二次創作小説(紙ほか)

Re: 【カゲプロ】ミエルミエナイエトランゼ2章【最終話更新——!】 ( No.322 )
日時: 2013/05/19 19:52
名前: 南倉 和@ツイッター始めました。 (ID: L11BZFL.)
プロフ: カゲプロ声優決定!!!!ぇええええ、い・・・あ、なんだガセか・・・。

——ミエルミエナイエトランゼ2 Ⅰ



全てが終わった。


ヤノは、意識を失って3日間眠り続けていた。今はアジトの一室に置かれている。


「大丈夫だって!元気出してね?」
モモは今にも泣きそうなスズミをあの手この手を使って焦りつつも励ましていた。モモ、マリー、カンミには「全部終わって、ヤノは意識不明」とだけ知らされていた。
「あ、あの・・・クッキー食べる?」
マリーは手作りのクッキーを一枚差しだした。スズミは俯きながら静かに首を振った。
「キドさんとカノが見ているんだから大丈夫だって!」
「うん・・・。」
カンミもゆっくりと背中を摩る。あの日から、スズミは触れられることに脅えなくはなった。
その時、バタバタと足音が聞こえた。
「あ!キドさん!」
キドが急いでスズミ達のもとへやってきた。嬉しそうな顔でスズミに告げた。
「ヤノが目を覚ましたぞ!」
キドがそう言った瞬間、スズミに笑顔が戻った。「本当!?」
「ああ。」
キドは言った。斑が「スズミ!行こうよ!」と手を引いた。
「だが・・・・ってオイ!!」
キドは、二人に手を伸ばすが二人は何も聞かずにいってしまった。
スズミは嬉しさを顔に浮かべながら、斑について行った。

スズミはヤノに、謝りたい。そう思っていた。

コンコンとノックした。
この先に、ヤノが居る。そう思うと悲しいような嬉しいような複雑な気持ちになる。
「入るりますね。カノ。」
「え!?ちょ——」
扉を開けた時、中心にあるベットで上半身を壁に付けて起こし白い布団を下半身に掛けたヤノが居た。
「ヤノ・・・・!」
スズミが近寄ろうと一歩踏み出す。が、カノがスズミを抑えた。
「え?なんで抑えるの?」
「君は、来ない方が良い。」
それでも、スズミは斑と共にカノを振り払いヤノに近づいた。
「ヤノ、大丈夫?」
ヤノは、スズミの顔をゆっくりとみた。
その瞳に、光は無かった。


「なあ、なんで止めようとしたんだ?」
シンタローがソファーに寝ながらキドに話しかけた。キドは、ん?とした表情の後に話を始めた。
「ヤノは、な。











「君は・・・・・・誰?」















記憶がないんだ。」
シンタローは、携帯を地面に落とした。