二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- インフィニット・ストラトス 黄金の転生者
- 日時: 2012/04/02 12:32
- 名前: キャキャロット (ID: ftamISp/)
これは、ISの世界にドラゴンボールのベジットとゴジータがいたら、という話です。
ベジットとゴジータは転生者で、二人は兄弟です。
スーパーサイヤ人3まで変身できます。
キャラ崩壊しまくりです。
これでもいいという人は見て行ってください。
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- Re: インフィニット・ストラトス 黄金の転生者 ( No.3 )
- 日時: 2012/03/25 13:36
- 名前: キャキャロット (ID: ftamISp/)
インフィニット・ストラトス、通称ISと呼ばれるマルチフォームスーツが天才科学者、篠ノ之束の手によって開発された。これにより世界は大きく変わった。その理由は、ISは女性にしか使用できないことである。
ISには、兵器が効かず、どんな戦況にも対応可能であるため兵器への転用が危ぶまれたが、スポーツとしてISを使用するなどして、転用が免れた。
しかし、女性にしか使用可能であるため、女性優遇の世界へと変わってしまった。
だが、男でISを起動できる者がいた。
名は織班一夏。
IS学園1年1組で、世界でISを動かせる男である。
高校入試で、間違ってIS学園の試験会場へ行き、ISを触り起動したことで判明した。
ISを動かせるために高校は、IS学園へと入学した。
「織班先生と呼べ。」
出席簿で一夏を叩き指導する女性。
彼女は一夏の姉でありIS学園の教師でもある織班千冬
ブリュンヒルデの名を持ちIS世界大会では優勝している経歴を持つ。
今は、IS学院のSHRの時間。
教卓の隣には、男子生徒が2名いた。
「さて、皆に転校生を紹介する。」
千冬は、落ち着きのある声で知らせる。
「自己紹介をしろ。」
千冬に言われ、自己紹介をする男子生徒。
「俺の名はベジット・サイヤン。見ての通り男だ。織班一夏とは幼馴染だ。よろしく頼む。」
一礼をして下がると同時に前に出るもう一人の生徒
「名前はゴジータ・サイヤン。隣のベジットを兄に持っている。兄弟共々よろしく。」
簡単に紹介を終わらせるゴジータ。
「転校生だから分からんことが多いだろう。織班、お前が兄弟に色々教えてやれ。」
千冬が一夏に命令する。
「分かりました。」
一夏ははっきりと答えた。
「これで、SHRを終わりにする。」
千冬の一言でベジット兄弟の紹介の時間が終わった。
「よお、一夏。元気だったか。」
ベジットが声をかける。
「よお、ベジット、ゴジータ、久しぶりだな。俺は元気だぜ。」
親指を立てながら笑顔で答える一夏。
「相変わらず明るいなお前は。」
ゴジータが笑いながら言う。
「何言ってんだよ。ここは男がいないんだぜ。あまり話す人がいなくてよ困ってたんだぜ。」
ほんとお前らが来て助かったという一夏。
「何情けないことを言っている一夏。」
後ろから声が掛けられて声のした方を見る。そこには黒髪でポニーテールの少女がいた。
「お久ぶりです。ベジットさん、ゴジータさん。」
「お前は…箒か。」
ベジットは少女の名前を言う。
篠ノ之箒。小学校の時、一夏と友達になり一緒に剣道をしたことがある。
サイヤン兄弟は、剣術、武術共に秀でたために箒に色々指導していたので、同学年なのに敬語を使っている。
「その敬語なんとかなんねぇか。」
ゴジータが問うが、
「一夏みたいに師匠にタメ口は無理です。」
と即答された。
「師匠と言われたほどのことをした覚えはないが、まっ、しょうがねえか。」
それが箒だもんなと認めた兄弟。
ベジットが箒に話した
「後で、二人で話がしたい。聞きたいことが何点かある。」
後半の方になると真剣な表情になっていた。
