二次創作小説(紙ほか)

第六話「死武専」 ( No.17 )
日時: 2013/01/03 10:31
名前: 時橋 翔也 (ID: oMcZVhE7)


二人はソウルの家にやって来る
きれいな家で、西洋という感じがした

「マカ〜!いるか?」
家に入るとソウルは言った
「どうしたのソウル…」
すると向こうからツインテールの少女がやって来た

少女は海音を見た
「え…ソウルどうしたのその人」
「急患だ、腕を怪我してる…しかもさっきトレーターとやりあったから疲れてるだろうし」
ソウルは言った

「こんにちは…ボクは雪雨海音 職人らしいです」「私はマカ・アルバーン ソウルのパートナーよ」少女は言った
「海音あがって…今救急箱持ってくるから」

海音はソウルに導かれリビングにあがる
取り合えずソファーの上に座った

マカが救急箱を持ってやって来た
さっそく海音の手当を始める
「あなた日本人でしょ?しかも職人って事は死武専に来たの?」
「いや……わからない」
でも、もしかしたら死武専の転校生となっているかも

「ありがとうマカ」
包帯を巻かれると海音は言った
マカは海音の隣に座る
「ソウルから聞いたけど…即席ペアで戦ったんだね」
「まぁ…そうかな」
「あのソウルが即席ペアか…あなたの魂かなり波長合う方みたい」
波長の意味は海音にはよくわからない

するとソウルもやって来る
「ある意味マカよりも合わせやすいかもな」
「なによそれ!」
「………」
皆はどうしてるかな
早く探さないと…

「ねぇ二人とも…ボクには仲間がいるんだ」
「仲間?」
「うん …今ははぐれてしまったけど」
「…じゃあ、死武専に体験入学するのはどうだ?」
ソウルは言った

「死武専に…体験入学?…そもそも死武専って何なの?」
「死神武器職人専門学校…通称死武専、世界中の武器や職人が集まって、教育を受ける学校よ」
「あそこならデスシティー全体を見渡せるし、お前職人だから死神様に頼めば何とかなる」
「クロナみたいにね」
少しマカは俯いた

恐らくこの世界のワールドガーディアンは武器と職人…
だとしたら、少しでも強くなった方がいいな

「…ボク、死武専に体験入学したいな マカ お願い出来る?」
「わかった ちょっと待ってて」
するとマカは立ち上がり、近くのガラス窓に近づいた

息を吹き掛け、そこに番号を書くと、突然ガラスが画面に変わった
「死神様!突然すいません」
マカは画面に向かって言った

画面には、仮面を着けた黒い死神がいた
「この人は…?」
「死神様…死武専の校長みたいな人だ」
ソウルは説明する

「あれ マカちゃん?任務以外でかけてくるとは珍しいね」
死神様は言った
「あの死神様…話があります」
マカは言った

手招きで海音を隣に連れてくる
「この人を…クロナの時みたいに体験入学させてもらえませんか?」
「………」
死神様はじっと海音を見る

「君…名前は?」
「…雪雨海音、職人です」
海音は言った
「職人か〜…うん いいよ〜」
あっさりと死神様は了承した

「本当ですか!?」
「うん 丁度戦闘員欲しかったしね〜」
「やったね海音!」
マカは言った
「うん!」
海音は頷いた
「…あ、でもどこに住もう…」

「この家で良くないか?空き部屋一つあっただろ」
ソウルは言った
「でも…悪いよ」
海音は言った
「いいよ全然、ブレアも居候してるし」
マカは言った
「パパには私が話しておくから」
お父さんいるんだ…
まさか二人暮らしの訳も無いけど

「…じゃあ海音、死武専行こうよ」
「今から?」
「死武専は基本的服装は自由だけど、色んな制服あるから見といた方がいいよ」
マカは言った

——————

三人は死武専に向かう
さっき出会ったばかりなのに、二人は昔からの友達みたいに優しい
何でだろ…

「ここのカフェ気に入ってるんだ〜 今度来ようよ」
マカは向こうのオシャレなカフェを指差した

しばらく歩くと、大きな建物が見えてきた
かわいい骸骨がモチーフな建物だ
「あれが…死武専?」
「そう」
マカは頷く

校舎の前には長い階段がある
ざっと百段は越えていそうだ
するとマカは思いきりジャンプした
そして何段かをすっ飛ばして上がる

「二人とも早く〜」
「ばかか、お前の身体能力について行けるわけ…」
ソウルは言い終わる前に、海音もマカのように段をすっ飛ばして上がっていった
超次元サッカーしてたし、これくらいは楽勝だ
「マジかよ…」
「ソウル早く〜!」
「おい待てよ!」
急いでソウルも追いかけた

一番上に上がると、海音は後ろを振り返った
階段の上からはデスシティーが見渡せて、ながめも最高だ

「……!」
「きれいでしょ?私この眺め好きなんだ」
マカは言った
少し遅れてソウルもやって来る

三人は校舎の中に入った
まるで学校と言うより城のような感じがした
「すごい…」
「でしょ?階段はきついけど楽しいよ」
マカは言った

「ここには食堂もあるんだ…丁度昼だし、後でなんか食おうぜ」
ソウルは言った
「そうだね …でもその前に死神様にあいさつしよっか」

二人に案内され、やって来たのは死神様の部屋らしき所だった
青い空が広がる不思議な空間だった
「死神様!」
大きな鏡の近くにいる死神様に向かってマカは言った

死神様は三人を見た
「君たちか〜 始めまして海音くん」
「始めまして!死神様!」
海音は言った
「あの…これからしばらくよろしくお願いします!」
「堅苦しいこと言わないでもっと気楽にね」
死神様は言った

「死神様…死武専に体験入学の事ですが…海音はEATクラスに入るんですか?」
「EATクラス?」
海音は訊ねる
「死武専にはEATクラスとNOTクラスに別れていて、戦闘員として戦うのがEATクラスだ」
ソウルは言った

「そうだね〜 見たところ海音くんの職人センスはかなりのものだしね」
死神様は言った
「海音くん パートナーの武器は決まってる?」
「いいえ…まだです」

すると死神様はソウルを見た
「ソウルくん 今回は海音くんの即席ペアになってくれるかい?」
「わかりました」
「え…なんかあるんですか?」
「EATクラスは戦闘員で危険な任務をしたりするから試験があるの」
マカは言った
「試験に受かればEATクラスに入れるから頑張って」

「よーし…この試験は最近EATに来た転校生にお願いするか〜」
死神様が言った時だった

死神様の横に二人の少年がやって来る
海音は二人を見て目を疑った

「神童先輩に霧野先輩!?」