二次創作小説(紙ほか)
- 第二話「サッカーバトル」 ( No.3 )
- 日時: 2012/12/29 10:07
- 名前: 時橋 翔也 (ID: xhJ6l4BS)
第二話「サッカーバトル」
五人は洗脳されてる…
戻すにはどうしたら…
海音達は河川敷グラウンドに立っていた
五対一 圧倒的に不利だ
しかもGK狩屋だし
「十五分の試合だ 多くの得点を入れた方の勝ちとする」
神童は言った
ちなみに海音は雷門のユニフォームを着ている
そのため天馬達は黒いユニフォームを着ていた
海音からのキックオフ
だが凄い速さで剣城にボールを奪われた
速い…
「松風!」
剣城は天馬にパス
まずい…ゴールががら空きだ!
仕方ない…あれを使うか
天馬が普通のシュート
だがその時だった
ゴールの前に海音の化身 雪の女王シヴァが現れ、シュートを止めた
「な…」
「まさか…化身の遠隔操作だと!?」
神童は声をあげた
「苦労しましたよー…でも使えたら便利かなって少しずつ練習してました」
海音は言った
シヴァは海音にボールを投げると消えた
海音はどんどん上がっていく
「ディフェンスだ!神のタクト!」
神童は黄色い線を出現させた
線に導かれ、海音に対してブロック体制になる
心強かった神のタクトが今では驚異になるなんてね…
「一人で何が出来る!」
霧野が海音に迫る
そして強烈なスライディングをかけた
だが海音はかわした
「何!?」
「いくよ狩屋!」
海音はシュート体制に入る
ボールがキラキラと輝き始めた
「ダイヤモンドショット!」
「ハンターズネット!」
狩屋はゴール前に赤い網を出現させ、ボールを奪った
簡単には行かないか…
「剣城くん!」
狩屋は剣城にパス
剣城は海音を見た
「徹底的に叩き潰してやる」
まるでシード時代の剣城だ
剣城はボールごと海音の腹を蹴りつけた
「がはっ!」
この試合に審判はいない
だからラフプレーをしようが関係ない
「あれ?もう終わり?」
次に天馬が海音にボールを打ち付けた
こうして受けると、いかに五人がパワーアップしてるかよくわかる
ラフプレーを受け、海音は膝をつく
五人の洗脳を解くには…
…もしかしてあの黒いブレスレットが鍵?
「…やってみるか」
海音は立ち上がる
ボールは天馬へ
海音は天馬に突進した
そして…強烈なタックル
「うわあっ!!」
天馬は地面に倒れた
やっぱり簡単には取れないか…
「天馬!」
「てめぇ…」
剣城は海音を睨み付ける
「いたい…よくもやったな!」
天馬はそう言うと、近くのボールを思いきり打ち付けた
「マッハウインド!!」
「うわあああッ!!」
海音はシュートをまともに受け、そのままゴールポストを直撃した
一点取られたのと同時に海音は地面に倒れこむ
なんだよこれ…
…でも、負けるわけにはいかない
海音は立ち上がる
「ボクはまだ…戦える」
「チッ…しつこいやつ」
霧野は言った
試合再開
海音は走り始めた
「行かせるか!」
剣城がスライディングをかける
少し足をかすり、切れて血が出るが、何とかかわして海音は走る
時間が無い…急がないと
次に霧野を抜き、海音はゴール前に来た
そして化身を出現させる
「雪の女王シヴァ!」
狩屋のハンターズネットを破るには…これしかない
海音の周りに強い吹雪が吹き始めた
「ブリザード・オブ・インフィニティ!」
「ハンターズネット!」
狩屋も赤い網を出現させる
だが、守れずに得点を許した
「やった!」
海音は声をあげる
「…どうやら再起不能にする必要があるらしい」
神童は言った
剣城からのキックオフ
すぐに神童にパスした
「必殺タクティクス!アグレッシブカット!!」
神童は叫ぶ
なんだ?海音がそう思った時だった
神童達五人が消えた
「え!?」
海音は辺りを見回す
一体どこに…
「ここだ」
剣城がいつの間にか海音の背後に周り、海音に思いきりボールを打ち付けた
「うわっ!」
「まだまだ!」
次は天馬が打ち付ける
どうやらこれは五人が高速で移動して攻撃するタクティクスのようだ
「くっ…痛っ!」
海音は切れた頬から垂れる鮮血を拭う
攻撃され、色んなところに傷が出来ていた
「あははっ…無様だな」
「うわああっ!!」
ボールを打ち付けられ、海音は倒れた
五人はそんな海音を見下していた
…こんなの…
「こんなの…サッカーが泣いてるよ!」
海音は叫んだ
天馬の言葉を
ボクには何もできないのか…
…なんて無力なんだろう
「これで終わりだ」
剣城はシュート体制に入る
ポケットに手を入れ、漆黒のシュートを放つ
「デスソード!」
もう…ダメなのかな?
海音が本気で思った時だった
「ばーか…諦めんなよ」
目の前に突然、何者かが現れた
そして、剣城のシュートをいとも簡単に足で止めた
「…!?」
海音は驚きのあまり声が出ない
「誰だ!」
神童は鋭くいい放つ
どうやら声の低さから少年のようだ
少年は海音を見た 耳はまるで獣のように茶色く尖っていて、端正な顔つきの少年だった
「あとは任せな 海音」
「き…君は…?」
海音は訊ねる
「俺は燈夜(とうや)…お前の味方だ」