部員たちが話していた。
確かに、まだ弱小の部だから、人数は入ってくれるだけでもうれしい。
ホームルームが始まり、一端、喧騒が静まる。
しかし『今日は転入生を紹介するぞー』という先生の言葉で、再び教室はにぎやかになった。
「入っていいぞ」
先生が言った。
いっせいに、生徒たちが教卓に視線を注ぐ。
「はーい」
聞こえてきたのは、緊張の感じられない、軽い声だった。
がらりと扉が開き、その転入生が顔を上げる。
「えっ……?」
続きます。
- Re: 【イナズマ】もう一度会えるならば——。士朗とアツヤです。 ( No.3 )
- 日時: 2011/06/01 18:49
- 名前: 風風 (ID: p.mkGea5)
- 参照: http://uranai.nosv.org/u.php/novel/hubukilevo/
初めまして!!
吹雪大好きです!!
頑張ってください!
- Re: 【イナズマ】もう一度会えるならば——。士朗とアツヤです。 ( No.4 )
- 日時: 2011/06/01 20:17
- 名前: 解放と呪縛 (ID: 4mrTcNGz)
>風風 様
ありがとうございます。
吹雪君、アニメージュのランキングで二位でした。
風丸君が人気なようです。
というわけで、私たちが吹雪君を祭り上げましょう(笑)
がんばりますね。
- Re: 【イナズマ】もう一度会えるならば——。士朗とアツヤです。 ( No.5 )
- 日時: 2011/06/05 21:51
- 名前: 解放と呪縛 (ID: 4mrTcNGz)
久々に更新です。
僕は、言葉を失った。
目の前に現れた人物は、あまりにも。
あまりにも——彼に、アツヤに、似すぎていた。
少しくせ毛の、茶色い髪。
特徴的な釣り目。僕と同じくらいの身長。
「じゃあ、自己紹介を……」
と、先生が切り出す。
僕は、この世にいるのかいないのか、夢現でそれを聞く。
「はじめまっして! 俺の名前は、霜見月朔夜(しもみづき・さくや)ですっ、東京の方から来ました……よろしくっ!」
そして、彼——朔夜は、屈託無く笑う。
その笑みは、何年も前に死んだ僕の大切な人と、重なりすぎていた。
一端きります。
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