二次創作小説(紙ほか)

Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《球磨川禊登場》 ( No.11 )
日時: 2013/01/16 21:58
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)

第十一針「鳥栖蜻蛉の再起動」
「いやぁ…… 俺が誕生したわけだ。劇的にな!」
カードを取って笑っている姿は鳥栖蜻蛉そのものだが、語尾やら自分の呼び方が変わっている。
「俺様の操作令状が効いていないのか? あの球磨川さえも効いたのにか?」
須木奈佐木 咲がマスクを取って牙のような歯を出して、目つきも一気に変わっている。手には先ほどまで刺さっていたカードを持っている。そして、その傍には螺子を持った球磨川禊が立っていた。
『安心院さんか……いつも僕を邪魔する……。だが!』
球磨川禊が呟くと螺子を持って襲いかかった。
「おいおい、いきなり血気さかッ——」
飛んできた螺子すべてを体に受け止めて、蜻蛉は倒れた。螺子が刺さった部位から血が流れ出し、口からも血が出てきている。しかし、顔は笑っていた。
「体が痛くても生きるというのはそんなものさ! 劇的になッ!!」

瞬間に鳥栖蜻蛉に刺さってきた螺子や、口から流れ出てきた血が消えていた。

「ぐッ!!」
逆に球磨川禊が腹に大穴を開けて倒れた。呻き声を上げて、球磨川禊は死んだ。
「球磨川が死んだ!? いつものように死んだが、こんな展開は予想してなかったぜ。だが、負け犬とは違った奴だってこの学園にいる!」
須木奈佐木 咲は少し驚き、そして不安になったが、自分の手駒がまだ学校にいることを思い出すと『操作令状』を使った。
「俺様は一旦逃げるけど、てめぇには相手するやつがいるからな!」
「望むところだ! 来いィ!」
須木奈佐木 咲が生徒会室を飛び出すのを止めようとしたが、入れ違って入ってきたのは複数の生徒だった。
「「「すかなさきさか様のためなも、たあします」」」
生徒40人ぐらいが全員鉄パイプや定規、包丁など持って黒板前に並ぶことにそんなことは人生でこれぐらいしかないだろうと鳥栖蜻蛉は思った。
「後で須木奈佐木 咲を捕まえるとして、さぁ、お前たち劇的にかかってこい! 劇的にな!」
「「「とさかげろう。覚悟!」」」
鳥栖蜻蛉は生徒たちの攻撃に対し、手を広げて、腕を広げると言った。
「俺の名は『万象反転バンショウハンテン』。鳥栖蜻蛉の第二の人格だぜ? 名前間違えるなよ!」
そういうと蜻蛉、いや反転は生徒たちの攻撃をすべて受け止めた。