二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ボカロ 人柱アリス
日時: 2012/05/03 13:37
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 人柱アリスを、書いてみようと思います。
前から少しずつ書き進めていた話ですが、投稿は初めてです。曲を聴いて考えてみた話ですので、ちょっと違うと思う所が多少あるかもしれません。

 荒らしは禁止です。

 コメントもらえると嬉しいです。

  ・・・・以上!亀更新となりますが、頑張ります!

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Re: ボカロ 人柱アリス ( No.1 )
日時: 2012/05/03 13:40
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)


 プロローグ


 ここは、街の片隅にある小さな古本屋。
その本屋の最奥に、一冊の真っ黒い本が置いてある。古めかしい本だが、埃は被っていないその本の表紙には白い文字でこう書かれていた。

『ALICE』

 その下には白い継ぎはぎの人形、または子供の落書きの様なものが描かれている。
その本は独りでにページが捲れ、ちょうど真ん中のページに文字が書かれていた。
『マスター アリス候補は見つかりましたか?』
 その本が捲れたのを見て、近づいて来る者がいる。黒髪黒目、黒いジャケットに黒いズボン、黒い靴。全身黒の不気味な男。室内でも顔が見えないように黒いキャップを深く被ったまま、彼は本の置いてあるテーブルに備え付けられた椅子に座り込んだ。
「ああ、実に良い子がいるよ。僕の予想によるとあの子は・・・・・」

  ・・・ちゃりん・・・

 彼の言葉は古本屋のドアに付けられたベルによって止められた。
入って来たのは高校生位の女性。真面目そうな顔つきに気の強そうな目つき。赤味がかった髪はショートカットになっており、この古本屋には似合わない活発そうな印象を受ける。
 彼女は問題集等の参考書のそろった棚へと向かって行った。

「ほら、あの子だ」

 そんな彼女を見て、男は残虐そうな笑みを浮かべた。
まるで、この後の惨劇を予想するかのように・・・・

Re: ボカロ 人柱アリス ( No.2 )
日時: 2012/05/03 16:00
名前: 舞城 ◆aCNGQZZ3pA (ID: oCFL5OUI)

なんか、不思議な感じが好きです♪
私の小説も読みにきてね。

Re: ボカロ 人柱アリス ( No.3 )
日時: 2012/05/04 08:00
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 舞城さん、初めまして!
これから見に行きます!

Re: ボカロ 人柱アリス ( No.4 )
日時: 2012/05/05 10:50
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 〜一番目アリス〜

「ねえ、メイ。参考書、どうしよっか?」

 学校の帰り。友達と二人で帰っていると、彼女はそう言って来た。
今日帰ってきた英語のテストの成績が悪かったので、テスト返却後彼女に相談したのだ。入学直後は同じ位の英語の成績だったが、最近になって一気に彼女の成績が上がってきていたから訊いてみると良い参考書を買ってみてから成績が上がったという。
「やっぱり、私が貸してあげようか?」
「いいよ。お金はあるし、じっくり読みたいから」
「そう?じゃあ、この紙にメモしておいたよ。英語の良い勉強方法が書いてあるやつでね、結構人気みたいで本屋にはもう無いと思うよ。もしかしたら新書も売ってる古本屋にならあるかもね」
 そう丁寧に教えてくれたすぐ後に友達とは別れ、私は家へと向かった。

Re: ボカロ 人柱アリス ( No.5 )
日時: 2012/05/06 06:34
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

「ただいま」
「おかえりなさい、鳴。夕飯はお父さんが帰ってきてからだから、小腹が空いたら何か食べてね」
 玄関に母がやって来て私にそう言った。父は医者をしており、今日は珍しく早めに帰って来れるらしいのだ。私は鞄に入っていたテストを出し、母に渡した。
「英語のテスト・・・?また前より少し下がったみたいね」
「だからこれから参考書を買いに行くの」
 重たい荷物だけを置いて財布と携帯電話を持ち、私服に着替えて外にでた。空は夕暮れ。もうすぐ暗くなるだろう。
見覚えのある古本屋へは歩いて数分。すぐ近くにあるから長い間参考書を探す事が出来る。


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