二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.5 )
日時: 2012/12/15 20:34
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは?

(ストーリーモード:バン&ヒロ)

リンが来てから1週間経った頃、ヒロから懇願されてしまった。

「バンさん、LBXバトルに出てくれませんか!」
「え、何で俺なの?」

大学の食堂でハルと話していた時、ヒロが泣きそうな顔をしてやってきた。
これは何かある・・・・・絶対に何かありそうだと思って、優しく問いかける。

「ヒロ、何があったんだ?」

声をかけながら、何かあったことは確かなようでヒロを見つめる。
そこにいたヒロの幼馴染・ナオも心配そうに言う。

「そういえば、ケンカしたんだもんね」
「ケンカ?」

ナオの言葉を聞いて驚くハル。
ヒロがケンカしたって・・・・・・いったい、どういうことなのか。
俯き加減にしてうなだれているヒロを見て、ナオに聞くことにする。

「ナオ、どういうことなんだ?」
「話すと長いんですけどね・・・・・・」

ナオはヒロを見て、訝しげに話そうかと思いながら悩んでいた。
どうやら、何か事情ありだと察した俺はハルと顔を見合わせながら頷く。

「とりあえず、話を聞かせてもらっていいか?」
「はい・・・・・・」

ナオはヒロの隣に座って、溜息をついた。
ポツリポツリとゆっくり話し始める。

「実は-------------------------」

うなだれたまま、ナオを見つめるヒロ。
その様子を見て心配そうに見つめていた。



事の発端は1週間前に遡る。たまたま通りかかった居酒屋で酒を飲んでいた時のことだった。

「プパーッ、酒を飲むに限るね!」

ゴクゴクとビールを飲み干した瞬間、幼馴染のナオを見つめて言う。
ナオは呆れ顔で僕を見て躊躇いながら、思わず苦笑した。

「何でこうなるのよ!」
「良いじゃん、酒を飲んでいれば落ち着くだけだよ」
「落ち着くって・・・・・・あんたねぇ、どんだけ飲めば気が済むの!」

ホント、バンさんに似たねーって言うし、僕をからかってくるナオ。
彼女と一緒に居ると、なぜか和んじゃうような気がしてならない。
僕は酒を飲みたかったので、試しに飲んでいたけれど・・・・・・少しずつ酔いが回ってきた。

「まぁ、飲み過ぎはよくないけどね」
「そりゃ、確かにそうでしょ!」

ナオに突っ込まれながらも笑い返した。
居酒屋で酒を飲むのは初めてだけど、ここはLBXバトルもできるということになっている。

「そういえば、ナオ・・・・・・ここに連れてきたのは---------------」

なぜなのかと言おうとした瞬間、店の中に悪質な連中が入ってきた。
そいつらはゾロゾロと大人数で奥の方に向かった。

「----------ん?」

僕とナオは悪質な連中を見て、向こう側はLBXバトルができる場所になっているはずだと思い返してみる。
ここ最近、噂で聞いたけれど・・・・・・居酒屋荒らしというか、LBXバトル破りをしてくる連中がやってくるらしい。

「あいつら、何をするつもりかしら?」
「さぁ・・・・・・放っておけば良いんじゃないか?」

苦笑しながら、ビールの入ったジョッキを持って飲んだ。
ナオは納得がいかないようで、怪訝そうに首を傾げていた。

「うーん・・・・・・・」
「何か納得がいかない?」

ナオを見て問いかけると、コクリと頷いた。
僕は向こう側を見つめながら、無言でビールを飲んでいた。



2時間後、いつの間にか知らない間に酔い潰れてしまった。
机に突っ伏して、気持ち良さそうに爆睡していた。

「---------------だから、LBXバトルしてる人の邪魔なんかしないで!!」

聞き覚えのある、怒りを含めた声が耳に入ってきた。
徐々に意識が戻り、重そうな瞼をゆっくり開ける。

「・・・・・・んー・・・?」

ぼんやりとした視界にナオの姿が映った。
その前に居るのは、悪質な連中のリーダーだと思われる人物。
2人の間に何があったのか分からないが、眠そうに上半身を起こした。

