二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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夢と現の狭間【HUNTER×HUNTER】
日時: 2012/10/13 14:38
名前: 雪夜♯sa627kura (ID: P4ybYhOB)

初めまして、雪夜♯sa627kuraと申します。
雪夜の後ろにいろいろ付いてるのは人違いを避けれるようにです。正しくないですがww
初心者ですが、HUNTER×HUNTERの二次創作を書かせていただきます。
色々と至らない部分もあると思いますが、
読んで下さった方々の暇つぶしにでもなればと思います。

↓大まかなあらすじ↓

何を捨てても許される場所、流星街に捨てられた少年、『シオン』は、
流星街屈指の肉屋の主人、『ジャン』に拾われる。
血のつながりはないものの、父親としてジャンを慕っていたシオンだが、
ある日ジャンが何者かに殺害され、復讐を誓い、幼いシオンは旅に出た————。

☆主人公紹介☆

シオン=ルーティース 男
少しくすんだ紫色の髪で、身長は低め。
容姿はどっちかって言うと可愛いほう。たまに銀縁眼鏡をかける。



主人公最強系ではないですが、
そこそこ強い主人公です。
徐々に強くなっていきます。

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Re: 夢と現の狭間【HUNTER×HUNTER】 ( No.1 )
日時: 2012/10/13 14:49
名前: 雪夜♯sa627kura (ID: P4ybYhOB)

第0話 其の1 肉屋と赤子 【ジャン視点】

つまらない。

ただずっと、肉を売るだけ。それしかしていないんだ。
客相手に笑顔を作るのもつかれ始めて、
もう何もしたくなくなった。

肉親は、いない。

俺は捨てられていたらしい。育て親に聞いた。
捨て子なんて日常的によく見かけるし、俺は運がいいのだと思う。
だからだろうか。あいつを拾ってみたくなったんだ。

あいつを拾うことで、自分の退屈な人生を少しでも変えられるかと思ったんだ。

まだあいつはなにも喋れないけれど、あいつがいるだけで、何かが変わったような気がしたんだ。

だから———もう少しだけ。

カミサマ、あんたのことなんか信じていない、けどさ。
あいつを幸せにしてやってくれ。

それだけで、俺はここに生きてる気がするから。

Re: 夢と現の狭間【HUNTER×HUNTER】 ( No.2 )
日時: 2012/10/13 15:19
名前: 雪夜♯sa627kura (ID: P4ybYhOB)

「 ジャンさん。こっち焼きあがりましたけど? 」

僕はシオンです、現在7歳。
赤ん坊だったころにジャンさん(この街屈指の肉屋さん)に拾われたそうです。
6歳になったら肉屋を手伝ってもいい。
そう言われたので、有難く手伝わせてもらっています。

「 おう!13番席へお持ちしてやれ。落とすなよ! 」

「 いつも同じことしか言いませんよね。・・・・・・というか僕、落としたことないんですけど。 」

もう1年ちょっとは手伝っているが、実際に落としたことはない。

「 細けぇことは気にすんな!!とっとと行ってこい! 」

「 はーい。 」

これ以上何か言うとめんどくさくなること必至だから、
おとなしく頷いといた方がいいのだ。

厨房から出て右に曲がる。
カウンターでは、もう一人のお手伝いさん。リンカさんが注文を受けていた。

何やら絡まれているようだが、あの人は強いので大丈夫だろう。
こないだは大の男を退してたからね。

「 ご注文のスマイル・バードの香味焼きです。 」

今回のお客さんは寡黙そうな雰囲気の女の人だった。

「 あぁ、ありがとう。・・・・・・注文し忘れてしまったのだが、あの新商品・・・・・・名前は忘れてしまったけれども爽やかなんとかもいただけないだろうか。 」

「 爽やか風味のチキンパスタでしょうか? 」

うちは肉屋、と言っても肉を扱った様々な商品を売っている。

「 あぁ。いいかな? 」

「 かしこまりました。しばらくお待ちください。 」

厨房に戻り急いで作り始める。
一応焼くだけでなく料理全般はできるのだ。
あわただしいけれど、これが僕の日常である。

Re: 夢と現の狭間【HUNTER×HUNTER】 ( No.3 )
日時: 2012/10/13 15:47
名前: 雪夜♯sa627kura (ID: P4ybYhOB)

第0話 其の2 殺害予告 【ジャン視点】

自分はあなたが憎い。

自分より低能なくせに、あの方に選ばれたあなたが憎い。

自分より低能なのに、自分より幸せなのが憎い。

自分より低能なのに、好かれてるあなたが憎い。

憎い。憎い。憎い。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ

だから あなたを殺す。

絶対に殺してあげるから。

待ってろよ。

             肉屋のジャンへ


ハートだらけの便箋に包まれてやってきたのは殺害予告だった。
シオンが、「 ラブレターですか?いい年して、モテモテですね? 」
などと言っていたが、何がモテモテだ。
完全に悪い方向にモテテルじゃねえか。
リンカも、「 このおっさんめ!お盛んですなぁ!! 」
とか言ってくるが断じてお盛んではない。

やばい。やばい事態だ。

これを送ってきたのは、絶対にあいつだ。
あいつは俺の育て親。ユアさんを愛してるどころか崇めてるし、
狂うほどあの人のことが好きだ。

俺とあいつは同じ師匠のもとで修業に励んできたし、
俺はあいつに勝てるほど強くはない。

本当にやばい。俺が死んだらあいつは・・・・・・。

「 ・・・・・・ん。ジ・・・さん。 ・・・・・ジョ・・・。ジョン・・ん。ジョンさん、ジョンさん!! 」

「 うぉっ!!!何だシオン。 」

シオンに話しかけられていたみたいだ。
ぜんぜん気づかなかった。

「 ったく・・・・・。明日、食材の調達に行くんですよね?店は休みですか? 」

あぁ、その話か。

「 リンカを置いておく。あいつは俺より強ぇしな。お前も留守番だ。料理はださねェが、肉は売るぞ。 」

「 はーい。・・・・・・今回はついて行きたかったなぁ。 」

「 ん?なんか言ったか? 」

そのあとに何か言った気がするんだが・・・・・・。

「 あ、なんでも 」

一応何か言ったのか。
気になるんだが・・・・・・。
ま、いいか。

「 晩飯、何食いたいか? 」

あいつはせっかちだ。何事でも早くすまそうとする。
だから俺は明日死ぬ・・・・・・。と思う。

「 ・・・・・・ハンバーグがいいです! 」

うれしいのだろうか。
儲けてるとは言っても、贅沢ができるほどじゃない。
あいつも色々我慢してきたのだろう。
あまり好きな物も食べさせてやれるわけじゃねえし。

「 分かった分かった。だから飛び跳ねるのはやめろ。 」

この幸せが、少しでも長く続くように信じて。


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