二次創作小説(紙ほか)

プロローグ ( No.1 )
日時: 2013/01/15 17:05
名前: 時橋 翔也 (ID: FMSqraAH)


この日はきれいな快晴の日だった

薄い青色のボサボサの髪、澄んでいて深い蒼い目をしている一年生、雪雨海音は、たった今住んでいるアパートを出た
今日は入学式だ
サッカーの名門、雷門中学の
「よっと!」
高いジャンプ力で、一気にアパートの階段をすっ飛ばして下に降りる
このジャンプ力は、恐らく兄とバスケしていてついたものだと海音は思った
きれいに着地すると、海音は舗装された歩道を走った
喜び、不安、それらが入り乱れて複雑な心境だ
「サッカー出来たらいいな…」
海音は呟く
「そうだよね?レイン」

商店街の前を通り、桜吹雪の舞う通学路を走った
早く来すぎたかな…この時間帯、まだ生徒はほとんどいない
居るとすれば、朝練している部員だ

そして雷門の入り口の前にやって来る
中学にしてはかなり立派な校舎で、すぐ目の前にはグラウンドが見えた
「ここが…雷門…」
海音は呟く
予想よりかなり大きい
さすがサッカーの名門だな…
「あの…すいません」
すると横から声を掛けられる
海音が横を見ると、雷門の学ランを着た不思議な髪型をした少年がいた
「雷門って…ここですよね」
「うん、そうだよ」
海音は頷いた
「…もしかして新入生?」
「はい!松風天馬っていいます!」
少年は言った
「…ボクは雪雨海音 あの…ボクも新入生だよ?」
「ええ!?そう…なの!?」
天馬は声を上げる、そして指差した
「…じゃあなんで…ジャージを着てるの?」

確かに今、海音は雷門の指定ジャージを着ていた
入学式にジャージを着てくる新入生なんて、聞いたこともないだろう
「あはは… ちょっとね」
「…?」
「それよりさ、君何部?」
「サッカーだよ」
「あ、同じだ」
海音が言うと、天馬は顔を輝かせた
「本当?…じゃあ一緒に見に行こうよ!俺サッカー部の様子を見たくて早く来たんだ!」
「うん、いいよ」
海音は頷いた
そして天馬と一緒に入り口から中に入っていった

サッカーするの楽しみだな…
そんな二人を遠くから見ている者がいた
「…サッカーだと?…くだらねぇ」
その人は一人、呟いた