二次創作小説(紙ほか)

第七話「再会」 ( No.18 )
日時: 2013/01/04 14:52
名前: 時橋 翔也 (ID: /qYuqRuj)


「この二人は最近EATクラスに来た神童くんと霧野くんだよ」
死神様は言った
「職人の神童くんと魔槍の霧野くん… 新入りだけどけっこう強いよ〜」

「俺は職人の神童拓人…槍職人だ」
「武器の霧野蘭丸」
まさか二人ともまた洗脳された? 海音は思った
「…職人の雪雨海音です、お願いします」
一応海音もあいさつする

「二人とも接近戦の武器だから…武器を弾いたら勝ちね」
死神様は言った
「二人とも頑張って」
マカは言った

四人は死神様とマカから少し離れる
「後輩だからって油断はなしだ」
神童は言った
霧野はきれいな槍に姿を変える

「ソウルお願い」
「ああ」
ソウルも魔鎌に変わった

「じゃあよーい…スタート!」

死神様の合図と共に神童は海音に突きかかる
海音は何とか魔鎌で止めた
速いしすごい力だ…どうやら先輩は本気で戦うらしい

次々と神童は何度と突いてきた
それをかわしたり防いだりの繰り返しで、全く攻められない

「くっ…」
このままじゃらちがあかない
海音は素早く神童の後ろに回り込み、峰打ちで足を狙った

だが神童はかわし、海音に槍を上から突き刺そうとした 海音は魔鎌で受け止める

「海音くんか…職人センスは抜群だね」
「はい…ブラック☆スターでも扱えなかったソウルをあそこまで使えるなんて…」
マカは言った

「いくぞ霧野…魂の共鳴!」
神童が言うと、神童が光だした
「何あれ!?」
『魂の共鳴だ』
ソウルは言った
『…気を付けろ、大技が来るぞ』

「いくぞ…スピアサンシャイン!!」
神童が言ったその時
すごい威力の光線が海音に放たれた
「うわあっ!」
ぎりぎりで海音はかわした

短期間でこんな大技が出せるようになってるなんて…
「でも…負けられない」
海音は魔鎌を構え、神童に飛び掛かる

ソウルはマカとパートナーだ… ボクじゃ大技は出せない
なら、あれを使うか!

神童は魔鎌を受け止める
海音は一度身を退いた
「…スノーウインド!」
海音が言うと、神童の周りに冷たい風が吹いた
「くっ…これはサッカーの!?」

「何あれ!」
マカも声をあげた
「今だ!」
視界が悪くなった神童に飛び掛かり、魔鎌で思いきり槍を弾いた

風が止むのと同時に槍が地面に落ちた
「…終了!海音くんの勝ちね」
「やったああ!!」
海音は飛び上がった
「やったよ海音!」
マカも言った

ソウルと霧野は人の姿に戻った
「…負けたか」
神童は言った
「おめでとう海音くん これで君もEATクラスだね」死神様は言った

すると海音の腹が鳴った
「お腹すいた…」
「食堂行こうよ」
マカは言った
海音は少し神童と霧野を見たあと、食堂に向かった

——————

死武専は世界中から生徒が集まるため、食堂のメニューも世界中の料理が揃っていた

海音は取り合えずハヤシライスを注文する
今日は休校日で生徒もほとんどいないため、ハヤシライスはすぐに出来た

「私もハヤシライス好きだよ 美味しいんだよね食堂のハヤシライス」
マカはラーメンを食べながら言った
「そういやさっきの二人…お前知り合いか?」
ソウルはチャーハンを持ってくると言った

「うん…まあね」
海音は言った
「そうだ海音…死武専の制服カタログ持ってきたよ」
マカが海音に渡したのは、分厚い制服のカタログだった
「男の子用のカッコいいやつもあるけど…EATクラスは任務で戦う事が多いから動きやすいのがおすすめかな」
「………」
二人には打ち明けようか

「あのね二人とも…ボクは女子なんだ」
「……え そうなの!?」二人は声をあげる
「ごめんね、気づかなかった…」
「いいよ よくあるし」
海音はカタログを見た

様々な制服があり、かなり迷いそうだ
「…マカ、これでもいい?」
海音はその中の一つを選ぶ
薄いコートに短パンの動きやすそうな服装だ

「いいんじゃない?動きやすそうだし」
マカは言った
「よし、後で死神様にお願いしてくるね」
「ありがとう」
海音は言った

…神童先輩と霧野先輩は見つかった
天馬と剣城と狩屋と燈夜はどこだろう

食事が終わり、三人が食堂を出たときだった
「海音」
声がした

三人が振り返ると、そこには神童が立っていた
「…神童先輩!?」
「死神様が呼んでいる 来てほしい」
神童は言った
「…ごめん二人とも、先に家に戻ってて」
「わかった… 行こうかソウル」
マカとソウルは先に行ってしまう

——————

海音は神童についていく
だがさっき行った死神様の部屋とは別の方角を進んでいた
「先輩…どこに行くんですか?」
「…それよりも海音、無事で良かったよ」
神童は言った

「海音は今日来たばかりのようだが、俺達は三日前に来たんだ」
「三日前?」
「…ここだ」
神童がやって来たのは、相談室と書かれた部屋

ドアを開けると、そこには天馬達が居た
「皆!」
「海音…」
剣城は言った

「…取り合えず全員揃った」
燈夜は言った
海音と神童は皆が座る椅子に座った
「にしてもヒヤヒヤしたぜ 海音くんだけ居なくて」
狩屋は言った

「皆も…死武専に入ったの?」
「うん …しかも全員EATクラス」
天馬は言った
「海音みたいな体験入学じゃなく、ちゃんとした生徒だしな」
霧野は言った

「燈夜、こういう時差もよくあるのか?」
「ああ …今回は海音だけだけど」
燈夜は言った
「海音って武器?職人?」
「職人だよ」
「俺も職人なんだ!狩屋と剣城は武器」
天馬は言った

「じゃあ剣城ボクと組もうよ パートナー居ないし」
「そうだな」
剣城は頷いた
「燈夜は?」
「…俺はどちらでもない」
燈夜は言った

「だから…俺は死武専に入れないから、姿を変えて天馬の近くにいる」
「姿を変える?」
海音が言うと、燈夜は少し光り、茶色い子猫に姿を変えた
「燈夜が猫になった!」
「俺は元々猫の獣人なんだよ」
燈夜は言った

「…全員揃った事だし、ワールドガーディアンを探し始めよう」
神童は言った
「所で皆はどこに住んでいるんですか?」
「男子寮だ」
剣城は言った
男子寮…

「ボクは友達の家…会うのは死武専だけだね」
海音は言った