二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- デュラララ!!池袋最強二人との過去
- 日時: 2012/03/25 20:50
- 名前: 甘楽 (ID: CFCBgciA)
甘楽です!今回は『デュラララ!!池袋最強二人は心配性』の
秘密の話というか、過去の話をあげますwでは簡単な人物説明!
ヒロイン・・・折原阿修架≪美人の中の美人。つまりは超美人。
臨也の義理の妹≫
メインキャラ
・折原臨也≪残念イケメン。変態。阿修架にベタ惚れ。≫
・平和島静雄≪阿修架に惚れてる。臨也と犬猿の仲。≫
と、まぁこんな感じですねw
詳しくは『デュラララ!!池袋最強(ry』をお読みください。
それではどうぞ!
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- Re: デュラララ!!池袋最強二人との過去 ( No.1 )
- 日時: 2012/03/27 21:44
- 名前: 甘楽 (ID: CFCBgciA)
【初めて惚れた女〜静雄目線〜】
それは俺が小学生の時で、怪力の力も無くて、まだ髪を金髪にも
染めていなかった時だった。あれは夏の日だった。
———十数年前———
「よっ!」
俺は緩やかに流れる水に向かい、小石を思い切り投げる。投げた
小石は綺麗に澄んだ川に音も無く消える。
今は夏。晴れやかな空に鳥達が飛び交う。小石投げにも飽き、俺は
息を吐く。
その時、後ろを中肉中背のガラの悪そうな男がタバコを咥えながら
通った。タバコの独特の臭いが鼻をつく。俺は何気無くその男を眺めた。
すると、男は道の端に向け、咥えていたタバコを吐き捨てる。副流煙の
部分からは今だ煙が立ち込めている。俺はカッとなり、男に声をかける
「おいオッさん。タバコポイ捨てすんなよ!」
すると、その男は般若のような形相をして振り返った。身体もこちらに
向け、怒りを露わにした声で言う。
「あ゛!?俺に言ったのか!?」
「そーに決まってんだろ!?火事が起きたらどーすんだ!」
「あ゛ぁ?!!大人に注意なんざ百年早いんだよ!」
言うが早いか、男は俺の顔を拳で殴る。顔に激しい痛みが走る。倒れ
かける身体を脚で支える。男の意見は常識が明らかに欠漏している。
俺は男を睨みつけ、腹に拳を叩き込む。すぐに脇腹に足で蹴りを入れる。
だが、男は余裕の笑みを浮かべる。その笑みはどこか怒りを孕んで
いる。
「おい、服が汚れちまったじゃねぇか。何すんだよッ!!」
男は俺の顔を殴る。先程受けた拳より力が強かった。俺は衝撃に耐えられず
地面に倒れる。反射的に閉じた瞼を開くと、土に紅い雫が滴っていた。
鼻の下に違和感を感じる。触れると暖かく、粘ついた液だった。どうやら
殴られた際に鼻血が出たようだ。
後方から男が嘲笑交じりの言葉は吐いた。
「俺に謝れ小僧。生意気言ってすいませんでしたって」
地面に手を付き、立ち上がる。殴られた頬は鈍痛が走り続けている。
それでも、謝ってはいけない。泣いてはいけない。
————逃げてもいけない
「俺、絶対っ————!!」
「————謝らない」
「——え?」
俺の言葉を引き継いたのは、少女だった。その声は大人びていて、
何より凛としていた。
俺は気配を感じ、横に顔を向ける。
————息を、忘れた。
その横顔は、声に見合うような凛とした眼差し、眩しい程の輝きを
持つ黒く美しい髪。そして、魂を奪われるような美しい顔。俺は
その横顔に見惚れてしまった。
すると、視線に気付いたのか、俺の顔を見つめて、聖母のような笑み
を浮かべる。その笑みは驚くほど美しい。自分でも頬が赤らんだのが分かった。
