二次創作小説(紙ほか)

Re: 第八十三話 反撃 ( No.180 )
日時: 2013/08/16 20:59
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Q1X0ZXes)

「ポッチャマ、アクアジェット!」
「ストライク、真空波!」
ポッチャマが水を纏って突貫すると同時、ストライクも空気の波動を素早く撃ち出す。
しかしストライクの特攻はそこまで高くない。
真空波はアクアジェットの威力を削ぐだけに終わり、ポッチャマはストライクに激突する。
「ストライク、燕返し!」
空中で体勢を立て直すと、ストライクは上空へ舞い上がり、翅を広げて高速でポッチャマへ襲いかかる。
「ポッチャマ、ドリル嘴!」
対してポッチャマは地を蹴って跳び、ドリルのように高速回転し、ストライクを迎撃する。
双方がぶつかり合い、互いにせめぎ合う。
「ポッチャマ、アクアジェット!」
しかし、そこでポッチャマは素早く後退し、さらに水を纏って突貫、ストライクに激突する。
「ストライク、シザークロス!」
しかし、ストライクはすぐに体勢を整えると、素早く両鎌を振るい、ポッチャマを切り裂いて反撃。
「ストライク、真空波!」
さらにストライクは素早く空気の波動を放って追撃をかけ、ポッチャマをさらに吹っ飛ばす。
「ポッチャマ、冷凍ビーム!」
ポッチャマは起き上がると、冷気の光線を撃ち出す。
「ストライク、躱してシザークロス!」
ストライクは素早く光線を躱し、両鎌を構えてポッチャマに突っ込む。
「そこだ! ポッチャマ、冷凍ビーム!」
しかしポッチャマはさらに冷凍ビームを放つ。
真っ直ぐ高速で突っ込んで来たストライクは避けられず、冷凍ビームが命中、翅と胴体が凍りついてしまう。
「っ、ストライク、そんな氷砕いちゃえ!」
ストライクは体に力を込め、力尽くで体を覆う氷を砕いてしまう。
しかし、翅の氷だけは砕けず、ストライクは翅が動かせなくなってしまう。
レオとしては、絶好のチャンス。
だが、
「ありゃりゃ。じゃあストライク、ちょっと休憩する? 蜻蛉返り!」
ストライクは地を蹴り、猛スピードで突貫する。
ポッチャマにぶつかり、その勢いと共にストライクはママルの下に戻り、そのままボールの中に戻ってしまう。
(くそっ、またかよ……! 折角攻め立てるチャンスだったのに!)
歯噛みするレオを尻目に、ママルは不敵に笑うと、別のボールを取り出す。
「バトルスタート、ワークロ!」
代わりに出て来たポケモンは、以前デンエイシティで見たワークロだ。
「あの時のワークロですか?」
「そうだよ。前よりも格段にパワーアップしてるから覚悟しなよ! ワークロ、マグナムパンチ!」
ワークロは腕を振り回し、地を蹴って跳ぶ。
ミサイルのような拳の一撃を、ポッチャマ目掛けて勢いよく突き出す。
「ポッチャマ、ドリル嘴!」
対してポッチャマは嘴を伸ばし、ドリルのように高速回転しながらワークロの拳を迎え撃つ。
威力は互角。互いに競り合った後、お互いに退く。
「ワークロ、襲撃!」
しかしここでワークロは一瞬のうちにポッチャマの後ろに回り、ポッチャマを殴り飛ばす。
「ポッチャマ、冷凍ビーム!」
すぐさま体勢を立て直し、ポッチャマは冷気の光線を撃ち出して反撃。
「効かないよ! ワークロ、ストーンエッジ!」
ワークロは周囲に尖った岩を浮かべ、一斉に撃ち出し、冷凍ビームを破壊。
「マグナムパンチ!」
「躱してアクアジェット!」
さらにワークロはミサイルのような強烈な拳の一撃を放つが、ポッチャマはそれを躱し、水を纏って突撃し、ワークロを吹っ飛ばす。
「やるね! ワークロ、襲撃!」
吹っ飛ばされたワークロだが、すぐさま体勢を立て直し、一瞬でポッチャマの後ろに回り、
「ポッチャマ、水の波動!」
ポッチャマは素早く後ろを振り向き、水の力を凝縮した波動の弾を放ち、ワークロの攻撃を相殺する。
「まだよ! マグナムパンチ!」
右拳での襲撃は相殺されたが、咄嗟にワークロは左拳をミサイルのように思い切り突き出し、ポッチャマを吹っ飛ばす。
威力は高いが、右手が利き手のようで、先程のマグナムパンチよりもダメージは小さい。
「ワークロ、ストーンエッジ!」
だがワークロがさらに追撃する。
尖った岩を周囲に浮かべ、ポッチャマへと一斉に撃ち出す。
「来るぞ! ポッチャマ、アクアジェット!」
ポッチャマは水を纏い、真上に大きく跳び上がり、ストーンエッジを躱す。
「ドリル嘴!」
そこからポッチャマは嘴を伸ばし、高速回転して上空からワークロに突っ込む。
「ワークロ、マグナムパンチ!」
ワークロは腕を振り回し、ミサイルのように強力な拳の一撃を放つ。
再び嘴と拳が激突し、やはり威力は互角。
「ワークロ、襲撃!」
「同じ手は喰らいませんよ! ポッチャマ、水の波動!」
ワークロがポッチャマの背後へ回り、拳の一撃を放つが、ポッチャマはそれを先読みしたように前へと跳んでワークロの一撃を躱し、振り向きざまに水の力を込めた波動の弾を放つ。
ワークロは躱しきれず、波動を喰らって吹っ飛ばされる。
「ポッチャマ、追撃だ! アクアジェット!」
しかし、ここで。

