二次創作小説(紙ほか)

Re:No.3「孤独からの解放」 ( No.93 )
日時: 2013/01/30 14:41
名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)


マカロフの質問にオメガは何も答えず、ただ静かに何かを睨みつけるだけ。

ギルダーツ「お前が最近、ギルド破壊しまわってるって有名の、“孤独の破壊者”オメガ・ブレイカーか!?」

オメガ「……」

ギルダーツの質問にも何も答えない…。ギルド内にピリピリした空気が流れる…。


オメガ「……」


ギルダーツ「待ちあがれ!」

急にオメガは後ろを向きフェアリーテイルを去ろうとする、ギルダーツがオメガを呼び止める。

ギルダーツ「…俺達の家を壊しといてタダで帰れると思うなよ……。」

マカロフ「ギルダーツ!」

オメガ「…すべてを壊すだけだ。」

マカロフは、オメガとギルダーツを止めようとしたが2人のバトルを止めることはできなかった…。
これより、妖精の尻尾、最強と言われているギルダーツとそれに似合う互角くらいのオメガのバトルが始まる——








ギルダーツ「この!」

オメガ「ッ」

すべてを破壊する力と仲間を守るために破壊する力がぶつかりあう。2人の力はほぼ互角に近い。…あくまで近い。
黙って2のバトルを見ていたマカロフが、ふいにオメガにこう質問した。

マカロフ「なんのために破壊しているのじゃ?」

オメガ「ッ!!」

オメガの動きが止まる。そこにギルダーツが攻撃してくる。

ギルダーツ「おら!」

オメガ「…!」

だがすぐに気づいて避け、

オメガ「喰らえ、『神竜神の砲口撃(ほうこうげき)』!!」

ギルダーツ「ぐっ…。」

オメガは口からブレスを放った。ギルダーツはギリそれを避け、近くにあったギルドの破片を砕いてオメガの方に投げ、

マカロフ「お前までギルドを破壊するなーーーー!!!」

ギルダーツ「あ…わりぃ。」

マカロフとギルダーツのやりとり無視してオメガは飛んできた破片をすんなり簡単に避けるが、

オメガ「なっ!?」

フリード「ふんっ、かかったな。」

オメガは沢山の文字が並べられて空間に閉じ込められた…。避けた先にフリードが術式をしかけていのだ。
1対1のバトルだと思って油断していたとこにこの術式の罠、オメガはしゃがみ込んでいる自分を上から見ているギルダーツを睨んだ。

ギルダーツ「おれには協力してくれる仲間がいる。たった1人で孤独に戦い続けてるお前とは違ってな。」

オメガ「…孤独…じゃない。」

少し悲しそうな顔でオメガは言う。…そんなオメガにマカロフはゆっくり近づいてゆき、

マカロフ「オメガ…お前は何のために破壊をしつづけておる?」

オメガ「…くっ。」

言葉が出てこない。改めて考えてみると、よく分からない…。だがひとつだけ思いついたものがあった…。

オメガ「…孤独か…。」

ポロポロ涙を静かに流すオメガ。そして静かにここまで来るまでにあった出来事を話始めた…。

オメガ「私は…幼いころに実の両親に捨てられました…。

あまりにショックすぎてその頃の事をあんまり覚えていませんが…“神竜神アルテミ”にあったんです。

アルテミそは親の愛を知らない私を、まるで本当の親の用ように優しく時には厳しく育ててくれて、神の滅竜神魔法を教えてくれました…あの日まで……。」

「あの日まで…」と言ったとこでオメガの話は強制的に終らせられる、何故ならそこに検束魔導士達がやって来たからだ、騒ぎを聞いた優しい街の住民が通報したのだ。

オメガ「…これでオワリだ。」

と、言うとオメガはフリートの術式をいとも簡単に消し去った。

フリード「そ、そんな…!?」

マカロフ「待て、オメガ。」

手錠をかけられようとしていたオメガをマカロフが呼び止める。

マカロフ「……孤独だからとその寂しさを紛らわすために、自分自身の過去から逃げるために、ギルドを破壊した主の行いは罪じゃ。
     じゃが、わしらフェアリーテイルは——」

オメガ「……?」

マカロフ「お主を家族として向か入れるぞ。話の続きも聞きたいな。」

フェアリーテイルメン全「……」

皆、とびっきりの笑顔で人差し指を天に向けて指差す。オメガは皆に聞こえないように小さな声で、

オメガ「…バカな人達……。」

と言いどこか笑っているように見えた…。