二次創作小説(紙ほか)
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.10 )
- 日時: 2013/01/05 14:24
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
№1 蒼い星 地球
かぶき町内にある凄く広い草原に一石の宇宙船が舞い降りた。
その船は坂本辰馬がやっている「快援隊」の船だった。
そして船から辰馬と陸奥と何故か歌音が降りて来た。
「うわぁ〜・・・これがかぶき町!これが地球!」
「あっ、はははは・・・久しぶりの地球だし歌音も
楽しそうじゃのぉ〜。」
「じゃが、あやつは狙われ取る身。あんなに大声で騒がしといてええんか?」
「まぁ、少しくらい騒いだでも平気じゃろ?
あはははははは。」
「辰馬!かぶき町に連れてきてくれてありがとう!」
「おうおう、別にいいよ。歌音の頼みじゃしのぉ〜。
お、そうじゃ。今金時は「万事屋 金ちゃん」ちゅう何でも屋をやってるぞ。」
「これかが地図じゃ。」
「あ、ありがとうございます。」
陸奥さんから地図を受け取った。
「万事屋 銀ちゃん」かぁ〜・・・銀時、私の事見たらどんなリアクションするかな♪
ビックリしすぎて口が閉じなくなるかな♪
あ、あとヅラ元気かな?髪の毛蒸れてないかな?
う〜、楽しみ〜♪
「辰馬、陸奥さん、本当にありがとうございました。」
「御礼は別にいい、それよりおまん狙われておる身だという事を忘れんようにな。」
「はっはい・・・・。」
陸奥さんの忠告を聞いた後、私は銀時の元・・・と言いたいけどまずはかぶき町探索をすることにした。
久しぶりの地球、始めたのかぶき町、これは探検しないなんてありえないっしょっ!
でも、陸奥さんの忠告もあるからあまり派手には動けないけどね・・・。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.11 )
- 日時: 2013/01/07 13:15
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
『ホーホー』
かぶき町には面白いものが沢山あった!
ダンボールをマイホームと呼んでいるサングラスをかけたおじさんとか、同じ制服を着た人同士が殺しあってたり、ペンギンお化けが町を歩いてたり!
もう、かぶき超最高!!
でもこの話を本格的に書いたら本編より長い話になっちゃうからそこは割愛で(笑
いろんなところを見て回り過ぎて今は真夜中。
フクロウが活発に活動してる時間。
昼間のうちに、銀時に会いに行こうと思ってたのに・・・何処でどう間違えたんだろ?
そんなことを考えながら大きな川のそばを歩いていると、こっちと向こう岸を繋ぐ大きな橋が見えてきた。
まだ遠くの方だから、よく分からないけど橋の真ん中に誰か立ってるみたい・・・誰だろ?
「よぉ、久しぶりの地球はどうだ?」
「ッ!!」
端に近づいてよぉ〜く、立っている人を見てみたらそれは片目を包帯で巻いている・・・晋助だった。
私の弟的な存在であり、一緒に戦った戦友でもある高杉晋助。
「晋助どうしてここにッ?!」
驚きを隠せない私に晋助は少し笑った後、
「ここから見る夜空が綺麗だからなぁ〜。」
星達が綺麗に輝いている星空を見ながら晋助は言う。
晋助・・・あの時のことを思い出しているのかな・・・?
警戒しながらゆっくり晋助に近寄る。晋助は結構強引なところがあるから少し苦手?
「そうだね。宇宙から見るよりずっと綺麗だよ・・・・。」
「狙われる身はどうだ?」
「う〜ん、あんまりいいもんじゃないよ。
あ、晋助。告げ口なんてしないでよ!まだ目的立ってせいで来てないんだから!」
「別に売ったりしねぇーよ。お前は俺のものだからな。」
「なッ///」
うっ、晋助は普通にこんな恥ずかしい事言ってくるから困るんだよね・・・。
しかも、本心なのかどうか全然分かったもんじゃないし・・・・。99%嘘だし・・・。
「・・・あのさ、晋助。」
「なんだ?」
「歌音は、銀時と晋助どっちが好きなんだろう?」
って、私何聞いてんの?!
そんなこと晋助に聞いてもわかるわけないし、これ告白してるみたいな感じだし!!
「あっ、いやなんでも(晋「俺だ。」
「えっ?」
「なんでもない」って言おうとしたら晋助が真剣なまなざしで私を見つめる。
なっ、何この展開///
「歌音は俺が好きだ。」
「〜〜〜〜〜〜〜ッ///
し、晋助のバカァァァ〜〜〜〜〜///」
耐え切れなくなって私はその場から急いで逃げた。
逃げてる最中晋助の笑い声が聞こえたような気がするけど、そんなの今はどうでもいい!!
バカ晋助!アホ晋助!そうゆうこと真剣な顔していうなぁ〜〜〜〜///
まだ来たばっかしで右も左もわからないかぶき町を、ただひたすら走りまくった。
晋助から逃げるため、あの真剣な顔を忘れるため、私はただ走り続けた。
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.12 )
- 日時: 2013/01/08 15:02
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
『コケッコッココォー』
かぶき町中を走り回ってたら朝になっちゃったよ・・・。
地球に来てから2日目。今日こそは銀時に会いに行こうと思う!
「よぉ〜し。おまわりさ〜ん、万事屋 銀ちゃんって何処にありますかぁ〜?」
黒色の制服を着てタバコを吸っているお兄さんに聞いてみた。(この人真選組にも追われています。)
「万事屋か?それなら、ここを・・・」
勤務中にタバコ吸ってるから、怖い人かと思ったけど凄くいい人だった見たい。
親切に分かりやすく教えてくれた。
「ありがとうございます。それでは・・・」
「あ、おい待て。」
「はい?」
別れようとしたら呼び止められた。
まだ、何かあるのかな?出来るだけ早く銀時に会いに行きたいんだけどなぁ〜・・・。
「今度は迷わないようにきをつけろよ。」
「はぁ〜い。」
お兄さんは、それだけ言うと何処かに行った。
そういえば、あのお兄さん・・・何の仕事してるのかなぁ〜?
