二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.70 )
日時: 2012/12/16 14:47
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは?

(ストーリーモード;立向居)

俺たちはキョウヘイたちを見て、思わず首を傾げていた。

「バンを見たって、どういうことだ?」
「俺たち、見たんですよ!!」

キョウヘイは興奮しまくりに顔を顰めながらまくし立てる。
その様子を見ていたハリーセン頭の少年が拳骨でキョウヘイの頭を殴った。

「いい加減にしろ、キョウヘイ! 落ち着けって言ってんだろっ!!」
「いってぇー! 何すんだよ、ヒュウ兄!!」
「落ち着かないのが悪い。その前に落ち着きを取り戻せ」

ヒュウの言葉を聞き入れたのか、素直に落ち着かせてから深呼吸した。
やっとの思いで落ち着かせた後、キョウヘイは改まった姿勢で話し始める。

「昨日、バンさんを見かけたんです」
「昨日の夜か?」
「はい。その前に皆さんの自己紹介とかしてもらっていいですか?」

キョウヘイに言われて思い出したのか、信助たちを見やった。
確かにまだ自己紹介してないな。そう思った俺はみんなを見回しながら頷く。

「ああ、じゃあ雷門チームからだ」

俺の言葉を聞いたのか、信助・天馬・マサキ・太陽の4人組が前に出た。
信助が人懐っこく話しかけたのをきっかけに、4人の自己紹介が始まる。

「僕は西園信助! こちらこそよろしくね」
「俺は松風天馬、よろしく!」
「俺は狩屋マサキ。よろしく・・・・・・」
「僕は雨宮太陽、よろしく!」

雷門チームに続いて、青峰兄弟&黄瀬の自己紹介。

「俺は青峰太陽! よろしくな!!」
「俺、青峰大輝。太陽の弟だけど、よろしくな」
「俺は黄瀬涼太。青峰っち・・・・・つまり、大輝の同級生っス。よろしくっス」

7人の自己紹介が終わった時点で輝姫の自己紹介を始める。
輝姫はオドオドしながら、キョウヘイたちを見て話しかけた。

「は、初めまして! 私は・・・は、白炎輝姫です!! よろしくね!!」

彼女は恥ずかしがり屋なので、仕方がないのだろう。
輝姫の自己紹介が済ませた後はキョウヘイたちの自己紹介だ。

「俺はキョウヘイ! よろしくね!」

髪型は若干、寝癖っぽい感じになっている。モンスターボールのマークが入った赤いサンバイザーがトレードマークだ。
服装は上下にランニングウェアを着用。肩にスポーティーなバッグをしょっている。

「あたしはメイ! よろしくね!」

髪型はお団子ツインテールが特徴になっている。
最後はハリーセン頭が特徴になっている青年。いかにも熱血漢だ。

「俺はヒュウ、よろしくなッ!」
「ヒュウ兄は俺の幼馴染なんだ。仲良くしてくれよな!」

キョウヘイはヒュウと幼馴染であることを強調する。
メイとの関係は友人みたいなものだろう。

「まあ、隣に居るのは俺の兄貴だ」
「立向居直毅ってんだ。よろしくな」

酒の入ったボトルを開けて飲んでいる直毅。
運動した後は酒を飲むくらいになっているほど、良い気分になったのだろう。
その様子を見ていたキョウヘイが何か思い出したのか、すぐに叫んだ。

「あーっ!」

直毅の持っていた酒のボトルを見て思い出したのだろう。
何か気づいたことでもあるのか、直毅は首を傾げる。

「お、なんだァ・・・・・・キョウヘイ、俺のボトル見て叫んでよ」
「バンさんが酒を飲んでた時に使ってたアレ・・・・・でも、それと違うか」
「アレって、もしかして・・・・・・・」

俺はバンの好きな酒のことを思い出しながら考え込んだ。
確か、バンは缶ビールと焼酎を好んでいたような気がする。
居酒屋で飲む時は日本酒を飲んでいたような記憶があったのだ。

「缶ビールじゃなかったか?」
「そう、それですよ! 確か、そんな感じでした」
「だけど、何でバンを見つけたって言い切れるんだよ?」

俺は腕を組みながら、思わず首を傾げて見つめた。
キョウヘイたちのことだから、何か理由があるのだろうか。
それとも些細なことで気になったことでもあるのか、キョウヘイは顔を伏せた。

「でも、本当なんです! 俺たちの話を聞いてください」
「良いだろう、俺たちでよければ話を聞く」
「ありがとうございます。実は・・・・・・」

キョウヘイは改まった態度を示しながら、少しずつ語り始めた。
事の発端は昨日の夜に遡る。そこでとんでもないことが起きたというのだ。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.71 )
日時: 2012/12/16 14:50
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

(ストーリーモード:キョウヘイ)

事の発端は昨夜に遡る。俺たちはそこで意外な人物と出くわすことになったのだ。
8時ちょうど、いつものように3人でLBXバトルして遊んだ帰り。
トキオシティのメインストリートから駅に向かう途中、微妙な物音を聞いた。

