二次創作小説(紙ほか)
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.1 )
- 日時: 2012/12/26 12:47
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
主な登場キャラ
名前 吉田 歌音
読み ヨシダ カノン
性別 女
性格 明るく前向きで少し子供っぽいが大人ぶる。
誰に対しても平等に優しくいつも笑顔で接する。
だがその笑顔の裏でとてつもなく大きな闇を抱えている。
容姿 桜色のふんわりロング(男装の時はポニーテール)
血のように赤い瞳。モデルの様な小さな顔。(男装したら可愛い感じの男の子)
腰に妖刀“菜華”を下げている。
過去 幼少の頃、ある人を探す旅をしている時に松陽に出会いそのまま娘なった。
銀時たちとは本当の兄妹(自称歌音が姉)のように育ち、攘夷戦争にも参加した。
だが攘夷戦争の時に天人からの攻撃から銀時をかばった際に死んだとされていた。
備考 剣が大好きな剣オタク。
妖刀“菜華”をまるで親友のように接し、愛している。
天然ボケキャラ。
名前 菜華
読み サイカ
歌音愛刀の剣。
昔は愛に満ちた剣だったが、何故か今は闇に落ちた妖刀と呼ばれている。
菜華を持つと意識を操られ魂を食われると言い伝えられているが、強大な力を持っている為、菜華を求める者は多い。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.2 )
- 日時: 2012/12/26 12:49
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
名前 龍琵
読み リュウビ
異名 白銀の龍琵
宇宙海賊 春雨第三師団 団長で歌音を何故か追い回している。
父親は天才科学者。
冷徹で極悪非道なな性格で目的のためならばどんな犠牲も払っていいと思って居る。
神威、高杉とは利用するされるの関係で一応協力し合っている。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.3 )
- 日時: 2012/12/26 12:50
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
Prologue
何の音もしない静かな森——
風の音も
生き物達の声も
何もかもが無い静かな森——
森の中止に聳え立つ水晶で出来た柱がある——
その柱には、誰よりも美しい魔女が封じ込まれていた——
「・・・・・・・・・
あれから何年がたったんだろう・・・・・?
もうみんな死んでしまったかな・・・・・?
私はいつまでこの森に居るんだろう・・・?
何時まで私はあの人達を憎み続けるんだろう?
早く会いたいよ・・・ギン・・・トキ・・・・・」
僅かに口を開いた後、魔女はまた口を閉じた——
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.4 )
- 日時: 2012/12/26 12:51
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
第一訓 一人娘は可愛い?かわゆい??
ここはいつも変わらなく貧乏な「万事屋 銀ちゃん」
今日もお客は来ず、ダラダラと過ごしていた。
「あー、暇だなぁ〜。」
椅子の背にダラァ〜と持たれながら銀時は言う。
「ちょっと、銀さん。
ダラダラしてないで掃除とか洗濯とか手伝ってくださいよ。」
大量の洗濯物が入ったかごを持った新八が陣と気を睨みながら言う。
「新八〜、俺はなぁ〜今ジャンプの事で頭がいっぱいなんだよ。
話しかけんな、一人でやれ。」
先程まで「暇だなぁ〜」と言っていたのにいきなりジャンプを取り出して読み始める。
新八は重い溜息をついた後、何も言わずに洗濯機へと向かった。
「バリバリ、銀ちゃん。」
ソファーに寝っころがって醤油せんべいをバリバリ食べている神楽がテレビを見ながら話しかける。
「どしたー、神楽?旨そうなもんでも見つけたかぁ〜?」
ジャンプを読みながら適当に返事する。
「違うネ。
これみてヨ、この子を見つけて届けたら5000万だって!」
テレビを指差しながら少し興奮気味に神楽は言う。
銀時は半信半疑でジャンプを閉じ、テレビを見てみる。
そこには大きなビルの前に立つ、結野アナといかにも大富豪のおっさんみたいな人が映っていた。
結野アナ「皆さん、聞きましたか?
こちらに居る宝石屋のご主人の一人娘、菜華さんを見つけてくださった人には御礼に5000万円が贈られるそうです!」
宝石屋ご主人「ううっ、菜華ぁ〜何処に行ったんぁ〜」
結野アナ「あの、ご主人。
菜華さんを見つけてご主人の前に連れて行くだけで、本当に5000万円くださるんですか?」
宝石屋ご主人「ええ!嘘なんかじゃありません!
菜華は私の大切な娘。お金なんて全然惜しくありませんよ!!」
結野アナ「はい、どうやらホントのホントらしいです。
今から、3秒後に菜華さんの写真を流します。皆さん宝石屋のご主人のために菜華さんを探しましょう!」
と言いながら結野アナは何処かに向かって走って行く。
スタッフ「け、結野アナー?!何処行くんですかッ!!
