二次創作小説(紙ほか)

Re: 「ワンピ×黒バス」-強者達の楽園 ( No.3 )
日時: 2012/12/23 18:39
名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)

Episode-1 『誠凛って実は……』

誠凛高校バスケ部。
創設2年目にしてウィンターカップを制したシンデレラストーリーを持つ超強豪校。
開催期間中は一試合一試合が特別な時間だったが、終わってしまえばなんていうことはなかった。
創設2年目の誠凛バスケ部に3年はいない。
したがってウィンターカップが終了して引退、という部員がいないため、いつも通りのメンツでいつもと変わらぬ日々を送っている。
変わるものといったら日々の練習で磨かれていく個々の力と、監督であるリコの機嫌を損ねて練習量が増えるくらいだ。

黒「火神君———」
火「うおっ!?黒子テメェ、いつからいた!?」

放課後、部室に向かおうとしていた火神は突然黒子に話しかけられ、びびった。

黒「今来たところです」
火「最初からいたんじゃねぇのかよ……」

黒子の異常なまでの存在感の無さには相棒—光—の火神も未だに慣れない。
なんせ、見失うほどに影が薄く、並の集中力では彼を追うことはできないのだ。

黒「ところで、ワンピース68巻と69巻を知りませんか?」
火「あぁ?知らねぇよ。つーか、何でワンピース持って来てんだ」
黒「主将—キャプテン—に持ってこいと言われたので」
火「出た!日本縦社会!」

誠凛には共通点があった。
それは、部員全員が骨の髄までワンピースに染まっていること。
全員が全員同じ漫画を愛読していて、しかも校則に背いてコミックや本誌を持ってくるのはもはや変わらぬ日々の一部となっていた。

黒「困りましたね。今日は先輩達とワンピース談義をすることになっていたのですが」
火「何で漫画研究会みたいなことやってんだよ!!おれ達バスケ部だよな!!?バスケしろよ!!それ、おれも混ざりたいけどよ!!!」
黒「せっかくですから、火神君も加わりましょう。きっと、いえ、絶対楽しいですよ」

火神は5秒だけ固まった。
バスケがしたい。
ワンピース談義もしたい。
おれはどっちを取ればいいんだ!!

火「……………混ざり、ます」
黒「決まりですね。監督に打ち合わせておきます」

これで今日の部活は"放課後だよ!全員集合!ワンピース談義"に決まったのだった。