「はい、わかりました。」
しっかりと返事をする箒。
「おう、じゃ後でな。さて、席に着くか。織班先生の気が近づいている。」
そう言うと兄弟は席に着いて授業の用意をする。
「さて、皆席に着け、授業を始めるぞ。」
千冬が言いながら教壇へと向かう。
「「さて、頑張りますか。」」
兄弟が心の中で呟いていた。
- Re: インフィニット・ストラトス 黄金の転生者 ( No.4 )
- 日時: 2012/03/25 18:54
- 名前: キャキャロット (ID: ftamISp/)
授業が終わり、サイヤン兄弟と一夏は話をしていた。
「やっぱ勉強は苦手だな。お前たち兄弟はできるからいいけど。」
一夏はため息をつきながら言う。
「毎日予習復習をやれば何とかなる。」
ゴジータが答える。すると一夏はベジットに聞く
「ベジットは予習復習やってんのか。」
「俺?やるわけないじゃん。第一に先生の話をしっかり聞けば85点は取れるけど。」
さらりと言ってのけたベジットに気落ちする一夏。
それを見たゴジータは一夏の肩を叩きながらフォローをする。
「まぁ気にすんな、誰だって苦手なものもあるさ。後で、俺と兄さんとでまとめたノートでもあげるからさそれを見ながら勉強したらいいじゃねえか。」
「おい、ちょっと待て。なんで俺まで一夏の勉強に付き合わなければならないんだ。ゴジータがまとめりゃいいだろ。」
ベジットが問いただす。
「おいおい、先生にノート提出したら必ず最高ランクの評価が付いてくる優等生さん、協力してくれよ。」
嫌味を言いながら頼むゴジータ。
「くそっ、その言い方はナシだぜ。わーったよ、参考書レベルにまとめてやる。」
なぜか、ベジットの後ろに炎が見えた一夏だった。
「ちょっとあなた。」
初めて聞く声に三人は振り返る。そこには、金色の髪と意思の強そうな瞳を持つ女子生徒だった。
雰囲気は、何処かの名家のお嬢様のように感じる。
「えっと、君は。」
一夏が代表として質問した。それを聞いた女子生徒は目を大きく開いて大袈裟に驚いている。
「まぁ、私を知りませんの?このイギリス代表候補生のセシリア・オルコットを。」
それを聞いてベジットは呟いた。
「オルコット、オルコットねぇ…。」
「知っているのか?ベジット?」
「いや、どっかで聞いたことがあるんだよなこの名前、どこでだっけ?」
「兄ちゃんも?俺もどっかで聞いたんだよな…え〜っとどこだっけ」
サイヤン兄弟が思い出そうとするが、それはセシリアによって止められる。
「あ、貴方達は私を馬鹿にしておられるの?」
肩をプルプル震わせながら聞いてくるセシリア。
「なんで馬鹿にしなければならないんだ。」
「一夏の言う通りだな。」
何言ってんだ?という表情をしていうベジット達に我慢できなくなったのか、強くバンッと机を叩くセシリア。
「馬鹿にしています!このイギリス代表候補生でこの学園の首席たるセシリア・オルコットを。」
「「「へえ〜、そいつはすげぇな。」」」
三人同時に同じ答え方をしたのに気分を良くしたのか、ふふん、と笑う。
「では、本題ですが、あなたたちに色々教えてあげてもよろしくてよ?」
そう提案するセシリアに質問する一夏。
「何をだ?」
「ISの扱い方や、戦闘方法などですわ。」
腰に手を当て自慢げに話すセシリアだが、
「「ISのことなら山田先生に聞くし、戦闘なら自信がある。」」
とサイヤン兄弟にバッサリと切り捨てられた。
「せ、折角わたくしがわざわざ貴方達におしえてあげるとおっしゃているのですよ?そこは素直になったほうがよろしくて?」
「そうやって、上から見ていると足元をすくわれるぞ。」
ベジットが諭すような口調で言う。それでも何か言おうとすると授業開始のチャイムがなった。
「また話は今度ですわ!」
セシリアはそう言い捨てると自分の席に戻っていった。
「サイヤン兄弟席に着け。」
千冬が教卓から注意する。
全員席に着いたのを確認して、話を切り出した。
「再来週のクラス対抗戦に出る代表者を決める。」
