二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂と】銀魂単体で黒月編スタート【コラボ】第一弾表紙絵up ( No.21 )
日時: 2013/01/30 19:38
名前: 万事屋シャーリー ◆CwIDAY6e/I (ID: YxL1EeSq)
プロフ: 体力と時間消耗するデジタルでのお絵かき…´Д`;

その弐


「遅れてすいません、銀さん、神楽ちゃん」
「珍しいな。夜更かしでもしてたか?ぱっつあん」
「してませんよ。寝坊しただけですよ」

新八はニコニコした顔を崩さず答えた。
戸をしめて銀時に近寄り、視線を銀時の持っていた手紙にやった。

「何ですか、この手紙。依頼ですか?」
「まぁな」

新八はその手紙を取ろうとしたが、かわされ、銀時はすべて茶封筒に入れなおして懐にしまった。

「見せてくれたっていいじゃないですか」
「俺等今起きたばっかで朝飯食ってねぇんだよ。ええと、今日の当番は」
「私アル!じゃあ、今日のメニューは卵かけごはんアル!」
「お前昨日も一昨日もその前の日も卵かけご飯だろ!ていうかお前の当番になる度に卵かけご飯じゃん!もういいよ!別のにしろよ!」
「卵かけご飯は美味しいアル!手軽で簡単な究極の朝ごはんアルヨ!」
「絶対嫌だ!確かに卵かけご飯は美味しいよ?好きだけど!?でも毎朝は苦痛になるわーっ」

そして銀時と神楽はお互いの顔をひっぱったり、髪の毛をつかんだりと騒いだ。

「あはははは。そんなに喧嘩するなら僕つくりましょうか?」

二人はピタリと喧嘩をやめ、ジーッと新八を見た。
朝からずっと同じ顔だ。

「作ってくれるアルか?」
「もちろんだよ。二人のために腕を振るうよ。じゃあ、待っててね」

新八が台所にいく姿を二人はずっと見送り、しばらくしてお互い離れた。

「新八、なんか変アル」
「……」

そして二人はご飯ができるまで、それぞれのことをして待ってた。
神楽は定春に餌を、銀時は読みかけのジャンプを読んだ。
待つこと30分。
台所からお盆を持った新八が出てきた。

「出来ましたよ、二人とも」

テーブルにお盆を置くと、白いご飯に湯気のたった味噌汁と焼き魚が二人分用意されていた。
腹を空かせていた神楽の目は輝いた。

「神楽ちゃんこぼさないように食べてね」
「うおお!新八、いつものお前がつくるご飯よりずっと食べられそうな物に見えるアル!」
「そんなに喜んでもらえて嬉しいよ。さぁ、召し上がれ」
「いっただきまー———」
「待て、神楽」

神楽は箸を白いご飯に突き刺した瞬間に、銀時に止められた。

「何だヨ、銀ちゃん。早く食べようよ。冷めちゃうアル」
「そうですよ、銀さん。温かいうちに食べてください」
「そこだよ。その変な気遣い」

銀時は立ち上がり、壁に立てかけてあった洞爺湖の文字がかかれた木刀を腰にさした。
警戒すると同時に冷たい視線を新八に投げかける。

「テメェは誰だ」

重苦しい雰囲気が一瞬漂ったが、新八はクスクスと笑い出した。

「何をするかと思ったら、銀さん。僕は新八ですよ。志村新八」
「そうだヨ!銀ちゃん!コイツは新八アルヨ!あのダメガネアルヨ!」
「もう、神楽ちゃん。ダメガネなんて酷いなぁ」

相変わらずクスクスと新八は笑っていた。
その時、神楽の目つきが変わった。

「何か、この新八気持ち悪いアル……」
「大丈夫?神楽ちゃ———」

神楽に駆け寄ろうとしたが、物凄い勢いの木刀が新八の視界を遮った。
いつの間にか銀時は神楽のすぐ横にいた。

「テメェは誰だって聞いてんだ。こっちは朝からツッコミなしで、気持ち悪いんだよ。喧嘩の時も、妙に優しくなってる時も、神楽の発言の時も全く突っ込まれなくて、消化不良起こしてんだよ」

新八の顔から笑みが消えた。
が、すぐに笑みが浮かび上がった。しかし、この笑みは不穏なものを持っている。

「よく気が付きましたね、銀さん」
「ったりめーだ。いつもの新八は朝からうるせぇからな」
「そうですか、そうですか、うるさいんですか……」

そう言いながら新八は立ち上がった。

「そこまでは、彼から読み取れませんでしたよ」
「新八はどこだ」

木刀の切っ先を新八の姿をした謎の男に向けた。
しかし相変わらず顔はニヤけている。
この質問に答えたえられて嬉しいのか、さらに嬉々とした表情になっていた。

「僕は人間の血を体に浴びると、その人物の情報がわかる特殊な種族でしてね。そしてその人物の姿になることができるんです。ですが、その人物になるには大量の血が必要なのでね……」

銀時は木刀をにぎる手にますます力が入った。
次、あの言葉を口走った瞬間に止めをさすだけに十分な力が。
その男は満面の笑みと、冷たく凍った視線を銀時にむけ、言い放った。

「僕がこの手で始末しました」

銀時は木刀を勢いよく突き出した。
その男を串刺しにするためだ。
しかしその男は易々とかわし、袖から中くらいの刀を取り出した。
次の瞬間、銀時は攻撃をしかけ、その男を木刀で突き飛ばした。
男は戸を突き抜け、壁に当たった。壁に大きな凹みとひびが入る。
男は刀を鞘から引き抜き、銀時に向かった。
木刀と刀が派手にぶつかった。

「テッメェ、何するつもりだっ」
「本来の目的はこの彼の姿に成りすまし、あなたを殺すことです。最初の作戦は争いをせず、速やかにあなたを始末するつもりだったんですが……状況が変わった」

木刀をはらいのけ、銀時の心臓めがけて突進した。
その時

「後ろがお留守アルな」

神楽の傘の銃口が男の高等部近くに向けられた。