二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【君に】粘着系男子の十五年ネチネチ【送る】
- 日時: 2012/04/15 20:23
- 名前: 水色水色 ◆/et336JgcM (ID: wcM1P035)
クリックありがとう!
まあ駄文ですが、読めます、一応。
感動したので(色んな意味で)、投稿する事にしました。
暇つぶしに読めればなって思います!
コメント待ってます。
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- Re: 【君に】粘着系男子の十五年ネチネチ【送る】 ( No.1 )
- 日時: 2012/04/15 20:35
- 名前: 水色水色 ◆/et336JgcM (ID: wcM1P035)
それは、小学六年の古い記憶。
夏休み直前の記憶だった。
一番好きだった子に、告白された。
「ずっといいなぁって思ってて…付き合ってくれますか?」
僕はすぐに頷いたと思う。衝撃的な瞬間だったのであまり憶えていない。
彼女は僕の返事に頬を染めて、はにかんだ。
綺麗な笑顔だった。ずっと見ていたいと、これからは見ていられるんだと、そう思った。
小学一年生からの片思い。それが五年の時を経て、ようやく実った。
しかも相手から告白付きだ。あの時の僕はすごく浮かれていたんだろう。
初恋と言う事もあり、夏休みは彼女と過ごした。有意義な毎日だった。…忘れられない、思い出だった。
だけど、それは短い期間で、終わりを告げた。
夏休みが明けた時。彼女は学校に来なかった。
次の日も。その次の日も。またその次の日も。
彼女は学校に来なかった。
それから。
この古くて新鮮な記憶は、僕の忘れられない思い出となった。
- 一年目。そして、二年目。 ( No.2 )
- 日時: 2012/04/15 21:01
- 名前: 水色水色 ◆/et336JgcM (ID: wcM1P035)
————あれから十五年。
僕は何故かサラリーマンを辞めて、ポエム集を書いていた。
きっかけは、彼女の無告なる転校だったか。
バカが付くほどのカップルだったと自負していたのに、いきなり別れを告げられて(告げられてないけど)、塞ぎこんでいた。
そんなとき、僕は何が何でも彼女の想い出を大切にしておこうと思って書き始めた。
十五年に及ぶ彼女への愛は、ポエムとなり、僕は毎日毎日書き続けた。
たとえ、僕が死ぬことになっても、最後の最期まで書き続けることを誓った。
彼女が、好きだから。
一年目は、がむしゃらだった。
書き慣れないポエムだ。何をどう書けばいいのか解らなかったから、彼女宛ての手紙と思いながら毎日飽き足らず書いた。
『元気にしてるかな。僕は相変わらず仕事で失敗ばかりだよ。
入社式ではいい線いったコメントできたと思ったんだけど。
先輩の小言は一々耳に煩いからw
君の柔らかい声は今も相変わらずかな? 会いたいです』
ただ想いをつづる毎日。仕事をしながら、今日は何を書こう、そうやって生きていた。
二年目も、がむしゃらだった。
どういうわけか、家が火事に遭った。
放火魔が最近増えてるらしく、僕は運悪く被害をこうむった。
だけど、何故か堕ち込むことなく、それを彼女との話のネタにした。
服が燃えてたんだろうけど、気付いた時は僕は一糸まとわぬ姿だった。襟が残ってたけど。
そうやって二年を過ごした。
何処にいるか解らない彼女宛てに書くポエムは、ポエムと称した手紙は、彼女の住所だった家に送り続けた。
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