自薦他薦問わないぞ、と言い終わらないうちに女性生徒の手が挙がる。
「私は、織班君を推薦しまーす。」
「はぁ!?俺ぇ!?」
「はーい、私はベジット君」
「私は、ゴジータ君がいいと思いまーす」
「「やっぱこうなるか…」」
サイヤン兄弟は半分諦めた様子。
しかも、名前はどんどん男子生徒の名前しか挙がらない。
「他に候補者はいないか。いなければこの中から選ぶことになるが?あと、選ばれた奴に拒否権はないから覚悟しろ。」
そんな中一人の女子生徒が名乗りを挙げた。セシリア・オルコットである。
「納得いきませんわ。第一クラスの代表が男だなんていい恥さらしですわ。」
興奮しているセシリアは声量が衰えない。
「私は入試で教官を倒しています。その私が出るべきです。」
教官を倒したことを強調するセシリアだが、
「俺ら3人とも教官を倒しているぞ」
と一夏にいわれ、数秒だまるセシリア。
「貴方達も倒したのですか?わ、私一人だと…」
「俺は先生が突っ込んできたのを避けたら先生が壁にぶつかって俺が勝ったことになったんだけど、こいつら兄弟は一発で倒したからな。」
一夏が詳しく話す。
「一発ですって?」
話を信じられない、といわんばかりの表情をするセシリア。
「で、ですが、私の方が実力は上です。」
「じゃあ、試してみるか、このゴジータとセシリアのどちらが上か。勝負しようぜ。」
それを聞いた千冬は
「話は纏まった、勝負は一週間後の月曜日、放課後に第三アリーナで行う、それぞれ用意するように。」
「はい」
「分かりましたわ」
お互いに返事をする。
緊張感が高まっていくセシリアだった。
- Re: インフィニット・ストラトス 黄金の転生者 ( No.5 )
- 日時: 2012/03/26 12:18
- 名前: キャキャロット (ID: ftamISp/)
ここは、IS学園の職員室。ここには、サイヤン兄弟が呼び出された。
「さて、お前たちにお届け物がある。」
いつもの口調で喋る女性は兄弟を呼び出した張本人、織班千冬である。
千冬は二つの小さな箱を二人に差し出す。箱には、ウサミミマークがイラストされている。
二人は、苦笑いしながら箱の蓋を開く。中には、アクセサリーと、手紙が入っていた。
手紙を読むと、
ジャジャーン、皆のアイドル束さんだよー。元気にしてたー?君たち兄弟に用意したISを送るよー。
ISって言っても『衣装』に近いかなー。でもでも、機能はISと一緒だから安心してね。
ゴジータ君は民族衣装をモチーフにした機体で、ベジット君は、山吹色のアンダーシャツとその上に青い胴衣とズボンを穿いて、白い手袋とブーツを付けた衣装だよ。
手加減をしやすいようにしたから、ガッツリ使ってね。あとおまけで、武器もセットしといたから、戦闘データくれたお礼だよ。
『金色の戦士』にもなれるからいざって時は本気でいってね。ていうか
君たちは、いつでも本気か。
またいつか会おうね、そん時はマッサージよろしくねベジット君。
ウサミミの束より。
「「……変わってないな」」
二人一緒に言う様子にフッと笑いながら言う千冬。
「変わるわけないだろう。、アイツはな。」
そして表情を変える千冬。
「ゴジータ、いや、ゴジータ師匠勝てますか?」
「先生…あのね、ここは学園なんですよ。たしかに昔剣術を教えましたけど、今は先生にISを教えてもらっているんですよ。師匠言うのは俺の方ですって。」
呆れた顔で言うゴジータ。しかし、表情を変えて答える。
「だが、勝てる。余裕でな。それより、昔一度セシリアに会ったことがある。」
ゴジータの言葉に反応するベジット。
「やっぱな。三年前位かな、イギリスの鉄道がハイジャックされたとき俺らが居合わせて鎮圧したんだよな。そん時いたのがオルコット家なんだ。」
「ああ、そしてオルコット家のが襲われて殺されそうになったとき、俺らが来て、セシリア一家を救ったんだが父親がな腰抜けで呆れたもんだ。」
昔話に耽る兄弟。
