二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ボカロ曲の一部だけを小説化してみた
日時: 2011/07/14 18:06
名前: 究極サシ ◆Uww.V3pkVM (ID: RcHXW11o)

本当に一部だけを小説化してみました。

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Re: ボカロ曲の一部だけを小説化してみた ( No.1 )
日時: 2011/07/14 18:16
名前: 究極サシ ◆Uww.V3pkVM (ID: RcHXW11o)

人柱アリス ——の一部

「ミク、女王様になっちゃったんだぁ……。」
 ドレス姿の自分を見て、思わずミクは微笑んだ。
 やった、ようやく女王様になれた……。
 漸く(ようやく)流せた嬉し涙。乞食の時とは違う涙。
 誰からも無視されて、誰からも蔑まれる……。
 そんな生活は……もう滅んだ。
「ねえ、私……。」
 振り返ろうとした、その時だった。
 本当に一瞬だったらしい。呼ばれて出てきた緑のショートカットの髪のメイドが出てきたときには、もうそこに女王ミクの姿はなかった。
「……あれ……女王様、何処へ、いかれたのですか。」
 メイドは呟く。

「あれ、女王様、何処へイカレタのですか……。」

 と。
 その時だった。
——ポン——
 はじけるような音がして、ふと下を見やると
「女王様、何処へ行かれていたのですか?」
 緑のツインテールのよく似合う少女、ミクが座っていた。女王の面影など何処にもなかった。でもメイドは女王として呼んだ。
 ミクはただぼうぜんとしていた。瞳の奥には、絶望感があった。
 どうしてぇ?ミク、やっと女王様になれたのに……。
 ほくそえむメイド。
「さあ、女王様、命令を下してください。この国を滅ぼせと。」
「……貴方……なの?歪な……夢の正体は……。」
「フッ。」
 メイドは——女王の手をとった。
 女王のきゃしゃな体にそなえられた手が……腐ってゆく。
「貴方……私の言う通りにしなさい。私の言う通りにすれば……朽ちずに済ませてあげる。……さ、命令を下しなさい。私の言う通りに——。」
「いっ……。」

「いやああああああああああ!」


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