と、考えながらスキップしながら銀時の元へと向かった。
・
・
・
「あ、ここがッ!!」
お兄さんと別れてから迷うに迷って数日・・・
やっと、「万事屋銀ちゃん」に着いたぁ〜〜〜〜♪
これでやっと目的が達成できるぅ〜♪
「さっ、くだらない事考えてないで早くいこ。」
えーと1階がスナック?居酒屋さん?
う〜ん・・・よく分かんないけど、そんな感じだからたぶん2階が銀時のお店なんだな・・・きっと。
「よしっ!」
『ピンポーン』
銀時どんな顔で出て来るかな?
私を見たらどんなリアクションするかな///
幽霊と間違えるかな///
やっぱり銀髪天然馬鹿なままかな///
歌音の好きな銀時で居てくれてるかな///
漆黒の闇を晴らしてくれそうな・・・
真っ黒い雲を晴らしてくれそうな・・・
眩い光で・・・
優しい太陽で居てくれるかな・・・
・
・
・
この時はまだ、楽しみと言う気持ちしかなかった——
まさか私がいたせいであんなことになっちゃうなんて・・・・
+完+
- Re: 銀魂 菜華を操る魔女 ( No.13 )
- 日時: 2013/01/23 11:33
- 名前: 歌音(元雪姫) (ID: ZsN0i3fl)
第六訓 ヅラによるヅラ昔話
「ピンポーン。銀時君はいますかぁー?」
銀時が歌音を連れ去ってから数分後、桂がやって来た。
「おお、ヅラ。どうしたアルか?」
「ヅラじゃない桂だ。銀時に用があって来たのだが…銀時はいないのか?」
家の中の方をキョロキョロ見ながら桂は言う。
「あっ、あのバカですか? 歌音さんを連れて出て行ってしまいましたよ。
いったい今どこにいるのやら…。」
顔に大きな痣がある新八が桂に言う。
歌音と聞いた途端、桂の表情が一変する。歌音に初めて会った時の銀時の表情みたいに…。
「新八君、今歌音といったか?!」
「えっ? ええ、いいましたけど…。
あ、そうだ桂さんだったら歌音さんの詳しそうですよね。」
「詳しいも何も……この手で歌音の遺体を埋めたんだ…。」
「えっ?」
「おい、ヅラ! それどうゆう意味アルか?!」
「そうか…リーダー達は、まだ知らないんだな…。
いいだろう、俺が歌音のこと…ちょっとした昔話をしてやろう…。」
こうして、ヅラによるヅラ昔話が始まった--
俺達と歌音が出会ったのはまだ俺達が幼い頃、まだ松陽先生が生きていた頃だった。
歌音は自分の背丈よりも大きな刀を背負って倒れているところを松陽先生に発見されて俺達と一緒に暮らすことになったんだ。
「なぁ、お前何処から来たんだ?」
「…………。」
「なぁあ、ってば!!」
最初は何を聞いても何も話してはくれなかったが時の流れです小筒心を開いていくようになってくれて行った。
そして俺達はいつの間にか歌音のことが好きになっていた。
特に銀時と高杉は骨抜きにされていた。
「銀さん…本当に歌音さんのことが好きだったんですね。」
「そうだな、銀時は本当に歌音を愛していたよ。
だからこそ、あれは本当に災難だった…。」
「…?」
あれは銀時も高杉も攘夷志士として活躍していた時だった——
歌音も男装をして闘っていた。
だけど、それこそが間違いだった。女を戦場に連れてきたことこそが…。
「くっ!」
「銀時、大丈夫か?!」
あの時は敵が多くて俺達は瀕死状態だった。
もう無我夢中で戦っていた。
だが、そんな時に銀時が足に痛みを感じでしゃがみ込んでしまったんだ。
当然敵も無防御の銀時を狙ってくる。
それにいち早く気が付いた歌音は銀時の前に立って…
『バサッ』
「歌音ーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
気づいた時には遅かった…。
歌音は大量の血を流して倒れていた…。
「そんな…。」
「歌音はッ!!」
その戦いには、なんとか勝って俺達は歌音の簡単だが墓を造り、そこに歌音の死体を埋めた。
歌音が大切にしていた、刀の菜華はここに歌音が眠る証として墓の上に立てておくことにした。
「俺達は…この手で…歌音を埋めた…。
歌音は、あの時確かに冷たかった…もう確実に死んでいた…。」
「じゃあ、なんで銀ちゃんは普通に歌音と接してたアルか?!
だって…歌音は…。」
「愛してたからよ。」
「ッ!」
泣きながら言う神楽にお妙が泣きながら答える。
「銀さんは、歌音さんを心の底から愛していたのよ。
だから、たとえ幽霊でも嬉しかったのよ。」
「そんな…そんなことって…。」
みんな歌音が本当は何年も前に死んでいたという事実に涙が止まらない。
この重たい空気の中、もっと重たくさせるようなことが舞い込んで来た。
「桂さん! 大変です! 高杉の野郎達が動き出しました!!
それに…桂さんのご友人が…!!!」
「銀時っ?!」
桂の部下らしき男の腕の中には血まみれになった銀時の姿があった・
銀時は定まらない意識の中で、
「歌音…歌音…歌音…。」
とかすれた声で言っている。
一体銀時の身に何があったというのだろうか——?