「なんだよ、うるさいなぁ・・・・・・・」

そう言って呟いた瞬間、ナオが振り返った。
僕が目を覚ましたのを見て、やっと気付いた。

「ヒロ!」
「あのな、ナオに手を出さないでくれないかなあ?」

フラリと立ち上がりながら、ナオの前まで近づく。
悪質な連中のリーダーは僕を見た瞬間、目を丸くして驚いた。

「お、おまえは大空ヒロォ!?」
「いかにも、この僕が大空ヒロだ。第四回アルテミスのファイナリストさ」

中1のときに参加したアルテミスで初の決勝進出を果たした実力派の1人として有名になっていた。
僕はその時が初めてだったけど、バンさんと戦ったことが懐かしく思えた。

「ちょうどいい、目の前にファイナリストがいるならぁ・・・・・・俺たちと勝負しろ!!」
「勝負? 僕はLBXを持ってないから無理なんだ」

-----------------とは言ったものの、バッグの中に入っている。
その時、背後にいた女の人が僕の首を絞めてきた。

「がっ・・・・・・!?」
「ファイナリストだからって・・・・・・調子に乗るんじゃないよ!!」

この女・・・・・・よくも僕の首を絞めようとするなんて、絶対に許さない!!
僕は少し力を入れて、肘で突いて弾き返した。

「ゲボッ・・・・・・何するんだよ?」
「あたしたちはね・・・・・・」

そいつらがいったい何者なのか知らない。
ナオが何か思い出したらしく、すぐに叫んだ。

「あ------------------! 思い出した、LBXバトルを邪魔して荒らそうとする連中はあんたたちだったのね!!」

こいつらがLBXバトルを邪魔して荒らす連中・・・・・・ということは、最近になって出没するようになったという例の不良グループか。

「なるほどね、おまえたちがLBXバトルを邪魔して荒らす連中か」

ナオが言った言葉を聞いて納得できた。
こいつらが荒らそうとするのには何か理由があるはずだ。

「テメェ・・・・・・俺らの邪魔をすんじゃねえ!!」

リーダーの男に頬を殴られてしまい、身体が仰け反った。
酔っているためか、なぜか痛みを感じない。

「酔っ払いが口を出すんじゃねえ!!」
「邪魔なのは、そっちだろォ・・・・・・」

フラフラと立ち上がり、そいつの前まで近寄る。
同時に右手で思いっきり殴り返した。

「おまえたちに邪魔されたら、雰囲気を壊されるのが嫌なんだよ」

そう言って言い放った瞬間、顔をしかめながら立ち上がった男はカッとなった。
挑発すれば、キレられるのは当然・・・・・・売られたケンカは必ず買う主義だ。

「テメェ------------------------」

殴られてしまいそうになりかけた瞬間、ガシッと握る音がした。
振り返ると、1人の青年がそいつの右手を握っていた。

「そこまでだ。決着はLBXバトルで勝負したら?」

背は僕より少し高いが、髪型はベッカムヘアーで色は茶色に近い。
目は青になっていて、容姿はイケメンになっている。
服装はカジュアル系ファッションを好んでいる。靴は青に近いイメージのものを愛用しながら履いているといったところか。

「チッ・・・・・・1週間後の夜にここで勝負だ!!」
「ああ、望むところだ!!」

そう言って答えた後、そいつらはゾロゾロと店を出て行った。
ケンカが収まったかと思いきや、ナオに突っ込まれた。

「このバカ、ヒロ!!」

バコンッ!!
怒りの拳骨による一撃必殺が繰り出されて、頭にタクティカルヒットした。

「いってぇ----------------------」
「ヒロ、あんたさぁ・・・・・・ケンカはダメじゃない!!」
「だって、向こうが突っかかってきたんだからさぁ・・・・・・」