『ガタッ』

その物音を聞いた瞬間、ビクッと怯えながら振り返る。
何事もなかったかのように、シーンと静まり返った。何か微妙だと思わせる瞬間だ。

「どうした、キョウヘイ?」
「さっき、どこからか物音が聞こえてこなかったか?」

2人に問い詰めながら、首を傾げつつも質問する。
ヒュウとメイは顔を見合わせながら、無言で首を横に振った。

「聞こえてなかった・・・・・・・ってこと?」
「そうだ。でも、気のせいじゃないの?」
「うん、ヒュウさんの言うとおりだよ。そこで気づかれたとしてもおかしくないわけだよね」

メイはメインストリートの間にある裏道らしきところを指差しながら頷く。
しかし、気になったことがある。さっき、そこで聞いた微妙な物音・・・・・・どう見ても明らかに嫌な予感がする。

「嫌な予感がするんだよ・・・・・・・」

2人を見ながら、納得がいかないかのようにしつつも腕を組んだ。
とりあえず、裏道みたいなところに入って捜査しながら歩くしかない。

「じゃあ、あそこの裏道を通って行ってみようぜ」
「ちょっと待て、キョウヘイ!」
「なんだよ、ヒュウ兄?」
「あそこの裏道、裏通りに面してんだぞ」
「裏通りだろうが、裏道だろうが・・・・・・そんなことはどうでも良いだろォ! さっさと行くぞ」

ヒュウとメイを置いてけぼりにして、果敢に走り出しながら突き進む。
その様子を見た2人は顔をしかめながら、俺の後を追いかけた。

「待てって、キョウヘイ!」
「あたしたちを置いてけぼりにしないでよー!!」

慎重に裏道を突き進みながら、曲がりくねった道を歩いていく。
ある程度、進んだところでどうにかなるものではないが・・・・・・今回はLBXも持ってきているので、いつでも対応できるように準備するつもりでいたのだ。



メインストリートの間にある裏道を突き進んだ一番奥のあたりに古ぼけた廃墟ビルが突っ立っていた。
その前に見知らぬ少年がいることに気づき、声をかけようとする。

「あの・・・・・・」

声をかけようとしたその時、ヒュウが何かに気づいて叫ぶ。

「ちょっと待て、キョウヘイ。あいつ、何か変だ」
「・・・・・・え? 変って・・・・・・・」

少年の顔を見ると、虚ろな表情を表していることが伺えた。
しかも過去に何らかの関わりがあるということも有り得るのだ。
あれだけ暗い表情を表しているということは、何か理由が有りそうだと考える。

「確かに様子がおかしいな・・・・・・」
「だろ? 何か変だぞ」

ヒュウ兄と話しながら、その場に佇んでいたその時だった。
メイが少年を見て、何かに気づいて叫びながらも思い出して言った。

「あれ、あの子・・・・・・5年前に行方不明になったって言う、早間綺羅?」
「メイ知ってるの?」
「知ってるも何も・・・・・・テレビのニュース見てないの?」

メイは呆れながら、俺たちを見て思わず苦笑しつつも話してくれた。
彼は早間綺羅・・・・・・5年前、何者かによって誘拐されたというのだ。
その後はどこに行ったかも分からず、行方不明になっていたとされる。

「そのキラが目の前にいるなんて有り得ないよね」
「確かに虚ろな目つきをしているし、何かあったのかもしれないな」
「とりあえず、声をかけてみた方が手っ取り早くないか?」

目の前にいる少年・早間綺羅に声をかけようとしたその時。
彼は俺たちを見て気づいたのか、いきなりDキューブを展開させた。

「何のつもりだ、キラ」
「へぇ、俺の名前を知っているとはな・・・・・・・」

Dキューブのジオラマは地中海遺跡。そこでLBXバトルをするつもりなのだろう。
その様子を見て、顔を見合わせた俺たちはコクリと頷く。

「キョウヘイ君・・・」
「どうする、キョウヘイ?」
「こうなったら・・・・・・やるしかないな、俺たちのLBXで倒すぞ」

俺はCCMと愛用のLBXを出した。ここまで来たら、勝負するしかない。

「行くぞ、ブライト!」

イプシロンに近い青色のLBXを繰り出した。フレームタイプはナイトフレームだ。
右手に双刄クリムゾンエッジを構えながら突っ立っている。そのウェポンは槍系の武器で色は全体的に青だ。

「フェアリールージュ、行ってきて!」
「いけっ、暗黒騎士アキレス!」

メイはフェアリールージュ、ヒュウは暗黒騎士アキレスを繰り出した。
フェアリールージュのフレームタイプはストライダーフレームだ。つまり、フェアリーのピンク版である。
両手に冥刄コガラスマルというナックルを持ちながら構える。
アキレスはアキレスのブラックバーションと言っていいほど、フレームはナイトフレームになっていた。
左手にアキレスシールドという盾、右手にアキレスランスという武器を持っている。色はどちらも黒。

「とにかく、LBXバトルするしかないけど・・・・・・」
「言っておく、俺は怒るぜッ!」

メイとヒュウは顔をしかめながら、怒りを含めた表情を表していた。
2人の様子を見て納得したのか、俺はすぐにLBXバトルに挑むことにした。

「それじゃあ、行くぜ!」

その言葉が言い放ったのと同時にLBXバトルが開始された。
キョウヘイ&ヒュウ&メイVSキラ(早間 綺羅)とのLBXバトル対決はどうなるのか?