二次創作小説(紙ほか)

Re: 「ワンピ×黒バス」-強者達の楽園 ( No.9 )
日時: 2013/01/19 15:37
名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)

Episode-5 『"錯海"』

よく分からない人間をひとまず海に放り投げるほどの非道さは持ち合わせていない一味は、誠凛全員をキッチンに上げた。
テーブルには分厚い本が山になっている。
その山は6,7はあろうかというほどだ。
一味の最高頭脳ロビンと、世界一の情報屋レジーナがページをめくりながら頭を悩ませている。

ロ「どうやら、ここは"錯海"と呼ばれる海域のようね」
「「「「「"錯海"??」」」」」

ロビンとレジーナ以外全員クエスチョンマークが部屋中を埋め尽くすほど首をかしげた。

レ「"偉大なる航路"に4ヶ所だけ他の世界とつながる海域があるんだ。それが"錯海"。"新世界"なのに妙に気候が落ち着いてると思ったら、知らないうちに"錯海"に入ってたみたいだね」
ロ「さらに"錯海"は時々、空から人が落ちてくる事例があるらしいの。みんなが落ちてきたのは"錯海"とみんなの世界がつながってしまったからね」

何というファンタジックな話だろう、と、あまりの出来事に誠凛メンバーは正常な判断を起こした。

黒「戻る方法はないんですか?」
ロ「わからないわ。落ちてきた人間が元の世界に帰ったという記録はないから……」

ロビンの言葉が意味すること、それはすなわち、自分たちは誠凛高校を卒業も中退もせず、「失踪」という形で出て行くことになる。

日「帰れないのかオラ」

弱冠クラッチタイムに入っている日向。

火「バスケがしてぇです…」

涙目の火神。

リ「麦わらの一味に会えたのは嬉しいけど、どうするのよ!」
金「え、別に戻れなくてもいいんじゃね?」

それぞれが帰りたくてどうしようかと言っているところに、この男は無神経なことを言いおった。

日「小金井殴りたい奴、手ぇあげろ」
「「「「はーい」」」」
日「ジャンケンして勝った奴から順番に殴れ」
金「ちょ、ちょい待ち!!麦わらの一味といられるんだったら帰れなくてもいいかな?って……」

イグナイトの準備をしていた黒子がかたまり、指を鳴らしているリコがぴたっと止まり、メテオジャムの要領で殴ろうとしていた火神がぽかーんとしている。

そうか。
右も左もいない世界で頼れるのは麦わらの一味しかいない。
サニー号に落ちてきただけ、救いがあったのかもしれない。
よし、決まった。

「まいっか。戻れなくても」
「「「「「ええんかい!!!」」」」」