ヒックと呻きながら、顔をしかめた。
ナオに説教されるなんて・・・・・・嫌だけど、そこはしょうがない。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.6 )
日時: 2012/12/15 20:36
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

隣に居た青年を見た瞬間、お礼を言おうと思った。

「さっきは助けてくれてありがとうございました」
「いや、別に良いんだ。無事でよかったよ」

青年は苦笑しながら、僕たちが座っていた席の向かい側に座る。
その青年の名前を聞いてなかったので、話を聞くことにした。

「そういえば、自己紹介するの遅れたね」
「うん、僕は河東ハヅキって言うんだ。トキオ大学の3年生だ」

トキオ大学の3年?
僕らより先輩だったなんて、想像していなかった。
学部のこととか聞いてなかった気がする。

「ハヅキさんって言うんですか。僕は大空ヒロって言います」
「私は小野奈緒美です。ヒロの幼馴染ですが、私のことはナオって呼んでください」

自己紹介した後、気になったことがあった。
なぜ、ハヅキさんがここにやってきた理由を尋ねる。

「そういえば、ハヅキさんはどうして、ここに来たんですか?」
「ああ・・・・・・この居酒屋にLBXバトルできるスペースが設置されているって聞いて、LBXバトルやってみようかと思ったんだ」

LBXバトルができるんだという話は幼馴染で同級生の荒幡直登から聞いていた。
僕とナオはLBXバトルに興味を持っていたが、しばらくやっていないこともあって悩んでいた。

「そしたら、悪質な連中が荒らしに来たっていう騒ぎが出ていて・・・・・・君たちがケンカに加わったところを目撃したんだ」

ハヅキさんは苦笑しながら、僕たちを見て思い出す。
日本酒を嗜みながら飲んでいる彼を見つめながら、溜息をついた。

「バンさんに話そうか悩むなぁ・・・・・・」
「なんだ、バンのこと知っているのか?」

ハヅキさんの口から放たれた瞬間、バンさんのことを知っていそうな予感がしてならなかった。
トキオ大学の3年生ということは、バンさんと同級生っていうことになるのか。

「バンさんのこと知っているんですか?」
「ああ、知ってるよ!! 教育学部の特別支援コースに入ってるから、会えば話すことが多いね」

教育学部の特別支援コースに入っているということは船津直紀さんとも知り合いということになるのか。
どうりで知り合いがまた増えちゃったというわけだ。

「なるほどね・・・・・・・」
「1週間後の夜、ここでLBXバトル大会が開かれることは知ってる?」
「大会?」

LBXバトル大会?
ハヅキが言うには、ゼネラルレギュレーションによるダブルバトルが行われるそうだ。
そのダブルバトルは2VS2によるもので、強いて言えばアメリカで行われたBCエクストラスに似ている。

「大会があったなんて知らなかった・・・・・・」
「僕も知らなかった・・・・・・・」

確かに知らなかったので、LBXバトルさえあれば叩きのめしてやろうじゃないか。
そう思った瞬間、ハヅキさんの口から意外な言葉が出た。

「ヒロ、バンと一緒に出たらどうだ?」
「ば、バンさんと一緒に!?」

そんな無茶な・・・・・・・バンさんとはしばらくコンビを組んでいないから、一緒に出るのはどうかと思う。
それでも、ケンカしたことが原因に繋がるのならば・・・・・・せっかくだから出ることにしようかと思った。

「じゃあ、バンさんを誘ってみます」
「うん、そうした方が良いよ」

その会話を聞きながら、様子を見ていたナオはあんぐりと口を開いていた。
開いた口が塞がらないというのは、この事だろう。

「ちょ、ヒロ・・・・・・」
「とりあえず、出るよ!!」

やる気が漲ってきたので、ヤツらを叩きのめしたいという思いが次第に強くなった。
-----------というわけで、LBXバトル大会に参戦するハメになってしまったのだ。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.7 )
日時: 2012/12/15 20:37
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