ポッチャマはより勢いのある水をその身に纏い、水飛沫を飛ばしながら跳び出した。

「これは!?」
レオは咄嗟にポケモン図鑑を取り出す。
ポッチャマが、アクアジェットよ代わりに、新技のスプラッシュを覚えたのだ。
飛沫を飛ばしながらポッチャマはワークロに激突し、さらにワークロを吹っ飛ばす。
「ポッチャマ、いいぞ! もう一度スプラッシュ!」
水を纏ったまま、さらにポッチャマは突貫する。
「くっ、ワークロ、立て直して! あれを躱すよ!」
ワークロは吹っ飛ばされながらも、目を見開き、地面を蹴って思い切り横へ跳び、何とかスプラッシュを躱す。
「まだ終わりませんよ! ポッチャマ、ドリル嘴!」
ポッチャマはワークロの方に向き直り、嘴を伸ばし、ドリルのように高速回転しながらワークロへと突っ込む。
「ワークロ、ストーンエッジ!」
ワークロは周囲に尖った岩を浮かべ、一斉にポッチャマへと放つが、ポッチャマは高速回転で岩を全て弾き返す。
さらにポッチャマのドリル嘴が、そのままワークロを捕らえる。
その瞬間。

「このタイミングを待ってた! ワークロ、カウンター!」

ワークロは左手でポッチャマを受け流し、同時に右拳に力を込め、思い切りポッチャマを殴り飛ばす。
「何……っ!? ポッチャマ!」
カウンターは、本来受けるはずの物理攻撃のダメージを二倍にして相手に返す技。
ドリル嘴はワークロに効果抜群、しかも通常の四倍。
その倍のダメージを喰らったポッチャマは、大きく吹っ飛ばされ、フィールドの木の幹に激突。
この大ダメージを耐え切れるはずもなく、ポッチャマは戦闘不能になっていた。
つまり、
「ふふふ、レオ、私の勝ちだよ」
このバトルは、ママルの勝利である。