えっと、それじゃあ一応流しておきます。結野アナー!!」
結野アナを追いかけていくスタッフの声の後に、宝石屋のご主人の一人娘、菜華の顔写真が映し出された。
「ッ?!こつはまさか・・・・・!!」
「? どうしたアルか?銀ちゃん・・・?」
青ざめた顔でテレビを見る銀時に神楽は不思議そうな顔で見つめる。
「ふぅ〜、やっと全部入れ終わったぁ〜}
『ピンポーン』
「ん?誰だろう・・・?はーい。」
洗濯ものをすべて洗濯機に入れ終わったのと同じくらいに来客が来た。
「どちら様ですかぁ〜?・・・え///」
ドアを開けた新八が見たのは、茶色いフードつきのコートを着て赤い目をしたすっごい美人の女性だった。
「・・・・・・・・・・・・・。」
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.5 )
- 日時: 2012/12/26 14:19
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
第二訓 運命って信じる?
「え、えっと・・・///」
顔を真っ赤にした新八はモゾモゾしている。
あまりの美人過ぎてどうしたらいいのか分からなくなってしまっている。
「あの。」
「は、はいっ!」
氷のようなすぐに割れてしまいそうな繊細な声で新八に話しかけてきた。
「銀時はいますか?」
「えっ?銀さんですか?えっと・・・中にいますけど・・・。」
女のまさかの発言に新八は驚く。
そして、銀時になんの用があって来たのだろうと思った。
「あの、あがっても?」
「あ、ああ・・・どうぞ・・・。銀さーん、お客さんですよぉー。」
少しおどおどしながら女を家に招き入れる。
そして客が来たことを銀時と神楽に知らせるため大きな声で名前を呼んだ。
「あ゛−?俺に客かぁー?って・・・」
「銀時!」
「「・・・え?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!!」」
頭をかきむしりながらめんどくさそうに出てきた銀時に女は嬉しそうな声を上げて銀時に思いっきり抱き着いた。
この光景に神楽と新八は口が閉まらないくらい驚き固まった。
・
・
・
「ご、ごめん。久しぶりだったからつい、興奮しちゃって///」
状況を建て直し、女を左側のソファーに座らせて話を聞く。
女はニコニコと笑いながら話す。
「え、えっと・・・銀さんこの人は・・・?」
まだ、いまいち状況が分かっていない新八は、銀時にこの状況の説明を求める。
神楽も銀時の顔をじっと見つめる。
「歌音・・・生きてたんだな・・・・。」
青ざめた顔で女を歌音と呼ぶ。
女はニコニコ笑顔のまま
「うん・・・・。」
「・・・・そうか・・・。」
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
頬を少し赤らませた二人はいきなり黙り込む。
「あの、銀さん?」
「銀ちゃんこの人、5000・・・『バシッ』フグッ」
神楽が何かを言おうとしたが銀時が慌てて止めさせる。
「あっ、あはははーーー、ほんと久しぶりだなぁ〜あははは♪」
「ちょっ、本当にどうしたんですか銀さん?」
「そうネ。この人5000万の人アルヨ?」
「えっ?神楽ちゃん、5000万の人って何の話?」
「じつわネ。」
ヒソヒソと新八にさっき見たニュースの事を伝える。
そして、そのヒソヒソ話に銀時も加わって3人でヒソヒソ話し出す。
「ふふっ。」
歌音はそんな3人を楽しそうに見つめている。
太陽のように優しく温かいまなざしで見つめている。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.6 )
- 日時: 2013/01/01 12:27
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: kcW8BmfX)
あけましておめでとうございます(≧∇≦)
今年もよろしくですψ(`∇´)ψ
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.7 )
- 日時: 2013/01/01 14:30
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
第三訓 呼んでない客ほど迷惑な奴は無い
「えっと、歌音さんでいいんですよね?」
銀時から彼女の名前は吉田歌音。
昔の知り合いで何十年かぶりに再会したという事だけ教えてもらった。
自分たちの名前を名乗った後、新八はこれがあっているのがどうか歌音に尋ねる。
「ええ。間違いありませんよ。」
優しい笑顔で答える。
新八はまた頬を赤くしてもじもじする。
そんな新八を銀時はつまらなそうに横目で見てから歌音に目を向ける。
「お前何時から、菜華って名前になったんだ?
