二次創作小説(紙ほか)

Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《めだかボックス》更新 ( No.7 )
日時: 2013/01/02 10:42
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
プロフ: 明けましておめでとうございます。

第七針「球磨川禊という混沌と嬉野芒という予言の二人の出会う前」

「ねぇ、球磨川君。ちょっとだけお願いがあるんだけど、本当にちょっとだけお願いがあるんだけど」
『なんだい、咲ちゃん。まさか僕にパンツを見————』
「なわけないでしょ! 前会長が進めていた企画『交換学生制度』が行われたらしくて、ちょっとだけその交換学生と会って話してくれると助かるんだけど」
『残念ながら今はジャンプを読むのに忙しいから、後246年34日4時間52分46秒後話してくれない?』
「いや、私死んでるって! というよりだいぶ中途半端!」
『一応、聞くけどどこの学校から?』
「えっとね…… 箱庭学園だって」
『へぇ……気が変わった。挨拶をしに行こう』

黒い学ランで丸ボタンがついている服を着て、玄関先にいる芒と合流する。
「やぁ、学園長の頼みだ。仲良く一週間水槽学園の生徒として学校生活を楽しもうじゃないか」
これからどんな人間に会えるかどうか楽しみでしょうがないという顔をしている芒をどのようにして殴ろうかと考えた。本来、僕らは箱庭学園に行く予定だったのだが……どっかにアホと共に悪事を働いたため、水槽学園に行かなければならなくなったという訳だ。
「右フックがいいかい? それも左フック? アッパーも捨てがたい」
怪訝な顔をして芒は言った。まるで自分が起こし出来事を理解していないように。
「何を言っている? 早く登校しないと、学校案内が遅れるだろう?」
「君が僕を巻き込んだせいで、家族から怪訝な目つきをされながら学校に選ばれたことの祝福パーティをしたんだよ!! 今までのパーティで一番気分が悪かった!」
「他の世界を見ることも重要だよ?」
「それは君だけで十分だ!」
二人でゴチャゴチャと言い争いながら登校しているといつの間にかに水槽学園の校門が見えてきた。水槽学園とは日本の中の名門校で知られている。箱庭学園はいろんな特待生を集めた学校だが、質は水槽学園の方が高いかもしれない。
「この学校には死相が見えるよ。もうすぐ、何者か……いや、何者か達によって廃校になりそうだ」
「芒……そんな学校に入るのは危険じゃないのかい?」
芒に問いかけると軽々しく、元気そうに
「危険だからこそ楽しい! 大丈夫、すべて僕が躱してあげるよ!」

言いそびれたが、嬉野芒はアブノーマルである。もちろん、スキルは存在する。その名も
「『未来診察 (オペレーション・ビジュアル)』が僕にはある」
名の通り、芒は未来が見える。周りの情報をつかんで未来を予測するスキルらしい。だから、この世がつまらなく見えてきたらしいが、今は違うみたいだ。
「君もいずれかスキルホルダーになれるから、安心しなさい」

安心できるか

気が付いてみると一人の生徒がオドオドと戸惑いながらも話しかけてきた。
「えっと……君たちが交換生かな? 私は須木奈佐木 咲(スキナサキ サキ)。生徒会の庶務だからよろしく」
その女子生徒は大きなマスクをつけていた。