二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ナゾトキ×ナゾカケ ボカロ
日時: 2011/08/11 09:22
名前: 空夢 (ID: OgP.WjbA)

プロローグ

ボーカロイドの歌で、ナゾトキとナゾカケという曲があります。

解釈の仕方はさまざまあるのですが、いい歌です。

でも解釈が難しいです。そこがいいんですが・・・



キャラクター

レオン

『片腕の探偵』。右腕を失っている。

ピアノを弾くことができるようだが、今は腕を失ったため少ししか弾けない。

豪華客船にたまたま乗り合わせていた。


リサ

豪華客船に乗り合わせた少女。

両親を失っており、殺人事件の現場に居合わせる。

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Re: ナゾトキ×ナゾカケ オリキャラ募集 ( No.2 )
日時: 2011/08/11 09:24
名前: 空夢 (ID: OgP.WjbA)

ナゾトキとかナゾカケとか知ってる人いるといいなぁ…

Re: ナゾトキ×ナゾカケ オリキャラ募集 ( No.3 )
日時: 2011/08/10 12:10
名前: 空夢 (ID: OgP.WjbA)

キャラ追加です

レイア

リサが子供のころに仲良くなった少年。リサの家が火事になってから行方不明。

Re: ナゾトキ×ナゾカケ オリキャラ募集 ( No.4 )
日時: 2011/08/10 15:02
名前: 空夢 (ID: OgP.WjbA)

Ⅰ 片腕の探偵と少女

「つまんないなぁ…」

リサは、客船の中をふらふらと歩いていた。

「知り合いを連れてくればよかったな」

大広間では、人が多すぎて息がつまるようだった。廊下は静かでいい。

うつむきながら歩いていると、黒い靴のつま先がみえた。

人が歩いてきた、と気付かぬうちに、思い切りその人とぶつかってしまった。

「いっ…いたぁっ」

「すみません!! あの、大丈夫ですか?」

彼は左手に本を持っていた。本を床に置くと、リサに手を差し出してきた。

「ハイ…大丈夫です」

なぜ右手を出してこなかったのか?

と思ってそちらを見ると、そちらの袖はだらりと垂れ下がっていた。

「気になりますか?」

「あ…すいません」

青年は袖を握る。それはぐしゃりとつぶれ、腕がないことを示していた。

「失礼ですけど、お名前は?」

「レオンです。貴女は?」

「リサといいます」

レオンはにっこり笑うと、カツカツと足音を立てて歩いて行ってしまった。

「…」

少女は首をかしげる。

「どこかで会ったかしら?」

Re: ナゾトキ×ナゾカケ オリキャラ募集 ( No.5 )
日時: 2011/08/11 09:10
名前: 空夢 (ID: OgP.WjbA)

Ⅱ ピアノの音色

リサはベッドに突っ伏した。

「はぁぁぁ…」

今日こそ疲れた日は無い。絡まれたし、大人だらけなんてつまらない。

そんな時、遠くのほうからピアノの音色が聞こえてきた。

ポロン…ポロン…

リズムをとらなくて、曲ではなかった。ただ、指で鍵盤をはじく。

そんな感じ。

リサは気付けば部屋を飛び出していた。



レオンは黒いピアノの前で、鍵盤をじっと見つめた。

メロディを奏でられるのを待っているみたいだ。

けれどレオンは片腕だ。

そっと指を近づける。鍵盤を押すと、綺麗な音が響いた。

「…ごめんね。ぼくにはキミを操ることはできない…」

その瞬間、背後でバタンと音がした。振り向くと、リサが立っていた。

「…起こしてしまったかな?」

「いいえ。綺麗な音ですね」

「うん」

鍵盤をそっとたたく。また音がした。

「———。」

「え? 何か言ったかい?」

レオンは、リサが何か言った気がしたのだ。

「いいえなんにも」

リサはそうっとピアノをなでた。

「…あ、ぼくは部屋に戻ります」

レオンは時計を見て、部屋を出て行った。

リサは扉が閉じた瞬間に言った。

「その腕がピアノを弾くためのものだと知っていたら、」

リサはピアノを見つめる。

「私は奪わずにいられたのかしらって、言ったのよ」

Re: ナゾトキ×ナゾカケ ボカロ ( No.6 )
日時: 2011/08/12 11:16
名前: 空夢 (ID: OgP.WjbA)

Ⅲ 1つのワイングラス

「…探偵さん」

「何でしょう?」

「彼は他殺ですよね?」

「まあそうでしょうね」

レオンと女性。その二人が部屋の中に立っていた。

その部屋の中には、倒れている男性の死体もあった。

ワイングラスが一つ転がっており、中身のワインはとび散っていた。

真っ赤な液体は、血を想像させる。

レオンは男性の顔に、自分の顔をそっと近づける。

「…毒を飲んだ人の口からは」

レオンは立ちあがり、かくり、と首をかしげた。

「独特のにおいがするのですよ」

つまりこの人は毒を飲んだのですね———と、女性は言った。

「でもあなたはどうして、私が探偵と知っていたのです?」

「私はこの主催者です。皆さんの職業くらい知ってます」

「…」

探偵は死体を見る。自殺の線も考えられなくはないけれど。

でもそんなことは家でやるだろう。船に乗るんだったら入水自殺するだろうし。

「皆さんに知らせますか?」

「はい」

女性は心底おびえた目で男性の骸を見た。

「これ以上被害者を出さないようにお願いします」

女性は慌てて部屋から飛び出していく。

レオンはまた、かくりと首をかしげた。

「犯人はだあれ?」


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