二次創作小説(紙ほか)
- Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《球磨川禊登場》 ( No.9 )
- 日時: 2013/01/06 22:50
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
第九針「大嘘憑きと操作令状」
「蜻蛉君。まず、戦ってみてくれ。僕が診断して処方するから」
「了解。どうせ、使えないのなら僕が戦おう」
今までのことをまとめると
水槽学園に来た僕ら鳥栖蜻蛉と嬉野芒は、水槽学園が廃校間近になりつつあることを知った。廃校の原因はどうも球磨川禊と須木奈佐木咲らしい。そして、原因を知ってしまったために(芒のいらない質問によって)球磨川禊と戦わないといけなくなった。
『蜻蛉ちゃん。芒ちゃん。僕のマイナスを知りたいのかい? そんな考えなくてもいいんだよ? 僕が教えてあげるよ。大嘘憑き(オールフィクション)という有る物を無かったことにするマイナスさ』
「マイナスってなんだ? アブノーマルだったら知っているけど」
マイナスというスキルがあるのかもしれない。そう思った僕は芒に聞いた。
「過負荷は人のためにもならないスキルのことだよ。アブノーマルよりも悪質なスキルさ」
マイナスという言葉を聞いた途端、場が悪いと芒は感じ取っていた。
「とにかく、あの螺子に刺されないように気を付けて戦って」
言われなくてもそうする
左足からの回し蹴りを球磨川禊の頭部に当てた。
『ッ!!』
予想以上に派手に吹っ飛ぶと黒板にぶつかった。頭からは血が流れているし、目を背けたくなるぐらい悲惨だ。
『そんなに強く蹴らなくたっていいじゃ……』
「うるせぇ!」
球磨川禊が立ち上がった瞬間、右足の踵落としを顔面に喰らわせる。もちろん、これだけで終わるわけなく————
『そんな……少年ジャンプだったら規制対象になるよ』
「水槽学園の生徒をどうしたか知らないが、凶器(螺子)を向けて来たから正当防衛な」
その踵落としの勢いを殺さずにそのまま地面に叩きつける。
昔の僕ならこんなことはできなかった。だが、時計台に入って以来何故か身に染みてしまっている。
『ねぇ……』
球磨川禊がゆらゆらと立ち上がる。
「なんだ? まだやるきか?」
『参謀だからって殺されないと思った?』
球磨川禊の眼が光った。
「! 芒離れろ!」
「!!…………」
振り向いてみたらザクザクザクと地面から飛び出た螺子によって芒が刺されていた。
「球磨川禊!」
振り向いてみたら球磨川は傷一つ負っていない姿になっていた。まるで元に戻ったように……
『参謀から殺さないと戦争では勝ちにくいんだよ? ねぇ、咲ちゃん』
「そうだなぁ。鳥栖は俺様の指揮下に置かせてもらうぜ。操作令状!!」
須木奈佐木 咲がマスクを外している姿を見た途端、頭にカードが刺さるのを感じた。
「芒君かな? 一応踏まえとくけど操作令状は人を支配するマイナスなのだよ」
「操作令状?」
「気にしないでおくれ。これは読者へのメッセージだ。僕の名は安心院なじみ、親しみを込めて安心院さんと呼びなさい」
嬉野芒は安心院なじみと会っていた。