二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂と】本編ほったらかしで短編up【コラボ】 ( No.34 )
日時: 2013/02/18 21:52
名前: 万事屋シャーリー ◆CwIDAY6e/I (ID: YxL1EeSq)

その七


「大人になってわかったが、隆重は人間じゃなかった。天人だったんだ。人型の」
「そ、そんな天人いるんですか?」

重盛は頷いた。
そして自分の両手を見つめて、まるで隆重が初めて殺した時の様子を再現してるようだった。

「殺すことで快感を覚え、殺すためだけに発達した能力。それが俺達、“殺形族”だ」
「俺達って、まさか……重盛さんも……?」
「母さんの死体を火葬するために運んだ時、母さんの血がべっとり俺についた。そして……急に俺は“母さん”になったんだ」

重盛はそう言うと、穏やかな笑みを浮かべて新八に言った。

「心配するな。俺は身は殺形族だが、心は人間だよ。俺は人を殺すなんて事できない。極力、人の血には触らないようにしてる」

新八は安堵のため息をついた。

「俺は、殺しの能力を開花させた隆重を止めるために助け屋になった。隆重を殺しの道から助けるために」

しばらく沈黙が流れた。
突然、新八は思い出したように聞いた。

「あの、なんで僕殺されそうになったんですか?」
「隆重の殺しの手口は、ターゲットに一番近い人物になること。つまり、その一番近い人物を殺し、その人物の血を浴びる」

新八はまさかっと目を見開いた。

「じゃ、じゃあ、まさか……ターゲットって……」

重盛は頷いた。
立ち上がり、窓を見つめた。
今度は新八も窓の外に目を向けて、心臓が嫌な鼓動を打った。

「ターゲットは……坂田銀時さ」