二次創作小説(紙ほか)
- Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断【めだかボックス】 ( No.2 )
- 日時: 2012/12/14 16:21
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
第二針「友人の最初の診断」
「で、この僕のところに来たわけだ。生徒会長を見てどう思ったかが知りたいと」
紅い眼鏡の優等生かつ僕の親友は椅子に座って本を読んでいた。
☆嬉野芒(ウレシノ ススキ)☆
所属:一年三組
血液型:AB型
趣味:読書
「僕は君と同じぐらいにアブノーマルだと思ったんだ————」
「その話は周りでは秘密だっただろう? 僕は普通の生活を望みたい」
一体、アブノーマルだとどうなるのだろうか。
「この後に生徒会長は1年1組の人吉善吉を拉致するだろうね。その時の彼の恐怖の十倍はあると思った方がいい。だから、僕らのためにも潜んでいた方がいいが、しかし……」
「しかし、なんだ?」
「新しい生徒会長黒神めだか率いる新生徒会によってさまざまな問題が起きるだろう。その時に潰れる研究がどれほどなのか惜しくなってね。今度、『部費争奪水中運動会』があるからその時に時計塔へ遊びに行こう」
いい案思いついたと言わんばかりに掌を叩くとそのまま本を読み始めた芒を見る限り、黒神めだかへのアブノーマルさを感じ取ったがあまり敏感に反応するとその『潰れる研究』の方が重要らしい。
『俺は絶対!! 生徒会に入らない!!』
「まぁ、そうつれないことを言うものではないぞ善吉よ」
『ぎゃぁ〜〜!!』
「今引っ張られていったのは人吉善吉。生徒会を大きく変えることになる人間だね」
「いいか、そんなことがわかるぐらいだったらこの学校の中間試験の答えでも教えてほしいね」
嬉野芒は異常の中の異常を持つ人間だ。彼のアブノーマルは『親友』と言われているこの鳥栖蜻蛉しか知っていないらしい。自分の重要なことは信用する人にしか話さないという精神なのだろう。この僕はアブノーマルを持っていないから普通の人がいるこのクラスにいる。
この『箱庭学園』は平凡な生徒は1〜4組、体育が上手な人や芸術が上手な人は5〜9組に入るらしく、それ以上の天才は10組特別普通科、11組特別体育科、12組特別芸術科と分かれている。1〜9組は「普通」10〜12組は「特別」と言われるわけだ。そして、会長がいる13組は全国から集められた異常者の集まり『異常』と呼ばれている。
だから、僕は1年3組にいるわけで芒は異常な人間達とクラスメートになりたくないから偽装して1年3組にいる。
「あの研究をつぶすことによって多くの人の努力は失われると思うが、あの生徒会長は気にせず行うだろう。君にはまだどれほど大変な研究だとは思わないだろうな」
「同じことを何度もつぶやくことなく生活できないのか?」
「…………フン!」
翌週から黒神めだかの目安箱による行動は常軌を越していることになるということに生徒全員が気が付くことになる。