二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂と】銀魂単体で黒月編スタート【コラボ】第一弾表紙絵up ( No.22 )
日時: 2013/01/31 17:06
名前: 万事屋シャーリー ◆CwIDAY6e/I (ID: YxL1EeSq)
プロフ: 体力と時間消耗するデジタルでのお絵かき…´Д`

その参


「後ろがお留守アルな」

神楽は男の後ろに回り銃口を高等部に向け、引き金をひいた。
銃声が建物一体に響いた。
しかし弾丸が貫いたのは、男の高等部ではなく天井だった。
男はいち早く、その傘を先をへし折り天井に向けたのだった。
そしてそのまま傘を引き寄せ、手を伸ばせば届く距離まできたときに男は腹に蹴りをいれ、神楽は突き飛ばされ壁に激突した。

「神楽ーっ!」
「僕の狙いは銀さんなんだ。神楽ちゃんは邪魔しないでくれるか?」

心配で声を張り上げる銀時をよそに男は神楽に近づいて行った。
神楽は口から垂れた血をふき取り男を睨みつけた。
男は刀の切っ先を神楽に突き付けた。

「それとも、神楽ちゃんは新八君の所に一刻も早く行きたいの?」
「馬鹿言うなヨ。あんな駄メガネのいるところに誰が行きたいアルか」

自信に満ちたような笑みを浮かべて言い放つ神楽を見て、新八はクスクスと笑った。

「なるほど。新八君とあなたの関係はそんな薄っぺらいものだったとはねぇ。そんな薄情者は……死ぬことだな」

男は刀を頭上まであげ、一気に振り下ろした。
銀時はみすみす神楽を死なせるつもりはなく、意表をつこうと木刀の切っ先を背中目目がけて突進した。
その時だった。

「おい!お前ら!朝っぱらからうるさいんだよ!いつも以上にうるさいじゃないかい!?」

お登勢がドアの前で怒鳴り散らしていた。
男の刀も銀時も動きを止めた。
男は舌打ちをして、刀を鞘に納めて悪態をついた。

「ったく、こんな状況見られちゃ追い払おうにも追い払えないじゃないか。またね、銀さん」

男は銀時の寝室兼団らんの場である部屋の窓に行き、一度振り返った。

「次は首を洗って待っていてくださいね」

そして窓から飛び降りた。
銀時は男がいなくなったのを確かめると、すぐに神楽に駆け寄った。

「神楽っ、大丈夫か!」
「大丈夫アル……。それより、新八……」

神楽はなんとか立ち上がり、銀時と共に家を出た。
もちろんそこにはお登勢が煙草を持って待ち構えていたが、神楽と銀時の様子を見て、怒りの表情はスッと消えた。

「何があったんだい」
「別になんでもねぇさ……」
「そういや新八がいないじゃか?どこにいるんだい?」

一瞬銀時は立ち止まったが、すぐに歩き出した。
神楽は定春もつれて、二人と一匹は新八の家の方向に歩き出した。

「……また一波乱起きそうな予感だね」

空に向かって煙を吐いた。
二人と一匹は新八の家に行き、インターホンを鳴らしてみたが誰も出なかった。

「まさか、姉御も……」
「とりあえず、入ってみようぜ」

銀時は戸を押した。
道場兼新八達の家は妙な静けさだけがあり、人がいるような様子はなかった。
嫌な予感が銀時の心にざわついた。

「銀ちゃん……」

神楽の震えた声がした。

「これ……」

神楽の目には不安と恐怖の色がうかがえた。
指差す方向を見て、銀時の心臓は止まりそうになった。
入口のすぐ横に、大量の血があったことを物語っている渇いた大量の血がそこらじゅうに張り付いていた。
二人はその場を立ち尽くし、ただ茫然とその石や雑草にこびりついている血を眺めた。