宝石屋のオッサンが探してたぞ。」
あのニュースの事を聞く。
歌音はさっきまでずっとニコニコしていたのにいきなり深刻そうな顔になり、重たい声で
「・・・私、狙われているんだ・・・・。」
と一言言った。
その言葉に皆超驚く。
「狙われているっていったい誰に?!」
「い、いや狙われているって言っても私じゃ無くてこの剣の方なんだけどね(汗」
そういいながら、コートの中に隠していた黒い龍と赤い龍がクロスしている剣を出した。
その剣からは禍々しいオーラが出ている。
「うわ、なにアルかその剣はっ!!」
けったいな物を見る目で神楽は剣を見る。それは新八と銀時も同じ。
「あ、ごめんなさい!すぐしまいますね(汗」
そういってすぐにまたコートの中にしまった。
「歌音、その剣・・・お前の愛刀の菜華か・・・?」
あの剣を睨む感じで銀時は歌音に聞く。
歌音は悲しそうな顔で重たく
「うん・・・そう。今は妖刀“菜華”だけどね・・・。」
「「「妖刀ぉぉぉぉぉぉ?!」」」
『ドドドドドドドン』
歌音の衝撃的な言葉のあとにドアが力強く叩かれる音が。
そしてドスの利いた声が
「すいませーん、坂田さーん。宅配便でーす。」
と言っているがこれはどう考えても郵便屋さんじゃない。
これは絶対・・・
「ぎ、銀さん・・・・(汗」
「おいおい・・・なんか珍客が来ちまったようだな。」
「どうするアルか銀ちゃん?」
「そうだなぁ〜・・・」
どうしようか頭を抱えて考えている銀時たちに涙目で歌音が
「あ、あの私が出ていけば済む話だし・・・だから」
善人満ちたことを言っている最中に外のドア辺りからまた声が・・・。
「仕方がありませんね。皆さん爆破の準備を。」
「ハイサァー!」
・・・・どうやらここを爆破するらしい・・・。
準備をし終わり、
「それでは行きますよ?
3
2
1 」
『ドカ————ン』
万事屋 銀ちゃんは謎の男達によって木端微塵に爆破された。
男達の中で一番偉い長髪でメガネをかけたインテリ系の男が中に入り周りを見る。
「・・・・・・ふふ、どうやら逃げられたみたいですね。」
メガネをピクッと上げ不気味に笑うと、部下達の方を振り向き
「さぁ、歌音様を探しなさい!
一緒にいる奴らは殺しても構いません。」
「ハイサァー!」
男達は一斉にかぶき町中に散らばった。
「ふふふ・・・・、逃がしませんよ。歌音様・・・。」
空を見上げまた不気味な微笑みを浮かべながら言った。
そして彼もスッと姿を消した。
謎の集団に万事屋を破壊された銀時たちは定春の背中に乗って逃走中。
でも4人は少し多すぎた為、新八だけ今にも落ちそうになっている。
「ちょっとォォォォォ!!何回壊されるんですか万事屋はッ?!」
猛スピードで走る定春の尻尾にしがみ付き、破壊された万事屋の方を新八は叫ぶ。
銀時も万事屋の方を見ているが・・・
「チクショー、なんなんだあいつらァー。
俺の・・・読みかけのジャンプがァーーー!!」
「ジャンプを悲しむ前に家がなくなったことを悲しめェー!!」
新八が銀時にツッコミを入れてる中、神楽と歌音はのんきに
「へぇ〜、定春ちゃんって言うんだぁ〜。」
「可愛いでしょ、定春はとってもお利口さんアルヨ。」
「そうなんだ、へぇ〜・・・」
「って、何のんびり雑談してるんですか?!
僕達あの変な連中に追われているんですよ?!」
定春の話で盛り上がっていたが、新八のツッコミでなにかのツイッチが入った歌音が突然泣き始めた。
「すみません、私が悪いんです!
私が万事屋に居たからこんなことに・・・皆さん私を宝石屋のご主人に売り渡してください!!
そうすればすべてが収まるはずです!」
「あ、5000万アルネ!」
泣きながら言う歌音に銀時は冷たく、
「いや、たぶん宝石屋のオッサンもあいつらとグルだろう。
歌音を渡したら5000万じゃなくて、打ち切り拷問が貰えるだろうよ。」
言う。新八も神楽も確かに・・・と納得する。
だが、歌音はそれはあり得ない!と言う感じで
「そんなはずはないよ!
