二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.281 )
- 日時: 2013/01/27 14:08
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第53章の続き
(ストーリーモード:バン)
ポイントは犯人がどうやって、リンの存在を知ったか。それを含めて推理しなければならなかった。
リンの存在を知るには、いろいろ情報を得ておかなければならないことがあったからだ。
「リンのことを知ったのには、何か理由があるはず-------------・・・・・・キラード団のボスから聞いた話を元にして、イメージした上で写真を作成したんだろう」
そう、何か理由があってもおかしくないはずだ。写真を作成したことで調査すべきだったんだろうが、すぐに見つかるはずがない。
キラード団のボスから何を吹き込まれたのか知らないけれど、何かに気付かせるために立てたのだろう。
「きっと、犯人はリンの存在を知らないはずだ。リンが健太と直太の姉だったということも知っているはずがないし、周りに俺のことを知っている人物がいたとしたら-------------------?」
そう言いながら呟いたその時、直紀がやっと気付いたようだ。
犯人は俺のことを知っている可能性があった・・・・・・それも含めて推理していたのだ。
「もしかして、その犯人は僕らの知っている人物?」
「ああ。でも、だとしたら・・・・・・何で犯人はそんなことをしたんだ?」
そもそも、スタンガンを持ち込んだのには何らかの理由があるはずだと思っていたのだ。
なぜ、犯人はそういうことを実行しようと思って考えたのか?
「そもそも、スタンガンが落ちていたのは証拠隠滅を図るため・・・・・ただし、その証拠が見つからなければ良いだけのことだ。これは人目に避けられる場所すらなかったことも含めて考えたんだろう」
人目に避けられる場所がなかったということは、あえて自宅の玄関前に落としたことになる。
つまり、証拠隠滅を図ろうとした可能性があると見ている。
もう1つの誘拐事件でも、同じ考え方で証拠を消そうとした疑いが強まることになるのだ。
「スタンガンを使ったとしたら、人目の少ない場所で証拠隠滅を図る以外しか考えられない。周りには川もなかったし、そこに捨てることができなかったからだ!」
河川敷はあるけど、俺たちが住んでいるミソラタウンの住宅街には川がない。
何らかの理由で切羽詰ったことがあったはずだと考えるのが妥当だろう。
危険を冒して、スタンガンを捨てようと思って考えるには、相当の勇気がいるはずだ。
「人目の多い場所で、そんな危険なマネをしていたのには何か切羽詰った理由があるはず--------------・・・・・・」
危険を冒す以上、そこに切羽詰った理由があったはずだと気付いていたのだ。
キラード団のボスに従うためならば、何でもすると言い張ったのかもしれないが・・・・・・そこはみんなの想像に任せたい。
「犯人はスタンガンを捨てることができなかったんじゃなく、恐怖に駆られていたことになるんだ」
「恐怖に駆られて------------------・・・・・・って、どういうこと?」
ハルが首を傾げながら、俺を見て質問する。
恐怖に駆られていたのには、変声機を使ったことによるものだ。
その道具を駆使した上で、俺に聞きなれた声を聞かせるわけにはいかないと思って考えた。
「いつも聞きなれた声を披露するわけにはいかないんだ。だから、あえて変声機を駆使しながら操作していくことで自分だと分からせないつもりでいたんだろう」
聞きなれた声を披露するわけにはいかず、そこで考えた道具を使って誘拐したことになる。
その道具を作ることができた人物はたった1人しかいないからだ。
「なぜなら、犯人は聞きなれた声を披露することができなかったんだからね!」
そう、声を変えるしかなかったから考えたのだろうが・・・・・・つまり、この時点で犯人が誰なのか分かっている。
「-------------------そうだろ? カレン!!」
目の前にいる人物・・・・・・つまり犯人はカレンだった!
なぜ、カレンが犯人なのか・・・・・・その理由を話そう。
「つまり、犯人は体格の差を気付かせたくなかったんだ。それも含めて考えたけどさ、あれほどの発明品を作ることができた人物・・・・・・カレン・キャベルン! おまえしかいないんだよ!!」
カレンはうなだれながら、顔を強張らせて見つめた。
黙りこくったまま、うなだれているのは分かる。リンたちを誘拐したのは、この女性だと言い切る。
「リンたちを誘拐したのは--------------・・・・・・おまえなんだろ? カレン・・・!!」
カレンが犯人である理由は5年前に起きた誘拐事件に関する出来事が関係している。
その理由を話さないとまずいのは確かだったし、5年前の真相を追うのも苦労した甲斐があったからだ。
「っ、そこまでバレていたならどうして--------------------」
「5年前に起きた事件が関係してるんだぜ。その理由について、今から解き明かしてやるよ!」
5年前の事件について解き明かす。それについても1人で調査しながら推理した上で証拠を掴んだ。
その事件の謎についても話したいことがたくさんあった。いろいろ解き明かさなければならない。