二次創作小説(紙ほか)
- Re: 8話 新たなメンバー ( No.47 )
- 日時: 2013/01/07 12:49
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
【迷子のお姫様編】
マカロフ「そやつは?」
ドン「ワシのギルドで働いている者だ。ほら、自己紹介を…」
少女はマカロフの前に立ち、皆に聞こえるように言った。
ショコラ「私の名前は、ショコラ・ガトー・クラシック・ア・パラ・グランジェス・ミカエル。…名前が長いからショコラでいい。その……よろしく。」
マカロフ「ショコラか…、それで何故アドリビトムに身を置いているのにフェアリーテイルに入りたいんじゃ?」
マカロフの質問にショコラは重い溜め息をついた後、口を開いた…。
それはとてつもなく重く暗くつらい、ショコラの過去の話…
ショコラ「私は昔、ヴァルキリア帝国の生物兵器……いや暗殺者として生きていた…かつての友やまだ幼い子供を国の命令だからと、皆殺した…。
命令があれば、他の国や街も滅ぼした。私にはこうゆう生き方しか出来ないんだと思っていたから。」
マカロフや皆は静かに話を聞く。
全「………………」
ショコラ「…でも、ある日ドンの暗殺を命令され私はドンを殺そうとした。まぁ、結果は惨敗だったけどな。」
ドン「その時、ワシがこのままでいいのか?と聞くと『自由になりたい』と言うからギルドに置いたんじゃ。じゃが、『これだけでは過去の償いにならない!2つのギルドで働いたら、罪を償えるかもしれない!だから、私にギルドを紹介してくれ!』と頼まれてここに連れて来たのじゃよ。」
話をすべて聞き終わり、ギルド内にはめっちゃ重たい空気が流れる…。
そして、重たい口をマカロフは開きショコラの真意を聞く、
マカロフ「二つのギルドに入ったところでおぬしの罪は一生償われることないぞ。」
ショコラ「それは、分かっている!でもっ、私は!!」
ショコラの真剣で真っ直ぐな揺るぎ無い思いの詰まった瞳を見てマカロフは、
マカロフ「…分かった。今日からおぬしもフェリーテイルの仲間じゃ、皆良いな?」
ショコラ「え?」
エルザ「マスターが決めたことなら、私からは何も言うことありません。」
全「良いでーす!!!」
ミラ「よかったわね、ショコラ。」
ショコラ「…えっあ、はい♪」
こうして、無事にショコラはギルドの仲間に向かいいれられた…。凄い暖かい空気になっているのに、話はまだ終わっていない。
ドンが次の頼みごとを言い始めた…。
ドン「2つ目の頼みごとは…」
マカロフ「まだ、あるのか?!」
ドン「最初に2つあると言ったわい。」
やれやれと言った顔でマカロフを見た後、話を続ける。
ドン「それで、2つ目はフィオーレ王国の姫を探してほしのじゃ。」
ショコラ「女王継ぐための最初の試験が嫌だと逃げ出してしまって……あ、姫はこの子だ。」
そういうと、ショコラは一枚の写真を皆の前に出した。
その写真に写っていた女の子はなんと?!
全「なになに…?あーーーー、こいつはーーーーー!!!!」
ショコラ「どうした、姫がどこにいるのか知ってるのか?!」
ルーシィ「知っていると言うか……」
ユノ「さっきまで、フェアリーテイルに居たよ〜。」
ド&ショ「「何ぃぃぃ?!!」」
エルザ「ふむ、どこかで見たことある女の子だと思ったら姫だったか。」
ルーシィ「エルザ〜、知ってたんだったら言ってよ〜。」
そう、写真に写っていたのは金髪でふんわりショートの右目が黄緑色で左目が赤色で黄色いドレスを着た女の子。…すなわち、さっきまでここにいたレンリである。
ドン「まぁ、とにかくレンリのことはお前たちに頼んだぞ。」
マカロフ「勝手に頼むでない!お前が探せばいいではないか!!」
ドン「ワシは、駄目じゃ。今から評議会に行かなくてはならないからの。それじゃあ、ショコラとレンリの事頼んたぞ〜。」
『ギィィィィバタンッ』
言いたいことだけ言うとドンは、ショコラを置いて早々に帰って行った…。
なんかギルド内には変な空気が流れていたそうな…。