二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.484 )
- 日時: 2012/11/14 09:10
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは?
(ストーリーモード:キョウヘイ)
俺たちは昨夜の帰りに寄った裏道の一番奥にあった廃墟ビル前で早間綺羅と出会った。
そこでキラはDキューブを展開して、LBXバトルを申し込んできた。
キラはダークケートスを繰り出しながら、CCMを持ったまま佇んでいる。
「何のつもりだ、キラ」
「へぇ、俺の名前を知っているとはな・・・・・・・」
Dキューブのジオラマは地中海遺跡。そこでLBXバトルをするつもりなのだろう。
その様子を見て、顔を見合わせた俺たちはコクリと頷く。
「キョウヘイ君・・・」
「どうする、キョウヘイ?」
「こうなったら・・・・・・やるしかないな、俺たちのLBXで倒すぞ」
俺はCCMと愛用のLBXを出した。ここまで来たら、勝負するしかない。
「行くぞ、ブライト!」
イプシロンに近い青色のLBXを繰り出した。フレームタイプはナイトフレームだ。
右手に双刄クリムゾンエッジを構えながら突っ立っている。そのウェポンは槍系の武器で色は全体的に青だ。
「フェアリールージュ、行ってきて!」
「いけっ、暗黒騎士アキレス!」
メイはフェアリールージュ、ヒュウは暗黒騎士アキレスを繰り出した。
フェアリールージュのフレームタイプはストライダーフレームだ。つまり、フェアリーのピンク版である。
両手に冥刄コガラスマルというナックルを持ちながら構える。
アキレスはアキレスのブラックバーションと言っていいほど、フレームはナイトフレームになっていた。
左手にアキレスシールドという盾、右手にアキレスランスという武器を持っている。色はどちらも黒。
「とにかく、LBXバトルするしかないけど・・・・・・」
「言っておく、俺は怒るぜッ!」
メイとヒュウは顔をしかめながら、怒りを含めた表情を表していた。
2人の様子を見て納得したのか、俺はすぐにLBXバトルに挑むことにした。
「それじゃあ、行くぜ!」
その言葉が言い放ったのと同時にLBXバトルが開始された。
【バトルスタート!】
ブライトはグリムゾンエッジという槍を持ちながら、ダークケートスに向かって突っ込んだ。
すると、ダークケートスは素早く攻撃をかわした。まるで、身軽だということを感じさせない邪悪なオーラを纏っているかのようだ。
「くっ、かわしたか!」
顔をしかめながら見つめていたその時。ダークケートスの背後に回ったヒュウのLBX・暗黒騎士アキレスがアキレスランスを持ちながら叩き込んだ。
「よしっ!」
「ヒュウ兄、ナイス!」
「やってやらぁ、そこで叩き込むぞ!」
2人で叩き込もうかと意気込んでいたその時、キラは不気味な笑みを浮かべながら呟いた。
「それはどうかな・・・・・・ククク」
「何だと! やってみなきゃ分からないだろ!!」
ヒュウが言った瞬間、ダークケートスの猛追に追い込まれてしまう。
俺たちはすかさず、CCMを操作しながら猛追をかわそうとするが・・・・・・思ったよりもスピードが早く、翻弄されるかもしれないと言っていいほどになっていた。
「くそっ、そこまで追い込まれたら・・・・・・」
「しょうがねえ、あれをやるしかねーか!」
「それなら接近戦、あるいはそこに近づいて叩き込むしかないわ」
3人で話し合いながら頷いた瞬間、キラを見ながら睨みつけた。
とりあえず、やるだけのことはできるだけやってからにしようか。
「行くぞ、ブライト!」
ブライトはクリムゾンエッジを持ちながら、ダークケートスを追い詰めるようにして突っ込みながら殴りかける。
同時にヒュウが見計らった後にアキレスを使って操作していく。
「いけっ、アキレス!」
アキレスはアキレスランスを使いながら、果敢にダークケートスを追い詰めていく。
その様子を見て、攻撃するタイミングを取っていたメイはコクリと頷く。
「よし、一気に畳み掛けるわよ!」
「一か八かだな・・・・・・メイ、任せたぜ!」
そう言った後、メイを見て頷いた。
メイはフェアリールージュを操作しながら、ダークケートスに向かって言い放つ。
「必殺ファンクション!」
メイが言い放ったのと同時にフェアリールージュの必殺ファンクションが発動された。
【シャイニングクロー】
両手のコガラスマルにエネルギーを溜め、ダークケートスに向かって連打攻撃する。
その炎はダークケートスを燃やし尽くすに違いなかった。
「よし、いける!」
3人で勝利を確信したその時。キラは不気味な笑みを浮かべながら、ニヤリと笑った。
「それはどうかな?」
「何っ!?」
Dキューブのジオラマにいるダークケートスを見た。すると、煙から現れたダークケートスは盾で守っていたのだ。
「なっ・・・・・・」
その様子を見て驚く俺たちは目を見張った。
フェアリールージュの攻撃をかわした・・・・・・だと!?
いや、それは有り得ない。いくらなんでも倒すということが不可能になってしまうのではないか。
「くそっ・・・・・・」
「さぁ、こっちから反撃だ!」
ダークケートスを操りながら、果敢に猛追していく。
ついに追い込まれた俺たちも必死で対応する。その時、ヒュウのアキレスがダークケートスによって倒される。
「ああっ、アキレス!」
暗黒騎士アキレスはブレイクオーバーして倒れこんでしまった。
残るはブライトとフェアリールージュの2体。窮地に追い込まれた俺たちは顔を顰めた。
「くそっ、どうする?」
「あのLBX、何かヤバいよ・・・・・・・」
「ここまできたらやるしかねえだろ! 行くぞ、ブライト!!」
ブライトを使って、ダークケートスに向かって突っ込んだ。
しかし、素早いスピードでブライトを翻弄させる。その後にフェアリールージュの前まで追い詰める。
「ヤバい!」
フェアリールージュのところまで行こうとしたが、もう既に遅し。
ダークケートスは右手でフェアリールージュの首を掴んでいた。
「ちょっと離してよ! LBXを潰すつもりなの?」
「うるせえ! そんなのはどうだって良いんだよ!!」
キラは怒り狂ったかのような態度を示しながら、狂気に駆られたかのような表情を表した。
その様子を見て躊躇っていたその時、目の前に何かが現れた。
「うわっ!」
よく見てみると、白いLBXが目の前にいた。そのLBXはイカロス・ゼロ。
もしかして、あの人のLBXなのか?
「そこまでだ。LBXを潰すなんて良くないぜェ・・・・・・」
背後から現れた青年を見て驚きを隠せなかった。
目の前にいたのは、第3回アルテミスのチャンピオン・山野バンだった。
「えっ・・・・・・あなたって、まさか! アルテミスにいた山野バンさん!?」
クセ毛のある寝癖、それにイケメンなところを見ると紛れもなくバンさんだ。
顔が赤いところを見る限り、酒を飲んだのだろう。その証拠に酔っ払っている。
なぜ、彼が目の前にいるのか気になったが・・・・・・それは後で聞くことにした。
「その女の子のLBXを離せ。じゃないと・・・俺が叩き倒してやるよ?」
「ちっ・・・・・・・」
顔をしかめながら、キラはCCMを操作する。
ダークケートスはフェアリールージュを手放した。
「邪魔が入ったか・・・・・・」
LBXバトルを強制終了して、それぞれ自分のLBXを肩に乗せる。
キラは無言でDキューブを元に戻して、足早に立ち去っていった。彼を見送ったキョウヘイたちは溜息をついた。