ヒロやナオから事の次第を聞き終わったものの、なんて言えば良いか分からなくなった。
ハヅキに勧められて、LBXバトルに参戦することになったのは良いとして・・・・・・悪質な連中を叩きのめしてやりたいという気持ちは何となく分かった。

「うーん・・・・・・何かよく分かんないけどさ、そいつらは荒らしに来ることが多いのか?」
「はい・・・・・・お店の人たちも悩んでいたらしいです」

うなだれたまま、顔をしかめて答えるヒロ。
お店の人たちからも詳しい話を聞いて見る価値がありそうだ。

「でも、そいつらがしたことは許せないよね!」

ハルがガツンと腕を鳴らして怒る。
確かによく考えたら、ケンカに至った理由さえ分かれば解決するのは間違いない。
でも、これは何か理由があるかもしれない・・・・・・そいつらがLBXバトルの邪魔を荒らすところを止めるしかないようだ。

「うーん、ダブルバトルでやるのも良いけど・・・・・・」
「え、ダメですか!?」

ヒロに突っ込まれ、あまりにも泣きそうな顔をして甘えてきた。
大会に出るのは久しぶりだから、俺も一緒に食い止めることにした。

「いや、ダメとは言ってないよ。せっかくだから、俺も一緒に出るよ」

やれやれと言ったようなしぐさをして、顔をしかめる。
その様子を見て、ヒロとのコンビを組むのは中学時代以来なので息の合ったコンビネーションを発揮することができるか。

「バンさん、一緒に出てくれるんですか!」
「悪さをする連中のことは許せないから、俺も出るつもりだ」

ヒロに促され、LBXバトルに参戦する表明を見せたところまでは良かった。
ハルやナオも溜息をついて、2人も一緒に付き添いで来てもらうことになった。

「しょうがないね、私もバンのことが心配だからさ。一緒に行こう」
「ああ、そうだな・・・・・・」

ハルを見て呟きながら答えていたが、そいつらを叩きのめすということに変わりはない。
ヒロと一緒に組みながら、勝負するしかない・・・・・・ぶっつけ本番で戦うしか方法はないので、俺はイカロス・ゼロのことを思い出す。

(イカロス・ゼロで叩きのめしてやれば大丈夫だ。後はフォースとの合体を実現させていけば、何とかなるはずだ)

イカロス・ゼロとイカロス・フォースのコンビネーションを見せつけてやりたい。
ヒロのことが心配だったが、立ち直れば良いだけの話だと思って信じるしかなかった。

「ヒロ、俺たちで叩きのめそうぜ」
「バンさん・・・・・・っ、はい!!」

ヒロの目にやる気が漲ってきたのか、LBXバトルする気になったようで悪いヤツらを叩きのめしてやるつもりだ。



やがて、時間が経過して夜になろうとしていた。
俺たちはヒロの案内で例の居酒屋に向かうことになった。

「居酒屋でLBXバトルができるっていう場所があるらしいけど、それは本当か?」
「はい。そこで酒を飲みながら、LBXバトルを楽しむことができます」

ヒロの話によれば、最近になってオープンしたばかりだという。
そこで聞きつけたナオが行ってみたいと言い出したのがきっかけで、そこに行ったところまでは良かった。
しかし、例のLBXバトル破りを実行する不良グループがやってきたということもあって、微妙な状況らしい。