たぶん私を連れてきた人は、切り殺されてアマゾン川に捨てられてわにのエサになるんだよ!」
真面目そうな顔をして言う。
「って、どのみち俺達殺されるんじゃねぇーか!!」
「えっ?ああぁぁぁぁーーーそうだぁぁぁぁーーーどうようーーー?!」
「今気づいたんですかぁぁぁぁ?!」
「嫌アル!私まだ死にたく無いアルゥゥゥ?!」
事の重大さに今やっと気づいた銀時たちは、とにかく叫んでいる。
「死にたくないー」と。でも、はたから見ると頭が可笑しくなった人たち。
「あら、新ちゃん。それに銀さんも神楽ちゃんも。
そんな騒いで一体どうしたと言うんですか?」
定春に乗ってしばらく叫び続けていると、買い物途中のお妙に出くわした。
「あ、姉上・・・。」
涙目でお妙を見ながら、新八は今あったことをすべて話した。
・
・
・
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.8 )
- 日時: 2013/01/02 15:58
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
第四訓 星空の思い出
場所が変わり志村家になる。
皆深刻そうな顔をして日本茶を飲んでいる。なんだか物凄くどんよりした空気が流れている。
「歌音、そろそろ具体的な事を教えちゃくれねぇーか?」
歌音をじっと見つめ、銀時は聞く。
歌音は「言いたくない」と言いたそうな顔を一瞬し銀時から目をそらしたが、すぐに真面目な目になり銀時の目をちゃんと見る。
「・・・・・・・・///」
歌音がまっすぐ真剣に見て来るから、銀時の頬が赤くなる。
「銀ちゃん、顔赤いアルヨ?熱でもあるアルか?」
「神楽ちゃん。今はそこ触れたらダメよ。」
銀時を心配する神楽にお妙が優しく「今は違う」と言う。
確かに今そのくだりやると、話が進まなくなる。
そして長い無言があった後、ついに歌音が口を開いた。
「銀時たちのお家を壊したのはたぶん、宇宙海賊 春雨第三師団 団長 白銀の龍琵(りゅうび)だと思います・・・。」
「は、春雨ッ?!」
「春雨」と言う名前にいち早く驚いたのは新八だった。
「もしかして、神威もいるアルか?!」
その次に神楽が驚く。
お妙と銀時は声にはあげなったが、物凄くビックリしているのは同じ。
そして驚いているのは別に銀時だけではない。
「えっ?神楽さん、あのマセガキ・・・あっ違った、神威さんとお知り合いなんですか?
とゆうかそもそも、春雨のことなんで・・・。」
歌音もまたみなと同じくらい驚いている。
「実は僕達、何度か春雨とやりあったことがあるんです。」
「えぇ?!嘘!マジですか?!」
「嘘じゃないネ!それに神威は私の兄貴アルヨ!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」
いろいろ発覚した新事実に歌音は驚きまくる。
驚きまくっている歌音しかり、新八と神楽を銀時が一言で、
「ウルセェェェェェ!!」
黙らせようとするが・・・
「「「お前の声が一番うるせぇーよ!!(アル)」」」
火に油を注いだみたいな感じになってしまい、余計にうるさくなって話し合いどころじゃなくなった。
そして何故か殴り合いの喧嘩に発展し・・・最終的には、
『シュッ』
「ッ!!」
「みんなぁ〜、晩御飯が出来ましたよぉ〜」
不気味な笑みでなぎなたを持ったお妙の手によってすべてが丸く収まった。
・・・収まったと言うよりはこれから地獄が始まった・・・・・・。
「今日は、腕によりをかけて作ったからみんな残さずに食べてくださいねぇ〜♪」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
「?」
銀時。神楽、新八は青ざめた顔をし、歌音は何故2人がそんな顔をしているのかまだこの時は分からなかった。
だが、1分後にすぐ分かってしまったけどな。
その日の夜。
もだえ苦しんだ後、皆気絶したように床に倒れたまま眠った。
ただひとり歌音を抜いて。
食べてすぐに吐き出したせいか…そこまでダメージを食らわなかったらしい。
倒れている仲間たち(新八神楽)を無視してササッと縁側の方へ行く。
見て見ぬ振り。他人のふり、みたいな。
「わぁ〜、綺麗な星空ァ〜…」
空を見上げるとそこには星達が物凄く綺麗に輝いていた。
満天の星空と言うものか…。
しばらくその星達に見入っていると後ろから、
『スッ』
「えっ///」
誰かに抱きしめられた。
キムタクがドラマでやった抱きしめ方で。
ビックリして後ろを振り返るとそこには、銀色のもじゃもじゃが……
「こんな所にずっといると風邪ひくぞ。」
「ぎ、銀時……」
少し意地悪げな笑みで言った。
歌音は顔を赤くし、また星空を見ながら
「か、風邪なんてひかないもん///」
とふくれた子供みたいな言い方で言った。
銀時はクスクス笑いながら、ギュっと歌音を抱きしめた。
「ねぇ、銀時。
あの時のこと覚えてる……?」
頬を赤らめ少し恥ずかしそうに歌音は言う。
「ああ、あの日のあの星空の事だろ。
ちゃんと覚えてるよ。」
こちらもまた顔を赤らめて星を見ながら言う。
「うん。あの日の星も綺麗だったよね///」
「ああ。あの日は星の方が綺麗だったが今はお前の方が綺麗だよ。」
「なっ?!!!///」
耳元でささやかれた甘い言葉に思わず体がビクンッと反応してしまう歌音。
「あっ、はは。歌音はホントにからかいがいがあるな♪」
耳まで真っ赤にしている歌音を同じく耳まで赤い銀時が笑う。
「う、うるさい!!