「またセシリアを助けるか。あのままじゃ成長しねぇぞ、態度でかいし負けた時とか結構精神に来るぞ。」
ゴジータがベジットに相談する。
「ああ、明日目を覚ましてやれ、金色の戦士でな。」
微笑しながら言うベジット。
「「それでは、失礼しました」」
そう言うと、二人とも瞬間移動をして戻っていった。
「私しかいないからってそれはないぞ。」
ため息をして言う千冬だった。
- Re: インフィニット・ストラトス 黄金の転生者 ( No.6 )
- 日時: 2012/04/15 18:32
- 名前: キャキャロット (ID: ftamISp/)
ここは、第三アリーナ上空二つのISが宙に静止していた。
だが、一つはISというより『衣装』のようだ。
「それが貴方のISですの?」
青のISを纏う少女、セシリア・オルコットは目の前にいる男子に聞く。
「ああ、これが俺の専用機だ。」
臆することもなく、クールな口調で答えるゴジータ・サイヤン。
するとセシリアは声を立てて笑う。
「おほほほほ、それがISですか。『衣装』にしか見えませんわ。」
実際、比べると大きな違いがある。機械には見えないISだ。
観客からも声がする。
「セシリアさんの言う通りだね…」
「これはセシリアさんの勝ちだね」
ちなみに、観客席にいるのは1年1組の生徒だ。一人声を荒げている者がいる。篠ノ之箒だ。
「姉さんは一体何を作っているんだ。」
ゴジータのISを見てふざけていると思ったのだろう。だがそれをベジットが止める。
「まあまあ落ち着けってあれは希望して頼んだためこうなったんだよ。」
「それはどういうことだ?」
箒の隣の一夏が聞いてきた。
だが、ベジットは
「試合を見ればわかる。」
と答えただけである。
さらに聞こうとする一夏だが無駄だと悟りアリーナを向く。
「チャンスをやりますわ。」
セシリアが銃をかまえ言う。
「今のうちですよ、降参するのは。」
だがゴジータはふん、と鼻で笑った。
「その言葉そっくりそのまま返すぜ。」
「そうですか。ならばサヨナラですわ。」
銃の引き金を引くセシリア。銃口から出たエネルギー弾は真っ直ぐゴジータの顔面に向かう。
しかし、それは当たらずにすり抜けていった。
「セシリア、俺の全力を見せてやる。」
ゴジータは地面すれすれまで降りる。
「何をするかわかりませんが見せて御覧なさい。」
余裕を見せつけるセシリア。
「ならばいくぞ。…ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
気合をいれるゴジータ。すると金色のオーラが激しく噴き出る。
「アアアアアアア!!!!・・・・・しゃあ−−−!!!!!」
バシュンと光が吹き飛びそこにいたのは、先ほどとは違い、金色の逆だった髪を持ち、力強い碧の瞳を持つゴジータがいた。
「あ、あなたはいったい何者ですの」
目の前に現れた戦士に信じられず質問するセシリア。
「俺か?俺は…貴様を倒すものだ!」
セシリアに向かって叫ぶゴジータ。
一方観客席では…
「うそー!ゴジータ君が変わった!!」
「ねえねえあれって隕石から地球を救った人にそっくりじゃない?」
「きゃーかっこいい—!!」
女子が歓声を上げていた。
一夏は、
「あーあ、セシリアのやつ怪我しなければいいな」
と言ったがベジットが
「手加減をサポートするISがあっから大丈夫だ」
という。
「手加減をサポート?」
「ああ、俺らはISでも人を殺してしまう可能性がある。だか、それを束さんに頼んで手加減をしやすいようにISを作ってもらったんだ」
次元を超えた話についていけない一夏たち。
「あ、あなたは前…」
セシリアが言葉を出そうとするが、なかなか出ない。
「さて、時間があまりないんでね一気に終わらせる!」
ゴジータが構える。
セシリアがBTをだして攻撃するがすべてかわされる。
「そんなんじゃ俺には勝てねぇぞ!!」
瞬間移動をし、目の前に移動するゴジータ
「きゃあ!」
間合いを詰められ動揺するセシリア。
「そおら!」
