二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.304 )
- 日時: 2013/02/01 00:09
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは?
(ストーリーモード:バン)
最後の仕上げとなる誘拐事件の謎について解き明かそうとしていた。
この事件は、アジト内にある1つの部屋で起きた。被害者は直井秀斗という男性。
年齢は20〜30歳くらいで、今年は27歳になったばかりだった。どうやら、何らかの理由で恨みを持たされて殺された可能性が高い。
「もう1つの事件は、このアジト内で起きた。その1つの部屋で見つけた直井さんという男性は突っ伏したままの状態で死んでいた」
直井秀斗は何らかの理由で他殺されたと思われる。この状況から考えると、この事件には何か裏があるはずだ。
裏があってもおかしくない状況で、どうやって連れ出されたか。あと、問題は犯人がどうやって使って殺害したのか。
「この事件は、何者かによって仕組まれたものだったんだ」
「どういうことですか、バンさん?」
「ヒロ、この事件で気づいた事といえば何か分かるか?」
「えっと、他殺されたということだけではないってことですか?」
「そう、他殺されただけじゃない。誘拐事件が起きる3日前に怪しげな男と絡んでいたのを目撃したという人がいたんだ」
怪しげな男を目撃したという人の証言を聞く限りだと、何か絡んでいたという感じだった。
ナイフという重要な手掛かりを得た上で、直紀がヒントを出してくれたのが幸いだったので、少しだけ解けてきた。
「直紀と輝姫が話してくれた中で、『一刺し』っていう言葉が出てきて分かったんだ」
「もしかして、あのトリックのヤツか?」
「そうだよ、直紀。あのトリックは最初から仕組まれていたものなんだ」
ナイフを使ったトリックが何なのかも分かってきた。直紀がヒントを出してくれたおかげだ。
そもそも、ナイフを凶器に使った道具が存在していようとは思っていなかったのだから---------------
「この事件は、ナイフを使ったトリックによって施されたものだ!」
「最初から何を言い出すかと思えば---------------------------」
カレンは逆上しながら、俺を見て睨みつける。それでも怯むことなく、話を続けた。
「いや、犯人が男だとしたら運ぶのは簡単だろ?」
「うん、そうだけど・・・・・・・確かに運ぶのは容易いよね」
「ああ。でも、女だったら運べないはずだよな・・・・・・だったら、犯人はどうして殺すことができたんだ?」
俺の言葉を聞いて、ヒロがようやく気づいた。飲み込みの早いヒロはすぐに頭を回転させて意見を述べる。
「もしかして、犯人は女の仕業だって言いたいんですか?」
「いや・・・・・・俺が言いたいのは、それじゃない」
「どういうことなんですか?」
「この事件は全て仕組んだものだったのさ。最初から施してあった罠とかもそうだったように、謎を解き明かせって言うのが使命だったはずだ」
この事件は、女の仕業だと言い難い。それでも、謎を解く中で少しずつ見えてきた。
解き明かすべく、トリックの解明に入らなければいけない。そう思いながら、キッと見据える。
「さて、このトリックは何だか分かるか?」
「えっと、部屋に閉じ込められたままの状態で殺されてましたよね」
「そう、これは密室殺人トリックだ。犯人はある道具を使って施したんだ」
そこで使った道具は何か?
俺たちがそこの部屋で発見したものであり、箱の中に入っていたからだ。
「あっ、ボーガンですよね?」
輝姫が手を上げて、分かったというようなしぐさをして頷いた。
ボーガンでナイフを駆使して殺害した。この道具を使って、どうやって殺害したのか。
そのトリックに隠された秘密があるから、それも含めて解き明かそう。
「問題はどうやって、犯人が使って殺したか。それは天井にあるものを張り巡らせていたからさ」
天井を指差しながら、すぐに見上げて説明する。当時は天井に何かを張り巡らせていたことを物語っている。
糸のようなものが施されていたのを覚えているかどうかを聞くために指差して問いかけた。
「まず、天井に糸のようなものを張り巡らせていたんだ。この道具は何だか分かるか?」
「あっ、ワイヤー!?」
「そうだよ、ハル。糸の正体はワイヤーだったんだ・・・・・・それを駆使しながら、狙いを定めやすいようにして仕掛けを施したのさ」
天井にワイヤーを張り巡らせることで、狙いを定めやすいようにしたのは仕掛けを施すため。
それを考えて、犯人は置き台を利用して、ナイフに切り込みを入れて嵌めたということになる。
「犯人は置き台を利用していたんだよ。ナイフの柄に切り込みを入れて嵌めたんだ」
「それで、どうなったの?」
「ボーガンにナイフをセットして、打ちやすいようにしたんだ。ナイフを放つことによって、円を描いたようにして回りながら突き刺さったということになるんだ」
ボーガンにナイフをセットして、すぐに放った。それによって、ナイフは円を描いたようにして突き刺さる。
これが密室殺人トリックの正体である。犯人の動機が少しずつ見えてきたので、そろそろ犯人の正体を解き明かそう。
「今回の事件は真の黒幕によって起きた事件だ」
「真の黒幕!?」
「そう、この事件の黒幕・・・・・・直井さんを殺した犯人は、そのドアの向こうにいる!」
今回の事件は、真の黒幕によって操られて行動していたということだ。
真の黒幕の正体を解き明かさなければならないので、そろそろ決着をつけることにする。
「25年前の惨劇を起こした犯人である・・・・・・直野健一さん?」
ドアが開かれたのと同時に現れた背の高い男性・・・・・・直野健一。
体格がガッチリしていて、逞しく見えているのは気のせいだろうか。背が高いことも偶然重なったので、すぐに解けた。
「流石だな、山野バン」
「25年前の惨劇を起こそうと思った理由とかも分かったから、その謎も解いてやるよ!」
「ふっ、そいつは好都合だ。なぜ、俺だと分かったのか聞かせてもらおうか」
ついに現れた真の黒幕。直野健一との対決が始まる。
この後、バンは直野と推理対決を試みようとする。果たして、バンは推理できるのか?