「なるほどな・・・・・・」
「でも、ヤツらがこの大会に出るとは思えないんですけど・・・・・・」

ヒロはうーんと唸りながら、腕を組んだ。
確かにヤツらが来てもおかしくない状況だが・・・・・・問題はLBXバトル大会で何か起きることも有り得る。

「まあ、例のヤツらが来るわけなんかないしさ」
「ですよね・・・・・・ハルさんやハヅキさん、直紀さんも一緒ですしね」

背後に居るハヅキや船津直紀も後をついてきていたので、暇だったそうだ。
直紀はハヅキに誘われて、LBXバトル大会には参加するか否や迷っているそうだ。

「おいおい、ヒロォ・・・・・・僕が参加すると決まったわけじゃないぞ」

直紀はヒロを見て思わず苦笑しつつも、ブラックオルテガを持っている。
大会に出るなら、ハヅキと一緒に参加すれば良いことではないか。

「でも、ティアラさんから聞いたけど・・・不良グループが現れるって言うことしか聞かされてないんだ」
「ああ、そいつらが1週間前に来たそうだ・・・・・・それで、1週間後の今日、ヤツらが大会に出ると踏んで待つしかないって思ったわけさ」

ヒロから聞いた話を簡潔にして纏めながら、直紀に説明した。
その説明を聞いた直紀は納得したらしく、ハヅキを見る。

「そういうことか、だから例のLBXバトル大会に出るってわけだな」
「ああ、そうだよ。でも、ヤツらが出るとは限らないぞ」

このLBXバトル大会を実施するのは良いとして、ヤツらが来るとは思えなかった。
それでも、行ってみないことには分からない・・・・・・とりあえず、その居酒屋に向かう。




数分後、1つのビルの前に到着した。
ビルは7階建てになっていて、昔から存在していたらしい。

「ここが例の居酒屋がやってるっていうビル?」
「はい。そこの地下にあるんです」

ヒロの案内で地下に通じる階段を見つけて、ゆっくり下りる。
そこが地下になっていて、その階段を下りれば玄関のドアらしきものがある。

「このドアを開ければ良いわけか」

ギギーッとドアを開けて入った瞬間、目の前に現れた光景を見て驚く。
アンティークみたいな感じになっていて、イメージとしてはイギリス・ロンドンでよく見かけるパブみたいなところだった。

「すげえ・・・・・・」
「でしょ? だから、この店は繁盛してて、それなりに人気があるっていう噂が出てました」

なるほど、この繁盛ぶりをみれば飲みに来る人たちがたくさん来るというわけだ。
そこで、店の人に聞いてみようかということになった。

「あのーすみません、ここでLBXバトル大会が開かれると聞いて来たんですが・・・・・・」
「ああ、それでしたら・・・・・・この奥にLBXバトルスペースがあります。受付はここで申し込みすれば良いですよ」

ヒロの言ったとおり、左奥にLBXバトルスペースが存在しているようだ。
とりあえず、受付で俺とヒロはさっそく申し込みすることにした。

「LBXバトル大会に出たいので、参加登録をお願いします」

CCMを出して、スキャナーと呼ばれるものに乗せた。
画面に俺とヒロの写真が映り、登録完了したことを知らせるものになっていた。

「山野バン様と大空ヒロ様のお2人ですね。登録完了しました」

登録完了を済ませた後、CCMを受け取った。
どこで飲めば良いのか分からなかったので、お店の人に聞いた。

「そういえば、どこで観戦すれば良いんですか?」
「ああ、席に座りながらテレビ観戦していただくことになります」
「席に座るって・・・・・・」
「付き添いの方は参加者と一緒に席に座って、酒を飲みながら楽しんでください」

店員により案内された席に座り、メニューを見ながら考える。
俺とハヅキは焼き鳥と日本酒、直紀とヒロはビールとコロッケ定食、ハルとナオはカルピスサワーとハンバーグセットを注文した。

「飲み放題もあるから良いんですけどね・・・・・・」

ヒロは苦笑しながら、周りを眺める。
いろんな人たちがいるので、ここで待ちながら飲むのも良いだろう。
でも、今後はどうなってしまうのかも分からないから気を引き締めていかないといけない。

「ヒロ、俺たちで絶対に勝とうな」
「はいっ!! 僕たちのコンビネーションを見せつけてやりましょう」

意気込みながら、やる気を出しているヒロ。
やる気を出せば、お互いに協力し合いながら戦うしかない。
俺たちは居酒屋で開催されるLBXバトル大会に挑むことにした。