そもそも、弟がお姉ちゃんをからかうんじゃないの!!」
「くっ、あははは、お前のどこがお姉ちゃんなんだよ?」
「何処が?ってどっからどう見てもでしょ!!(怒
もう、私寝る!」
さっきまでいい感じの甘いムードだったのに、プンプンに怒った歌音は銀時の腕の中から脱出し、お妙の部屋へと行こうとする。
そんな歌音の背中を見て銀時は、
「おやすみ、歌音。いい夢を見れるといいな。」
と言い歌音は振り返らずに、
「ぎ、銀時もねっ!」
とだけ言うと、お妙の部屋へと全力で走って行った。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.9 )
- 日時: 2013/01/04 14:03
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
第五訓 美人って男装しても綺麗だよね♪
次の日の朝。
今日の朝御飯は新八が担当した。
皆助かったぁ〜とお妙にばれないように心の中で思った。
そして、それから……
「あの、皆さんにお願いがあるんです…。」
歌音が皆を集め真剣な顔で言う。
皆はまだ「なんだろぉ〜?」的な感覚で全然真剣には考えていなかった。
「お願いって何かしら?」
「あ、あの……春雨が何処まで情報を掴んでるとか…あといろいろ…。
調べたいことがあるんです…。だからその……。」
もんごろもんごろと言う歌音に神楽が事実をぶつける。
「でも、歌音はあいつらに狙われてるアル!」
事実を言われ悲しそうな顔をする歌音だったが、
「で、ですからその……男装をすればばれないんじゃないのかなぁ〜と……。」
恥ずかしそうに男装をして歩くことを提案した。
皆、「えっ、男装?」と言う顔になり4人だけでまずヒソヒソゴニョゴニョと話す。
そして……
「男装しても、危険なのは危険だぞ?」
「そ、それは分かってるよ! でもどうしても私は!」
「分かった。そこまで言うんだったら俺が付いていこう!」
「えっ?」
「そうですね! 銀さんが一緒なら、春雨が来ても大丈夫ですもんね!」
「おうよっ!」
「えっ、いやでも……。」
「なんだぁ? 俺じゃあ、お前の騎士になれないって言うのかぁ〜。」
「べ、べつにそうゆう意味じゃあ……って騎士?!」
「さ、そうと決まったらお着替えね!」
「すぺしゃるこーでぃねぇーたーの神楽ちゃんが超凄いこーでぃねぇーとしてあげるアル!」
「あのちょっ!」
銀時が付いてくることにまだ納得していない歌音だったが、4人の勝手さには付いて行けず、そのまま神楽とお妙に別室へと引きずられていった……。
「ちょ、待ってくださいよぉ〜!!」
「そんな、遠慮はいらないアルヨ♪」
「いや、遠慮とかそんなんじゃなくて…!!」
「さぁもう観念しなさい。」
「きゃぁぁぁ、銀時〜助けて〜!!!」
助けを求める声もむなしく、そのまま連れて行かれましたとさっ♪
歌音がお妙達に連れて行かれてから数分後…
「終わったアルヨ〜。」
「さぁ、こっちに来て。」
と言いながらお妙と神楽は銀時達がいる反対側のふすまのとってをとる。
「…はい………。」
恥ずかしそうにしながら歌音が反対側のふすまの前に立つ。
そしてお妙と神楽がふすまを開ける。
「おー、終わったか……なっ///?!」
大きく開かれたふすまの先に銀時が見たのは…
凛々しくもやっぱり可愛いく、ポニーテールに若葉色の新八が着ている着物を可愛く着こなしている歌音の姿だった。
銀時はまた顔を真っ赤にし、今度は何故か新八までも…。
「ね、ねぇ……銀時…ど、どうかな…?」
頬を赤くさせ、恥ずかしそうに銀時に聞く歌音。
銀時はトマトのように赤い顔で照れながら、
「新八よりも似合ってるぜ。…その、凄く可愛い……///」
今思って居ることを素直に言った。
だが歌音から思いがけない返事が返ってきた。
「い、いやっ、男の人に見えてるかどうか聞いたんだけど…。」
「あ゛? 見えんじゃねぇーの゛?」
「そんな事聞いてない」的な事を言われたのですねる銀時。
皆、大人げない銀時の行動に呆れたがここはスルーする。
「でも新八の服なんかでいいアルか?
