二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.509 )
日時: 2012/11/16 17:12
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場!

(ストーリーモード:ヒロ)

トキオ大学でボクシング部の練習を終えて帰ろうとしていた矢先。
3人組の少年が何やらLBXバトルしながら遊んでいることに気づいて、そっちに歩み寄る。

「何の騒ぎだ?」

よく見ると、不良グループと小5の3人組がLBXバトルしながら対決していた。
3人組の少年に見覚えがあることに気づいて、特徴を思い出す。

(まず、1人目は・・・・・・確か、テツヤだったな)

1人目の少年は星目テツヤ。容姿は黒髪に整った顔をしており、イケメンみたいな感じだ。
服装はフード付きトレーナーを着用している。

(続いて、2人目は武闘フジ。小5のくせに喧嘩っ早い)

2人目の少年は武闘フジ。容姿は銀に染めた髪が特徴的になっており、目には隈が出来ている。
服装は基本、長袖のポロシャツを着ていることが多い。

「オラオラ、かかってきやがれ!」

挑発的な態度を示しているところはまったく変わらない。
それでも、テツは冷静沈着なところがあって信頼できるというのもある。

(3人目は・・・・・・)

3人目は無頼シントという少年だ。容姿はツンツンした髪型になっていて、色は茶髪である。
頭に赤いバンダナを巻いており、服装は黒いシャツにパーカーを着用している。

(この3人がこんな夜中にほっつき歩いて、遊んでるんだ?)

グレースヒルズに住んでいるが、3人組の無謀なところを見たのは初めてだった。






ようやく、LBXバトルを終えた3人組は僕を見て驚きを隠せなかった。

「ひ、ヒロさん!?」
「ったく、こんなところで何やってるんだ。子供が夜中まで遊ぶところじゃないんだぞ」

シントとテツヤはうなだれて、シュンと落ち込む。
フジは懲りずに僕を見て突っ込みながら話しかける。

「ヒロさん、あいつらは俺たちにケンカを売ってきたんですよ!」
「ケンカを売られて、LBXバトルしたのか?」
「はい。不良グループがいたから、あいつらには突っかかってくるの止めて欲しいんですよ」
「ったく、すぐこれだから・・・・・・ガキは困るんだよ」
「ガキガキって、そこまで言わなくてもいいじゃないですか!」

フジは顔をしかめて、ギャーギャー言い合っているうちに口喧嘩してしまった。
その様子を見ていたテツヤがフジの頭に拳骨をぶちかまして、鉄拳制裁した。

「はい、そこまでだ! フジ、ヒロさんを挑発してケンカに至るのはよくないぞ」
「いってぇー何すんだよ、テツ!」
「おまえが反省しないからこうなるんだぞ」

フジとテツヤを見かねた僕とシントは思わず苦笑しつつも、顔を見合わせる。
シントが思い出して話しかけてきた。

「そういえば、バンさんはどうしたんですか?」
「最近、会ってないから分かんないんだよ。まぁ、彼がいてくれればいいだけの話なんだけどね」
「それじゃあ、家に引きこもってるんですか?」
「引きこもりか、そうとも言えるけど・・・・・・あの人、ちょっと問題があってな」

僕はバンさんのことを気にしていたので、リンの行方を追って調査しているのだと思いながら考える。

「問題って・・・・・・・」
「そう、事件が起きているんだ。君たちは知っているだろう、5年前の行方不明事件」

5年前に起きた、1人の少年の行方不明事件。それに関与している人たちを捜査しつつ、リンのことについて調べていた。
3人は顔を見合わせながら思い出して言う。

「えーと・・・・・・確か、早間綺羅っていう少年のことですよね」
「そうそう、5年前に起きた事件で行方不明になったって言うヤツだろ?」
「うん、俺も気になってたんだよね」

テツヤ・フジ・シントがそれぞれ言いながら、感想を述べた。
そう、5年前の事件で綺羅が誘拐されたという可能性が浮上した。
それを元に捜査しつづけているバンさんのことが気がかりでたまらない。

「じゃあ、キラが目の前に現れたとしたらどうだと思う?」
「そりゃ、バトルするに決まって・・・・・・」

フジが言いかけたのを聞いて、テツヤが何かに気づいて叫ぶ。

「ヒロさん、もしかして・・・・・・っ!?」
「そのまさかだ、彼はリンちゃんの幼馴染かもしれない」
「どういうことですか、リンさんの身に何かあったんじゃ・・・・・・」
「うん、君たちはリンちゃんと遊んでたことがあるんだよね?」

リンと面識のある少年3人組に向かって言い放つ。

「あるけど、何で・・・・・・誘拐されたんですか?」
「ああ、そのキラにね」
「キラが生きてたんですか?」
「そういうことだ。事件に君たちを巻き込ませるわけにはいかない」

その話を聞いた3人組は武者振いして、顔を顰めた。
3人とも何か納得がいかないのだと察した時はもう既に遅し。

「許せない、俺たちが救ってやる!」
「そう、俺も同じだ。リンさんを攫っておいて、何するつもりだ!」
「俺も燃えてきたぜ! ケンカならやってやらぁ!」

3人の台詞を聞いて、頼もしく思えた。
とりあえず、4人で捜査して探すのもありだということでグループを固める。

「よし、やろうぜ!」
「おおっ!」

気合を入れて、僕は3人と一緒に歩きながらも帰路についたのだった。