少女は男の方に視線を戻す。
「偉いぞ。————仇は取る!!」
少女の瞳は、怒りを湛えている。その瞳は、今まで見た人々よりも美しく、
力強い。少女は、男の前に一歩進み出る。少女は口を開くと、先程よりも
低い声で男に言い放つ。
「いい大人が、少年相手にグーパンは無いだろう?アンタは大人気ないって
言葉を知らねぇのか?」
男の額に青筋が立つのが分かる。男は獣じみた恐ろしい笑みを浮かべる。
男は手に拳をつくると、怒りを滲ませた声で怒号を放つ。
「おい小娘ぇ・・・大人に対する口の聞き方を習わなかったかぁ?!!」
男は少女に殴り掛かろうとした一瞬だった。少女は足に力を込め、音速の
速さで男の腹に膝蹴りを入れる。男に悲鳴を上げる暇を与えないかのように、
少女は白く美しい脚を高く上げ、男の顎目掛け、蹴り上げる。
「このッ!ガキが調子に乗んじゃねぇ!!」
男は少女の顔に拳を飛ばす。少女の身体がふわりと浮く。だが、それは
一瞬の事だった。身体が地面に叩きつけられる。少女は伏せたままだ。
俺は泣いているのだろう、そう考えた。俺は屈み込み、少女の身体に触れ、
声をかける。
「おい、大丈夫か?もういい。やめとけ!」
でも少女の反応は予想と正反対だった。
——————泣かなかった。
否、泣く様な表情すらしなかった。少女は立ち上がる。俺は背を正し、
制止しようとした。だが、少女の威圧に押され、邪魔にならないように
後方に下がる。
少女は冷静な表情をして男を見る。少女は腹に肘鉄を食らわす。男は奇声を
発するが、すぐに拳を振るう。頭に直撃する寸前、少女は頭を少し逸らす。
だが、額の端に当たってしまった。鈍い音が響く。少女の上半身が弛緩する。
倒れかけたが、左足で後ろを踏みしめ、体勢を戻す。俺は見ているのが限界
だった。
「おい、いい加減にしろ!!俺は手前のことを心配して言ってやってんだ!!」
すると、男は下卑た笑いを発し、口を挟んだ。
「小僧の言うとおりだ。俺に謝れば楽になるぜ?」
刹那———少女は跳躍する。俺は呆然として少女を見つめる。男もその姿を
見ることしか出来ていなかった。
その姿はまるで空を美しく舞う天使の様だった。いつの間にか少女は男の顔の
部位まで飛んでいた。少女は足の甲を、鋭く男の顔に叩き込む。
男は鈍い音を立てて倒れる。微かに砂煙が立つ。男は苦痛の声を上げながら
起き上がる。既に地に降り立っていた少女は、男を視界に入れるとゆっくりと
近寄る。男の顔は恐怖に歪んでいた。口をパクパクと動かし、何とか言葉を
喋ろうとしていた。俺は少女に近寄る。肩を掴み、これ以上何をする気だと
言おうとした。だが、それは無意味な行動となった。
「私は、お前のような奴に頭を下げるくらいならば
————自ら命を絶つほうがマシだ」
少女の肩まで伸びた黒髪が不意に起きた風に靡く。それは恐ろしいほど
絵になった。
俺はその言葉に耳を疑った。しかし、少女の瞳は嘘では無いと語っていた。
男は苦虫を噛み潰したように歯を噛み締めた。瞬時に立ち上がり、叫びながら
逃げ去っていく。
「くっ!!覚えてろおおおおおおおおおお!!!!」
少女はそれを見送り息を吐く。俺は掴んでいた手を無意識に放した。今は
少女を見ることしか出来なかった。
この少女は、一体何者なのか———
- Re: デュラララ!!池袋最強二人との過去 ( No.2 )
- 日時: 2012/06/30 21:10
- 名前: 甘楽(霧拉々木) (ID: E8T1E3Rb)
名前変えました!
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