膝蹴りの連打で上にあげ、かかと落としで地面にたたきつける。
「ぐ・・ァ…」
機体が地面にめり込みなかなかでれない。その間両手を重ね、前に出す。
「ビックバン…」
手の先には青いエネルギーが集まる。そして、輝きだした。
「かめはめ波——!!」
爆発するように発射されるエネルギー砲、セシリアは地面から抜け出したものの、ビックバンかめはめ波からは逃れることができず食らってしまう。
「キャア−−−−!!」
青い光に飲み込まれ、吹き飛ぶセシリア。
地面に着いたときは、セシリアの機体の周りには大きなクレーターができていた。
試合終了のブザーが鳴る。
——勝者 セシリア・オルコット——
「「「「「はぁ??」」」」」
セシリアと観客は一緒に声を上げた。
セシリアの前に降り立つゴジータ。
「おめでとう。」
金髪から黒髪へと戻ったゴジータが多を差し伸べいう。
「な、なにをなさったの?」
状況が呑み込めないセシリアに説明をするゴジータ。
「シールドエネルギーを全てぶっ放した。んで、エネルギーが無くなった俺は負けたのさ。」
「なぜですの!?」
手を借り立ち上がるセシリア
「なぜそんなことをしたのですの!?」
「それは、代表選にでたくないからさ。それと…」
少し間をおいて言うゴジータ
「それと君には男を嫌う癖がある。それを直すために喧嘩ふっかけたんだ。
その癖はもう治ったから俺は満足だぜ。」
そう言うとセシリアの頭を撫でるゴジータ。
「ふあぁ///!?」
「…よくがんばったなセシリア。よくここまでやってきたな。これからもよろしくなセシリア。」
ふっ、とクールに笑いながら言うゴジータ。過去のセシリアを知っているからこそ言えるセリフだった。
「はいっ!こちらこそよろしくお願いしますわ。///」
照れながらも返事をするセシリア
黄金の戦士と、命を救われた少女との運命の再開がここにあった。
ちなみに、ほかの生徒からジト目で見られるとは思いもしないセシリアだった。
−−−−夕方−−−−−
セシリアはシャワーを浴びていた。少し熱めのお湯が不快な汗を流していく。シャワーを浴びながらセシリアは今日の出来事を思い出していた。
(まさか、あの人が私を助けて下さった方なんて思いもしませんでしたわ。)
黄金に輝く髪を持ち、強い意思のある瞳で戦う戦士の姿が脳裏から離れなかった。
(あれは3年前の事ですわね)
セシリアは家族と旅行に出かけていた。
だが帰るときに乗った列車でハイジャックに遭った。
しかも、オルコット家を狙った犯行だった。
覆面をしている人たちが10人ほどオルコット家のいる車両に乗り込んできた。
目的はオルコット家の暗殺。
母はセシリアを庇って足を負傷している。覆面の一人が引き金を引こうとしたとき、「ドンッ」と爆発音がした。
車両にいた人全員が音の方を見ると黄金の戦士が2人いた。これが、ベジットとゴジータである
覆面の1人が銃を乱射するがゴジータはすべて手で銃弾を受け止めていた。ぽろぽろと指の間から銃弾が零れ落ちていく。
次の瞬間には覆面の人たちは腹に痣をこしらえて倒れ伏していた。
次に、セシリアのところに行き、ベジットがセシリアの母親の傷を治し、その間ゴジータはセシリアに微笑みながら頭を撫でていた。
「もう大丈夫だからな。安心しなよ。」
治療が終わりベジットが立ち上がってゴジータの横に移動する。
セシリアは涙目だったが、だんだん笑顔になっていく。
「またなお嬢ちゃん。頑張るんだぜ。」
軽く手を振りながらセシリアに別れを告げるゴジータ。
「あ、待ってください。私はセシリア・オルコット。貴方達はなんて名前ですか。」
だが、ベジットたちはニッと笑い
「「バイバイ」」
と言って消えてしまった。
(あの後お礼を言おうとして必死になって探したけれど何一つ手がかりが掴めなかった。いつしか私はゴジータさんに恋焦がれていましたわ。)
それは届く事のない恋…セシリアはそう思っていたがそれは届く願いに変わった。
(絶対にこの恋成功させますわ!)
