二次創作小説(紙ほか)
- Re: 19話 まったくなんと紛らわしい… ( No.99 )
- 日時: 2013/01/30 15:49
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
【迷子のお姫様編】
エルザ「さて、ナツ達の無事も分かった事だし、中にいるユノとレンリを……」
『キャーーーーーーー』
全「ッ?!!」
エルザがみんなを仕切っていたその時!建物の中から、ユノの悲鳴のような叫び声が聞こえてきた!!
ショコラ「ッ!!」
悲鳴を聞いた瞬間真っ先にショコラが建物へと走って行った。
グレイ「おい、ショコラ!」
グレイが呼び止めようとしたがショコラはそのまま突っ走って行っている。もしもの事を考え、慌ててエルザを先頭にナツ達も建物内へとはいって行く。
〜ショコラside〜
ドンに合ってみんなに出会って…ムーンスピリットに入ったあの日から、私は…もう誰も死なせたりなんてさせない!殺すためじゃない、誰かを大切な仲間を…守るって自分自身に誓ったのに……私はまた同じ事を繰り返すの…?
『タッタタタタタ…』
『バンッ!!』
ショコラ「ユノ!無事か?!!」
私達が最初におと連れてゴリラ達に大きく外に吹っ飛ばされた、あの部屋に急いで駆け付けると、そこには私が想像してた光景とはまったく……違うものだった…。
ユノ「うわっ?!ショコラ?」
…アヒル座りをしてクマのぬいぐるみみたいな生物…いやあれはバカ姫の星霊のベアか……。ベアとハッピーと楽しそうに何かを話しているユノの姿だった…。突然私が血相を変えて入って来たことにビックリしているみたいでユノは心配そうな顔をして固まっている。
ショコラ「良かった……無事で良かった………」
ユノが無事…。何故かそれが分かった途端、体全体の力が抜けて、私はその場にしゃがみ込んだ。
ユノ「え?大丈夫、ショコラ?」
私が急にしゃがみ込んだ為、ユノはさっきよりももっと心配そうな顔をして私の見る。何も心配はいらないといった感じの笑みをすると、ユノは安心した表情になって、手を差し伸べた。そして、ユノの手を握って立ち上がった時くらいにエルザ達がやって来た。
これは恥ずかしくて誰にも言えないが…
“本当に良かった——
ユノが無事で。今回も誰も犠牲にならなくて——”
〜ショコラside終〜
エルザの説明で何故ショコラが血相を変えてやって来たのかを知ったユノは、先ほどの悲鳴は、カリブに襲われたわけでもなく、レンリにいじめられたわけでもなく、ただ単純にテディベアみたいな見た目をしているベアのしぐさが可愛くて叫んだものだったらしい…。
ベアはユノに別れを別れのあいさつを済ませると、さっさと星霊界に帰っていった…。
ハッピー「あ〜〜〜〜!!!」
突然ハッピーが大声を上げた。
ナツ「どうした、パッピー?」
ハッピー「ねぇ、レンリの事はどうするの?」
全(ハッピー以外)「………あ。」
ハッピーの言葉でみんな思い出した…奴の今ここにいないことを…。
エルザ「いかん、ユノに気がとられてレンリの事をすっかり忘れていた!!
何という事だ、仲間を忘れるなんて……誰か!私を殴ってくれないか!」
何故か超めんどくさい事を言い始めたエルザ、こうゆうときはスルーするのが1番とみなスルーする。
ナツ「レンリ!!何処だァァ?!」
「何処だ?」と聞いてもやっぱり、レンリからの返事はない…いろいろ考えて考えて……
ハッピー「ナツ、確かあそこの鍋の方に飛ばされてたような?!」
ナツ「ほんとか!?よしっ、探してみるぞ、ハッピー!」
ハッピー「あい!」
必死になって探しているナツとハッピーを冷凍庫よりも冷たい視線で見ながら、
グレイ「別に、そんな必死になって探さなくてもいいんじゃねぇーのか?」
何故かパンイチのグレイが椅子にのんきに座って言っている。
エルザ「誰か!私を殴ってくれ!!」
誰も相手にしてくれないのに、まだ「殴ってくれ」と言い続けているエルザ…。
グレイ「お、これ美味そうだな♪」
能天気なこのパンイチ男はまたサル達がサルデスやカリブのために作っていた料理を食べる始める…。料理のおいしそうな匂いにつられて、ナツの口からは涎が滝のように流れ出て……
ナツ「あー、腹減ったなぁ〜。」
なんか今すぐにもバカ姫探しを中断して、料理を食べに行きそうな感じだ…。
ユノ「ちょ、ナツ!真面目に探して!!」
不真面目に探しているナツを、嫌われているのに真面目に探しているユノがビシッと叱る。ナツは「はぁ〜」とため息をついた後、
ナツ「いつになったら、見つかるんだかなぁ〜。」
ハッピー「あい〜。」
とほざいていた…ついでにハッピーも飽きたとほざいていた…。
この自由人達を少し遠目から…赤の他人的な立ち位置で見ていたショコラは、
ショコラ「…こんな調子で、あのバカは見つかるのか?」
姫つけるのを忘れるほどに、レンリの安否を心配していた…のかな?