二次創作小説(紙ほか)

Re: [イナクロ]-想いは時空を超えて((オリキャラ募集締め切り ( No.40 )
日時: 2013/02/08 20:22
名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)

第13話 『新雲サッカー部復活』

円堂守の時間を守ったことで、後の世界に出てくる影響を確認するため、タイムジャンプで元の時間に戻る。
怒濤の一日で疲れた、とワンダバがぼやくほど、おれも結構疲れている。
流れでおれ、天馬、優一さん、フェイ、ワンダバは"木枯らし荘"にやっかいになることになった。
"木枯らし荘"で一晩を過ごし、翌日、天馬とフェイ、優一さんは雷門に、おれは新雲に行った。

部室の鍵を持って、ドアの前に立ちつくす。
おれの胸中には様々な不安が渦巻いて、濁った色を形成していた。

もしまた、太陽に他人扱いされたら?
真住がぶっきらぼうじゃなかったら?
雛野先輩の毒舌が聞けなかったら?
狩部監督がいなかったら?

余計な邪念を振り払い、おれは部室の鍵をドアに差し込んだ。
右に90°回して、戻す。
鍵を引き抜いて、ドアをおそるおそる開けると、そこにはサッカー部の練習に使う道具が一式そろっていた。

「早いね!尊!」

甘い声に振り向くと、そこには待ちこがれたオレンジの髪があった。
意図していたわけではなく、おれは動けなくなった。

「練習しよう。今日は僕と君で連携必殺シュート練だったよね」
「太陽!!!!!」

嬉しさ感極まって、おれは思わず太陽に飛びついた。
突然のタックルにうわ、と太陽は身を崩した。

「太陽!!やっぱおれの相棒はお前でなくっちゃな!!」
「どうしたの?今日、君おかしいよ」
「おかしくて良いんだよ!!バカ野郎!!んの野郎!!」
「朝っぱらから何いちゃついてる…」

冷やかすような台詞が耳に入ってきた瞬間、おれは眉根を寄せ、太陽から退いた。

「あぁ?別に良いだろ。難なら特別サービスでお前に飛びついてやっても良いんだぜ。真住坊や」
「願い下げだ」

愛想のねぇ真住でよかったぁ〜!!

「お!一年諸君早いな!」

おちゃらけた調子で根淵先輩が部活棟の屋根の上からのぞき込んでいた。
スタッと降りてきて、超スタイリッシュに着地。

「根淵先輩!尊が変だよ!!」

太陽がおれを変人扱いして、根淵先輩に告げた。
変人ですが、何か?

「朝から騒がしい人たちですね。まぁ、騒がしくないと部活に来た気がしないのですが」

皮肉を込めて雛野先輩が言った。
今おれは、この上なく嬉しくて仕方ない。
太陽や先輩達、真住がおれと同じサッカー部のジャージ姿でいる。
数日前まで歴史が変わったせいで太陽と他人だったから、相棒で同じ部にいることが何よりも嬉しい。

「よっしゃ!!練習すっぞ!!」

新雲学園サッカー部の副キャプテン和藁尊、今日も部員を鼓舞して、どたばたやっております。