二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂と】銀魂単体で黒月編スタート【コラボ】第一弾表紙絵up ( No.24 )
日時: 2013/02/05 10:36
名前: 万事屋シャーリー ◆CwIDAY6e/I (ID: YxL1EeSq)

その四


「姉御〜!!姉御、いるのは知ってるアル!返事するアルよ!姉御ー!」

神楽は走っていきお妙を探しに行った。
銀時はただボウっと突っ立ったまま、表情一つ変えず眺めていた。
思考回路がショートでもしたのか、うまく考えることができない。
その時、インターホンが鳴り、血を見てから初めて動いた。
開きっぱなしの戸から見慣れた人物がいる。

「あれ、万事屋の旦那じゃないですかぃ。なんでこんなところにいるんですかぃ?」

真選組一番隊隊長、沖田総悟。
その隣には鬼の副長、土方十四郎もいた。

「あれ、じゃねぇんだよ。何でお前らがいるんだよ?」
「俺たちは、昨日怪しげな男がここの家の塀にいたって通報があったから、改めてここに……」

土方が沖田の前に出て説明しようとすると、銀時は土方の胸倉をいきなり掴みかかった。
土方はそのままおされ、向かいの塀にぶつかった。

「ってぇ!!何すんだ!」
「銀ちゃん!」

ぶつかった音に気付き神楽と定春は走ってやってきた。

「何があったアルか?」

横にいた沖田に聞くと、総悟は肩をすくめて見せた。

「昨日、この家に怪しげな男がいたという通報があったと土方さんが言ったら、こんな様でさ」

土方は銀時から離れようともがくが、銀時の力が強くなかなかぬけられない。
銀時の顔は下を向いて、前髪で目が見えなかった。
しばらくして、銀時は唇をかみしめたまま土方を乱暴に離した。
土方は首元をただすと、銀時を睨みつけた。

「次やったら、お前を屯所につれってやるからな」
「……その怪しい男の他に、何か情報入ってないのか」
「いや、特にはねぇな。なぁ、総悟?」
「今のところは入ってないですぜ」
「そうか……」

銀時は項垂れながら、数歩歩き出して止まった。
そしてそのまま振り向かずに

「おい」
「んだよ」

土方は相変わらず銀時を睨みつけながら答えた。

「……新八の捜索願を出す」
「!?」

土方と沖田の顔色が一変して、真剣な顔つきに変わった。

「待てっ!詳しい事をはな———」

銀時はそのまま走ってその場を去った。
土方と沖田はポカンとして、走り去った銀時の背中が見えなくなるまで一言も発さなかった。
やっと状況を変えようと沖田は神楽のほうを向いた。

「おいチャイナ。お前なんか知ってんだろ?」

神楽は頷いてみせ、戸の後ろに隠れているあの渇いた大量の血を指差した。
その指差す方向を二人は見て、戦慄が二人に走った。
そして神楽は今朝の新八の姿をした謎の男が銀時に襲い掛かったことと、新八はその男によって殺されたらしいなどの事を教えた。

「それであの野郎……捜索願出すって……」

新しい煙草に火をつけて土方は言った。

「昨日の晩の怪しい男とその旦那達を狙った男、同一人物だと考えてもいいですかねぇ?」
「いいんじゃないか。怪しい男なんだしな」
「なぁ、オイ!ちゃんと———」

土方と沖田は振り向いた。
神楽は銀時が出した新八の捜索願をちゃんとしてくれるか不安だった。
だから、そのことを言おうとして土方に遮られた。

「わーってるよ。お前が心配しなくても、ちゃんと引き受ける。お世話になりたくない時でもお世話になってる奴の頼みだし、それ以前に仕事だしな」

沖田と共に近くにとめてあったパトカーに乗ろうとして、一度止まった。

「俺たち真選組が全力でアイツを捜索する。こっちは任せろ」

神楽に笑みが戻った。
頷いてみせて、銀時が走り去った方向に定春と共に駆け出した———。