もっとセクシーなのがあったアルに…。」
「セ、セクシー?!」
神楽の言葉に銀時と新八はビックリする。
それと同時に超エ○イ服を着た歌音の姿を想像して、噴水のように鼻字を噴出した。
だが女達はバカな男共を無視して話を進める。
「あ、あんなハレンチな着物、着れませんよ///」
今にも泣きそうな涙目で歌音は神楽とお妙に訴える。
だがこの二人は絶対に人の話を聞かない。
「本当に良かったのかしら……新ちゃん用に春のバーゲンで買ったので……。
しかも、200円のだったし…。」
今ここで新八の服がすべてバーゲン品だったことが判明した。
「そうアル! 新八の何てゴミ以下アルヨ?」
「ちょ、神楽ちゃん。僕の着物がゴミ以下ってどうゆう事だよ!!」
「そうね…神楽ちゃんそれは言い過ぎよ。」
「えっ? なんでアルか? 姉御?」
不思議そうな顔で言う神楽にお妙が優しく教えてあげる。
「だって、今新ちゃんが着ている着物は300円もしたのよ?
拾って来たものだったらまだしも、新ちゃんがどうしても欲しいっていうからどうしようもなく、しぶしぶ買った着物なの。
だから、ゴミ以下なんて言ったら駄目よ?」
「そうアルか…分かったアル! もう言わないアル!」
さっきの説明で神楽は納得したみたいだが、他は納得していない。特に新八が…。
でもお妙には逆らえないのでなんだか重たい空気のなる。
「えっ、えっと新八さんすみません。
勝手に着物を借りてしまって…。」
新八の許可なく新八の着物を着ていたことを想いだした歌音が慌てて新八に誤る。
顔が真っ赤でデレデレの気色の悪い顔で新八は、
「いっいえ、歌音さんが良いならその、あの……。」
と気持ちが悪い感じで言う。
これを見てだんだん腹が立ってきた銀時が、
「アッチョーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
『ゴキッ』
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「新八さんっ?! ……って銀時? ちょっ、うわっ!」
嫉妬心を足に集中させてそのまま嫉妬キックゥゥゥゥを新八にくらわし、驚いている歌音の手を握りしめそのまま外へと駆けて行った。
それはまるで、結婚式会場から花嫁を奪い去って行く男のように……。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.10 )
- 日時: 2013/01/05 14:24
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
№1 蒼い星 地球
かぶき町内にある凄く広い草原に一石の宇宙船が舞い降りた。
その船は坂本辰馬がやっている「快援隊」の船だった。
そして船から辰馬と陸奥と何故か歌音が降りて来た。
「うわぁ〜・・・これがかぶき町!これが地球!」
「あっ、はははは・・・久しぶりの地球だし歌音も
楽しそうじゃのぉ〜。」
「じゃが、あやつは狙われ取る身。あんなに大声で騒がしといてええんか?」
「まぁ、少しくらい騒いだでも平気じゃろ?
あはははははは。」
「辰馬!かぶき町に連れてきてくれてありがとう!」
「おうおう、別にいいよ。歌音の頼みじゃしのぉ〜。
お、そうじゃ。今金時は「万事屋 金ちゃん」ちゅう何でも屋をやってるぞ。」
「これかが地図じゃ。」
「あ、ありがとうございます。」
陸奥さんから地図を受け取った。
「万事屋 銀ちゃん」かぁ〜・・・銀時、私の事見たらどんなリアクションするかな♪
ビックリしすぎて口が閉じなくなるかな♪
あ、あとヅラ元気かな?髪の毛蒸れてないかな?
う〜、楽しみ〜♪
「辰馬、陸奥さん、本当にありがとうございました。」
「御礼は別にいい、それよりおまん狙われておる身だという事を忘れんようにな。」
「はっはい・・・・。」
陸奥さんの忠告を聞いた後、私は銀時の元・・・と言いたいけどまずはかぶき町探索をすることにした。
久しぶりの地球、始めたのかぶき町、これは探検しないなんてありえないっしょっ!
でも、陸奥さんの忠告もあるからあまり派手には動けないけどね・・・。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.11 )
- 日時: 2013/01/07 13:15
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
『ホーホー』
かぶき町には面白いものが沢山あった!
