二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.9 )
日時: 2013/01/04 14:03
名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)







第五訓 美人って男装しても綺麗だよね♪






次の日の朝。
今日の朝御飯は新八が担当した。
皆助かったぁ〜とお妙にばれないように心の中で思った。
そして、それから……


「あの、皆さんにお願いがあるんです…。」

歌音が皆を集め真剣な顔で言う。
皆はまだ「なんだろぉ〜?」的な感覚で全然真剣には考えていなかった。

「お願いって何かしら?」

「あ、あの……春雨が何処まで情報を掴んでるとか…あといろいろ…。
 調べたいことがあるんです…。だからその……。」

もんごろもんごろと言う歌音に神楽が事実をぶつける。

「でも、歌音はあいつらに狙われてるアル!」

事実を言われ悲しそうな顔をする歌音だったが、

「で、ですからその……男装をすればばれないんじゃないのかなぁ〜と……。」

恥ずかしそうに男装をして歩くことを提案した。
皆、「えっ、男装?」と言う顔になり4人だけでまずヒソヒソゴニョゴニョと話す。
そして……

「男装しても、危険なのは危険だぞ?」

「そ、それは分かってるよ! でもどうしても私は!」

「分かった。そこまで言うんだったら俺が付いていこう!」

「えっ?」

「そうですね! 銀さんが一緒なら、春雨が来ても大丈夫ですもんね!」

「おうよっ!」

「えっ、いやでも……。」

「なんだぁ? 俺じゃあ、お前の騎士になれないって言うのかぁ〜。」

「べ、べつにそうゆう意味じゃあ……って騎士?!」

「さ、そうと決まったらお着替えね!」

「すぺしゃるこーでぃねぇーたーの神楽ちゃんが超凄いこーでぃねぇーとしてあげるアル!」

「あのちょっ!」

銀時が付いてくることにまだ納得していない歌音だったが、4人の勝手さには付いて行けず、そのまま神楽とお妙に別室へと引きずられていった……。


「ちょ、待ってくださいよぉ〜!!」

「そんな、遠慮はいらないアルヨ♪」

「いや、遠慮とかそんなんじゃなくて…!!」

「さぁもう観念しなさい。」

「きゃぁぁぁ、銀時〜助けて〜!!!」

助けを求める声もむなしく、そのまま連れて行かれましたとさっ♪

歌音がお妙達に連れて行かれてから数分後…

「終わったアルヨ〜。」

「さぁ、こっちに来て。」

と言いながらお妙と神楽は銀時達がいる反対側のふすまのとってをとる。

「…はい………。」

恥ずかしそうにしながら歌音が反対側のふすまの前に立つ。
そしてお妙と神楽がふすまを開ける。


「おー、終わったか……なっ///?!」

大きく開かれたふすまの先に銀時が見たのは…
凛々しくもやっぱり可愛いく、ポニーテールに若葉色の新八が着ている着物を可愛く着こなしている歌音の姿だった。
銀時はまた顔を真っ赤にし、今度は何故か新八までも…。

「ね、ねぇ……銀時…ど、どうかな…?」

頬を赤くさせ、恥ずかしそうに銀時に聞く歌音。
銀時はトマトのように赤い顔で照れながら、

「新八よりも似合ってるぜ。…その、凄く可愛い……///」

今思って居ることを素直に言った。
だが歌音から思いがけない返事が返ってきた。

「い、いやっ、男の人に見えてるかどうか聞いたんだけど…。」

「あ゛? 見えんじゃねぇーの゛?」

「そんな事聞いてない」的な事を言われたのですねる銀時。
皆、大人げない銀時の行動に呆れたがここはスルーする。

「でも新八の服なんかでいいアルか?
 もっとセクシーなのがあったアルに…。」

「セ、セクシー?!」

神楽の言葉に銀時と新八はビックリする。
それと同時に超エ○イ服を着た歌音の姿を想像して、噴水のように鼻字を噴出した。
だが女達はバカな男共を無視して話を進める。

「あ、あんなハレンチな着物、着れませんよ///」

今にも泣きそうな涙目で歌音は神楽とお妙に訴える。
だがこの二人は絶対に人の話を聞かない。

「本当に良かったのかしら……新ちゃん用に春のバーゲンで買ったので……。 
 しかも、200円のだったし…。」

今ここで新八の服がすべてバーゲン品だったことが判明した。

「そうアル! 新八の何てゴミ以下アルヨ?」

「ちょ、神楽ちゃん。僕の着物がゴミ以下ってどうゆう事だよ!!」

「そうね…神楽ちゃんそれは言い過ぎよ。」

「えっ? なんでアルか? 姉御?」

不思議そうな顔で言う神楽にお妙が優しく教えてあげる。

「だって、今新ちゃんが着ている着物は300円もしたのよ?
 拾って来たものだったらまだしも、新ちゃんがどうしても欲しいっていうからどうしようもなく、しぶしぶ買った着物なの。
 だから、ゴミ以下なんて言ったら駄目よ?」

「そうアルか…分かったアル! もう言わないアル!」

さっきの説明で神楽は納得したみたいだが、他は納得していない。特に新八が…。
でもお妙には逆らえないのでなんだか重たい空気のなる。

「えっ、えっと新八さんすみません。
 勝手に着物を借りてしまって…。」

新八の許可なく新八の着物を着ていたことを想いだした歌音が慌てて新八に誤る。
顔が真っ赤でデレデレの気色の悪い顔で新八は、

「いっいえ、歌音さんが良いならその、あの……。」

と気持ちが悪い感じで言う。
これを見てだんだん腹が立ってきた銀時が、

「アッチョーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

『ゴキッ』

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「新八さんっ?! ……って銀時? ちょっ、うわっ!」

嫉妬心を足に集中させてそのまま嫉妬キックゥゥゥゥを新八にくらわし、驚いている歌音の手を握りしめそのまま外へと駆けて行った。
それはまるで、結婚式会場から花嫁を奪い去って行く男のように……。