二次創作小説(紙ほか)
- 第八話「デスサイズ」 ( No.20 )
- 日時: 2013/01/05 09:23
- 名前: 時橋 翔也 (ID: 21getbfq)
「…これ似合ってる?」
「大丈夫!かっこいい!」
死武専の廊下を歩いているとマカは言った
海音は朝に届いた制服を着ていた
男子用なので特に違和感はない
初めての登校日 昨日とは違い、たくさんの生徒がいた
実際、武器か職人か見分けがつかない
「そういやお前パートナー決まったんだろ?誰なんだ?」
「ボクの友達だよ」
海音はソウルに言った
三人は教室にやって来る
長い机が幾つもあり、大学のようだ
「海音は教科書見せるから私の隣ね」
「わかった」
海音はマカの隣に座る
皆は来てるかな…海音は辺りを見た
すると海音の隣に誰かが座る
誰だ?そう思って見てみると、剣城だった
「剣城!?」
「パートナーなら近い方が良いだろ」
剣城は言った
剣城は黒いコートのような制服を着ていた
「へー…剣城がパートナーなんだ…」
マカは言った
その時
何かが横からやって来て、床に思いきり転倒した
「…またか」
剣城は言った
またか?
転倒したのは、教卓の椅子に座った男だ
どうやら椅子に座ってやって来たらしいが、何かにつまづいて転倒したらしい
「…よし 授業だ」
立ち上がると男は言った
海音はマカを見る
「マカ…あの人が先生?」
「うん…シュタイン先生 皆は博士って呼んでる」マカは言った
するとシュタインは海音を見た
「あなたが体験入学した雪雨海音さんか…」
「はい!…よろしくお願いします!」
海音は言った
シュタインはニヤニヤと笑う
「良い…解体したくなる」
「………え?」
海音は声を上げた
「気にするな、俺も言われた」
剣城は言った
「ごめん…博士スゴい変人だから…」
マカも言った
「それでは授業しましょう 教科書を開いてください」
周りは教科書を開き始める
海音はマカに見せてもらった
授業の内容は、魂の性質や武器と職人について
職人は武器に魂の波長を送り、武器はそれを増幅させて返す
その動作を繰り返す事で、昨日の神童のように大技を繰り出せる
元々は武器は人間を改造したものらしい
だが今では家柄もあり、一つの種族とも言える
「二人ともどこ行くの?」
教室を出ようとする二人に海音は言った
「私たち午後から課外授業なの」
マカは言った
課外授業…
「悪人の魂を奪ってそれを俺が食う」
「え…魂を食べるの?」
海音はソウルに言った
「九十九の人間の魂と一の魔女の魂…それを武器に食べさせて死神様の武器 デスサイズをつくることが私たち死武専の職人の目標なの」
マカは言った
デスサイズ…
死神様の武器か
「俺らもあと一歩だったのに…」
ソウルは言った
「あと一歩だったのにって?」
「実は私たち、九十九の人間の魂を集めたのに、魔女と間違えて猫の魂を食べてやり直しになったの」
マカは言った
「誰のせいだか…」
「あんたもブレアの裸ガン見してたでしょ!」
「なっ…あれはわざとじゃねぇ!」
デスサイズ…か
ワールドガーディアンを倒したらきっとすぐに別の世界に行くだろうし、剣城をデスサイズには出来そうにもない
——————
海音は剣城と食堂にやって来た
昨日とは違って生徒達で溢れていた
「…あ」
ここで海音はあることに気がつく
「どうした?」
「ボク、お金持ってない」
海音は剣城に言った
「…しょうがない、おごってやる」
「やった!」
「あー疲れた…」
すると向こうから天馬達四人がやって来た
「皆どうしたんですか?」
「課外授業に行っていたんだ」
神童は言った
「腹減ったー なんか食おうぜ」
狩屋は言った
「海音と剣城も一緒に食べようよ」
天馬に言われ、二人は承諾する
六人は空いているテーブルに座り、メニューからそれぞれメニューを選んだ
海音は昨日と同じくハヤシライスを頼んだ
「…所で、皆はどうやってお金手に入れたんですか?」
海音は訊ねる
「あ、そっか…海音寮生じゃないから一週間の小遣い貰ってないんだ」
天馬は言った
「寮生は一週間に小遣いを貰ってそれでやりくりするんだ」
霧野は言った
小遣い…か
「…それより、ワールドガーディアン見つかりそうか?」
「まったく …授業あるからあんまり探索もできないしな」
神童は言った
「今のところ見つかる気配はないな…」
するとテーブルの上に猫が上がった
「燈夜…」
「来て大丈夫なの?」
「他にもいたから大丈夫だろ」
燈夜は言った
「皆が死武専に行っている間、俺はこの街を捜索してる…けどまだ見つからない」
「この街の外じゃないのか?」
狩屋は言った
「…かもしれない 引き続き捜索を続ける」
燈夜は言った
「…そうだ、海音 俺達も明日課外授業がある」
「ボクたちも課外授業?」
海音は言った
「さっき死神様に言われた …海音ならもう課外授業に行っても大丈夫だと、ただ腕の良い職人と一緒だ」
「……死神様…」
以外と期待されてるのかな?