ダンボールをマイホームと呼んでいるサングラスをかけたおじさんとか、同じ制服を着た人同士が殺しあってたり、ペンギンお化けが町を歩いてたり!
もう、かぶき超最高!!
でもこの話を本格的に書いたら本編より長い話になっちゃうからそこは割愛で(笑
いろんなところを見て回り過ぎて今は真夜中。
フクロウが活発に活動してる時間。
昼間のうちに、銀時に会いに行こうと思ってたのに・・・何処でどう間違えたんだろ?
そんなことを考えながら大きな川のそばを歩いていると、こっちと向こう岸を繋ぐ大きな橋が見えてきた。
まだ遠くの方だから、よく分からないけど橋の真ん中に誰か立ってるみたい・・・誰だろ?
「よぉ、久しぶりの地球はどうだ?」
「ッ!!」
端に近づいてよぉ〜く、立っている人を見てみたらそれは片目を包帯で巻いている・・・晋助だった。
私の弟的な存在であり、一緒に戦った戦友でもある高杉晋助。
「晋助どうしてここにッ?!」
驚きを隠せない私に晋助は少し笑った後、
「ここから見る夜空が綺麗だからなぁ〜。」
星達が綺麗に輝いている星空を見ながら晋助は言う。
晋助・・・あの時のことを思い出しているのかな・・・?
警戒しながらゆっくり晋助に近寄る。晋助は結構強引なところがあるから少し苦手?
「そうだね。宇宙から見るよりずっと綺麗だよ・・・・。」
「狙われる身はどうだ?」
「う〜ん、あんまりいいもんじゃないよ。
あ、晋助。告げ口なんてしないでよ!まだ目的立ってせいで来てないんだから!」
「別に売ったりしねぇーよ。お前は俺のものだからな。」
「なッ///」
うっ、晋助は普通にこんな恥ずかしい事言ってくるから困るんだよね・・・。
しかも、本心なのかどうか全然分かったもんじゃないし・・・・。99%嘘だし・・・。
「・・・あのさ、晋助。」
「なんだ?」
「歌音は、銀時と晋助どっちが好きなんだろう?」
って、私何聞いてんの?!
そんなこと晋助に聞いてもわかるわけないし、これ告白してるみたいな感じだし!!
「あっ、いやなんでも(晋「俺だ。」
「えっ?」
「なんでもない」って言おうとしたら晋助が真剣なまなざしで私を見つめる。
なっ、何この展開///
「歌音は俺が好きだ。」
「〜〜〜〜〜〜〜ッ///
し、晋助のバカァァァ〜〜〜〜〜///」
耐え切れなくなって私はその場から急いで逃げた。
逃げてる最中晋助の笑い声が聞こえたような気がするけど、そんなの今はどうでもいい!!
バカ晋助!アホ晋助!そうゆうこと真剣な顔していうなぁ〜〜〜〜///
まだ来たばっかしで右も左もわからないかぶき町を、ただひたすら走りまくった。
晋助から逃げるため、あの真剣な顔を忘れるため、私はただ走り続けた。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.12 )
- 日時: 2013/01/08 15:02
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
『コケッコッココォー』
かぶき町中を走り回ってたら朝になっちゃったよ・・・。
地球に来てから2日目。今日こそは銀時に会いに行こうと思う!
「よぉ〜し。おまわりさ〜ん、万事屋 銀ちゃんって何処にありますかぁ〜?」
黒色の制服を着てタバコを吸っているお兄さんに聞いてみた。(この人真選組にも追われています。)
「万事屋か?それなら、ここを・・・」
勤務中にタバコ吸ってるから、怖い人かと思ったけど凄くいい人だった見たい。
親切に分かりやすく教えてくれた。
「ありがとうございます。それでは・・・」
「あ、おい待て。」
「はい?」
別れようとしたら呼び止められた。
まだ、何かあるのかな?出来るだけ早く銀時に会いに行きたいんだけどなぁ〜・・・。
「今度は迷わないようにきをつけろよ。」
「はぁ〜い。」
お兄さんは、それだけ言うと何処かに行った。
そういえば、あのお兄さん・・・何の仕事してるのかなぁ〜?
と、考えながらスキップしながら銀時の元へと向かった。
・
・
・
「あ、ここがッ!!」
お兄さんと別れてから迷うに迷って数日・・・
やっと、「万事屋銀ちゃん」に着いたぁ〜〜〜〜♪
これでやっと目的が達成できるぅ〜♪
「さっ、くだらない事考えてないで早くいこ。」
えーと1階がスナック?居酒屋さん?
う〜ん・・・よく分かんないけど、そんな感じだからたぶん2階が銀時のお店なんだな・・・きっと。
「よしっ!」
『ピンポーン』
銀時どんな顔で出て来るかな?
