二次創作小説(紙ほか)

Re: 21話 人々から忘れられた町“ヴァルファラ” ( No.107 )
日時: 2013/02/07 12:14
名前: 歌音(元雪姫) (ID: VmDcmza3)





【砂時計の迷宮編】



エルザ達と別れてから数時間…ムーンスピリットがある何処かの町へ爆走していたナツとハッピー…

ハッピー「あい!」

ナツ「ん?急にどうしたんだハッピー?」

ハッピー「ナツ〜誰かがおいらを呼んでるんだよぉ〜。」

ナツ「誰かって誰だよ?」

ハッピー「ん〜〜〜〜〜。」

誰がハッピーを呼んでいるのか、ほんの少しだけ真面目に真剣に考えていると…

ショコラ「ハッハッ…。」

遠くの方から「ゼェゼェハァハァ」言いながら、走ってくるショコラの姿が…だが考え中のハッピーとそれを応援しているナツはまったく気づかない。

ハッピー「ん〜〜〜んん〜〜〜。」

ナツ「頑張れーハッピー!!」

ゆらゆらとショコラはナツ達の背後にまわり…

ショコラ「や、やっと追いついた……。」

ナ&ハ「ギャーーーーーー!!」

…その後ナツとハッピーはショコラにこっぴどく怒られました。
ナツとハッピーはしくしくと泣いてしょんぼりとしていたが…

ショコラ「あ、見えてきたぞ!私達のギルド、ムーンスピリットがある、人々から忘れた町“ヴァルファラ”が………」

“ヴァルファラ”を見た瞬間そんな悲しい気持ちなんてどっかに吹っ飛んで行き…

ナ&ハ「な、なんだこれェェェェェェ?!!!!!」

ナツとパッピーが見た光景は、たぶん昔は凄く栄えた町だったと思われる跡地で、地面が大きくずれていて凄く天に向かって盛り上がっていたり、逆に近く書くに向かって下がっていたりして、地層などが丸見えだったり、とか一言ではとてもじゃないが表せない、なんかおかしな光景が広がっていた…。
たぶん民家だったと思われる建物とかのほとんどが全壊していて、とても人が住んでいるとは思えない。…これがゴーストタウンと言うものか、と思わせるくらい静かで残酷で寂しい町だ…。

ナツ「ショコラ……ここはなんだ?」

少し怖い顔で町を見ながらショコラに聞く、ショコラはなんにも表情を変えずに、

ショコラ「ここには、私達アドリビトムの者しか住んでない。町の住人は遠くの村に住んでるから安心しろ。それより、バカ…いや姫が起きるといろいろと面倒だ…ムーンスピリットに行くぞ。」

と言うとさっさと、ボコッと突き出ている地面や瓦礫を器用に利用にして飛んだり降りたりして前に進んでいく。可憐に行くショコラの後姿を見ながらナツとハッピーは…

ハッピー「ナツ……。」
ナツ「ハッピー行くぞ!」
ハッピー「あい!」

不安そうな顔をするハッピーにナツが覚悟を決め行くと決めたため、ハッピーもそれについて行くと各語を決めた。
この町にはいったい何があったのだろうか?それにムーンスピリットにはどんな人たちが居るのだろうか?…・知らない事、知りたい事、が沢山あるパッピーだった…。

ハッピー「あい〜。」

だがナツは別の事を悩んでいた…。

ナツ「………飛んだり降りたりするのめんどくせぇなぁ〜。」

ハッピー「そう?おいらは飛べるから楽ちんだよ♪」

今ハッピーは言ってはいけない一言を行ってしまった…。ナツは悩んでいた表情からパァッと明るい表情になり、

ナツ「お、そうだ!ハッピー、俺をムーンスピリットまで連れてってくれ!」

ハッピー「ええー、ナツだけじゃなくてレンリもいるんだよぉ〜?」

ナツ「そこを何とか!」

マジでお願いしてくるナツの姿に根負けしたハッピーは仕方なく…

ハッピー「分かったよぉ………今回だけだからね。」

ナツ「サンキュ、ハッピー!」

ハッピーはレンリを背負ったナツの手を握って空高く飛び上がる。

『バサッバサッバサッ………』

大きく飛び上がってみると、“ヴァルファラ”の町は思ったよりも大き町だったみたいだ。町の中心部部に小さな小屋のようなものがあり、そこに向かってゆくショコラの姿があったためハッピーもその小屋に向かって飛んで行った。