新たなる決意を胸にバスルームを出るセシリアだった。
- Re: インフィニット・ストラトス 黄金の転生者 ( No.7 )
- 日時: 2012/04/02 12:31
- 名前: キャキャロット (ID: ftamISp/)
ここは、IS学園の食堂。ここに、話題の男子生徒がいる。
目的は朝食を摂取するためにいるのだが、周りの目線が多い。
理由は3つ、1つは男子生徒だから。ここには女子しかいないため男子生徒は珍しいのである。
2つ目は、昨日の戦いの影響である。男子生徒の一人であるゴジータ・サイヤンは昨日のクラス代表者決定戦で、黄金の戦士ということをばらしてしまったので話題として盛り上がっている。
3つ目は、食事の量である。織班一夏は男子として普通量だが、サイヤン兄弟はかなりの量である。
——ガツガツガツ、バクッムシャカリッ、ズズズ、ゴックン、カカカッ
———
「「おばちゃん、ご飯おかわり!!」」
どんぶりを差し出し兄弟そろって言う光景に、食堂にいた生徒が全員転んだ。
「す、すごい食欲ですわね」
ゴジータの隣に座って食事をしていたセシリアが話してきた。
「ん、そうか?こんなの普通だろ」
なに言ってんのこの人、と言わんばかりの口調にセシリアは大声をあげる。
「普通ではありませんわ!茶碗一杯分でもかなりの量ですわよ!」
呆れたような驚いたような複雑な表情をして言うセシリアに一夏は答える。
「この兄弟を俺らの基準で計らない方がいいぜ。」
この一言でセシリアは黙ってしまった。
「ふ〜食った食った」
ベジットがそう言って手を合わせる。
「「ごちそうさまでした!!」」
食後の挨拶をしっかりして、食器をさげる。一夏たちも食事も終えたようなので一緒に教室へと向かう。
食堂のおばちゃんたちは、笑顔で送っていた。
「ということで、1年1組のクラス代表は織班一夏君になりました。あっ、1繋がりでいい感じですね。おめでとうございます織班君。」
黒板を背に教壇に立つ副担任の山田先生が笑顔で言う。
「ちょ、ちょっと待ってください。なんで俺がクラス代表になってるんですか?昨日、ベジットに負けたんですよ?」
立ち上がって尋ねる一夏にベジットが答える。
「理由は簡単だ。代表を一夏に譲ったからだ。」
「なんでだよ。お前らの方が勝てるじゃん」
「一夏はISの扱いに慣れていないし、戦闘経験も無い。昔剣道をやってたとはいえ、腕も落ちている。だが、代表になれば、練習が多くなるだろうし、落ちた技術も戻るだろう。だからお前に譲ったんだ。」
ベジットの説明に納得する一夏。
「んじゃあ、修行はお前らにやってもらうのか?」
「いや、まずは箒に鍛えてもらえ。」
一夏に気づかれないように目配せしながら言う。
「わ、私がい、一夏を?」
慌てながら答える箒
「ああ、お前なら一夏を鍛えられるだろう。俺らがやるとすぐダウンするからな。」
「わかりました。一夏放課後は開けておくように」
(ありがとうございますベジットさん!!)
心の中で喜んでいる箒だった。
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