私を見たらどんなリアクションするかな///
幽霊と間違えるかな///
やっぱり銀髪天然馬鹿なままかな///
歌音の好きな銀時で居てくれてるかな///
漆黒の闇を晴らしてくれそうな・・・
真っ黒い雲を晴らしてくれそうな・・・
眩い光で・・・
優しい太陽で居てくれるかな・・・
・
・
・
この時はまだ、楽しみと言う気持ちしかなかった——
まさか私がいたせいであんなことになっちゃうなんて・・・・
+完+
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.13 )
- 日時: 2013/01/23 11:33
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
第六訓 ヅラによるヅラ昔話
「ピンポーン。銀時君はいますかぁー?」
銀時が歌音を連れ去ってから数分後、桂がやって来た。
「おお、ヅラ。どうしたアルか?」
「ヅラじゃない桂だ。銀時に用があって来たのだが…銀時はいないのか?」
家の中の方をキョロキョロ見ながら桂は言う。
「あっ、あのバカですか? 歌音さんを連れて出て行ってしまいましたよ。
いったい今どこにいるのやら…。」
顔に大きな痣がある新八が桂に言う。
歌音と聞いた途端、桂の表情が一変する。歌音に初めて会った時の銀時の表情みたいに…。
「新八君、今歌音といったか?!」
「えっ? ええ、いいましたけど…。
あ、そうだ桂さんだったら歌音さんの詳しそうですよね。」
「詳しいも何も……この手で歌音の遺体を埋めたんだ…。」
「えっ?」
「おい、ヅラ! それどうゆう意味アルか?!」
「そうか…リーダー達は、まだ知らないんだな…。
いいだろう、俺が歌音のこと…ちょっとした昔話をしてやろう…。」
こうして、ヅラによるヅラ昔話が始まった--
俺達と歌音が出会ったのはまだ俺達が幼い頃、まだ松陽先生が生きていた頃だった。
歌音は自分の背丈よりも大きな刀を背負って倒れているところを松陽先生に発見されて俺達と一緒に暮らすことになったんだ。
「なぁ、お前何処から来たんだ?」
「…………。」
「なぁあ、ってば!!」
最初は何を聞いても何も話してはくれなかったが時の流れです小筒心を開いていくようになってくれて行った。
そして俺達はいつの間にか歌音のことが好きになっていた。
特に銀時と高杉は骨抜きにされていた。
「銀さん…本当に歌音さんのことが好きだったんですね。」
「そうだな、銀時は本当に歌音を愛していたよ。
だからこそ、あれは本当に災難だった…。」
「…?」
あれは銀時も高杉も攘夷志士として活躍していた時だった——
歌音も男装をして闘っていた。
だけど、それこそが間違いだった。女を戦場に連れてきたことこそが…。
「くっ!」
「銀時、大丈夫か?!」
あの時は敵が多くて俺達は瀕死状態だった。
もう無我夢中で戦っていた。
だが、そんな時に銀時が足に痛みを感じでしゃがみ込んでしまったんだ。
当然敵も無防御の銀時を狙ってくる。
それにいち早く気が付いた歌音は銀時の前に立って…
『バサッ』
「歌音ーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
気づいた時には遅かった…。
歌音は大量の血を流して倒れていた…。
「そんな…。」
「歌音はッ!!」
その戦いには、なんとか勝って俺達は歌音の簡単だが墓を造り、そこに歌音の死体を埋めた。
歌音が大切にしていた、刀の菜華はここに歌音が眠る証として墓の上に立てておくことにした。
「俺達は…この手で…歌音を埋めた…。
歌音は、あの時確かに冷たかった…もう確実に死んでいた…。」
「じゃあ、なんで銀ちゃんは普通に歌音と接してたアルか?!
だって…歌音は…。」
「愛してたからよ。」
「ッ!」
泣きながら言う神楽にお妙が泣きながら答える。
「銀さんは、歌音さんを心の底から愛していたのよ。
だから、たとえ幽霊でも嬉しかったのよ。」
「そんな…そんなことって…。」
みんな歌音が本当は何年も前に死んでいたという事実に涙が止まらない。
この重たい空気の中、もっと重たくさせるようなことが舞い込んで来た。
「桂さん! 大変です! 高杉の野郎達が動き出しました!!
それに…桂さんのご友人が…!!!」
「銀時っ?!」
桂の部下らしき男の腕の中には血まみれになった銀時の姿があった・
銀時は定まらない意識の中で、
「歌音…歌音…歌音…。」
とかすれた声で言っている。
一体銀時の身に何があったというのだろうか——?