二次創作小説(紙ほか)
- Re: 第百七十九話 星砕 ( No.331 )
- 日時: 2016/07/08 10:48
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: iS81xPxh)
「アルデッパ、凍える風!」
「プラネム、ダイヤブラスト!」
アルデッパが冷気を込めた凍える風を放ち、対してプラネムは青白く煌めく爆風を放って凍える風を防ぐ。
「アルデッパ、パワーウィップ!」
爆風に紛れてプラネムに近づき、アルデッパは両手から長い蔓を伸ばすが、
「見えてるぞ。プラネム、サイコバーン!」
プラネムは溜め込んだ念力を爆発させて衝撃波を起こす。
鞭のような蔓の一撃は、衝撃波に阻まれ、プラネムに届かない。
「熱風だ!」
さらにプラネムは灼熱の風を起こすが、
「アルデッパ、ハイドロポンプ!」
アルデッパが口から大量の水を噴射し、熱風を貫通し、プラネムに激流を浴びせる。
アルデッパも熱風を浴びるが、受けたダメージはプラネムの方が高い。
「もう一度行きますよ! パワーウィップ!」
アルデッパの両手から蔓が伸び、鞭のように振り下ろされる。
「ちっ、プラネム、サイコバーン!」
吹き飛ばされながらも、プラネムは念力の衝撃波を放つ。
念力と二本の蔓がぶつかり合うも、衝撃波が破られてしまう。威力は削いだものの、プラネムは二本の蔓に叩きつけられる。
「アルデッパ、メタルニッパー!」
攻撃の手を緩めず、アルデッパが大きな口を開く。
無数の牙を鋼のように硬化させ、プラネムに噛み付く。
「構うな! プラネム、サイコバーン!」
岩肌に牙が当たった瞬間に、プラネムが周囲へと念力の衝撃波を放つ。
口の中に衝撃波を叩き込み、アルデッパを吹き飛ばす。
「プラネム、熱風!」
アルデッパに向けてプラネムはさらに灼熱の風を放つ。
「ならばアルデッパ、床へハイドロポンプ!」
真下へとアルデッパは大量の水を放つ。
水は床に当たって跳ね返り、アルデッパの目の前に水の壁を作り、熱風を遮断する。
「プラネム、壁ごと吹っ飛ばせ! ダイヤブラスト!」
プラネムが水の壁に近づき、周囲を爆発させて煌めく爆風を起こす。
水の壁を崩し、その後ろにいるアルデッパも吹き飛ばす。
そのつもりだったが、
「甘いですね。アルデッパ、パワーウィップ!」
アルデッパは上空に浮遊し、爆風を躱していた。
両手の蔓を伸ばし、上からプラネム目掛けて振り下ろす。
「メタルニッパー!」
両手の鞭が直撃し、吹き飛ばされるプラネムに対し、アルデッパは口を開き、硬化させた牙を剥く。
「その手は通用しねえぞ! プラネム、サイコバーン!」
プラネムが体内に念力を溜め込む。
アルデッパが噛み付いた瞬間に、念力を爆発させて衝撃波を起こし、吹き飛ばす。
だが。
「そうくると思いましたよ! ハイドロポンプ!」
牙が突き刺さる直前、大きく開いたアルデッパの口から大量の水が噴射される。
水柱が直撃し、なす術なくプラネムは吹き飛ばされ、
「まずった……! プラネム!」
ケケが引っ掛かったと気付いた時には、既にプラネムは戦闘不能になっていた。
「ディザソル、十万ボルト!」
「プラネム、怒りの炎!」
ディザソルが放つ高電圧の電撃を、プラネムは荒れ狂う炎で相殺し、
「スプラッシュ!」
周囲に水を纏った無数の岩を浮かべ、ディザソルへと撃ち出す。
「ディザソル、冷凍ビーム!」
対してディザソルは冷気の光線を放ち、岩を纏う水を凍りつかせ、
「続けてぶち壊す! 岩を足場に使うんだ!」
床を蹴って飛び出す。
氷の岩を足場に使って飛び回り、プラネムを撹乱させ、
「鬱陶しい! プラネム、焼き払って! 怒りの炎!」
プラネムが炎を放とうとした瞬間、
「そこだ、ディザソル!」
一瞬の隙を見計らって、ディザソルが額の鎌を叩きつけ、プラネムを吹っ飛ばす。
「続けていけ! ディザソル、サイコカッター!」
「ぐぅっ、プラネム、立て直すわよ! ストーンエッジ!」
ディザソルが念力を纏った鎌を振るい、念力の刃を飛ばすが、プラネムは体勢を崩しながらも無数の尖った岩を撃ち出す。
無数の岩は念力の刃を破壊し、ディザソルにもいくつか突き刺さる。
「ダメだったか。ならディザソル、十万ボルト!」
身体中から電気を発し、ディザソルは高電圧の電撃を放つが、
「プラネム、ストーンエッジ!」
プラネムの周囲に白い光が迸る。
光は無数の岩を形作り、一斉に射撃され、電撃を打ち破り、さらにディザソルを狙う。
「ディザソル、ジャンプだ!」
大きく跳躍し、ディザソルは無数の岩を回避。
「怒りの炎!」
「サイコカッター!」
上空のディザソルを撃墜しようと、プラネムは憤怒の感情の如く荒れ狂う業火を放ち、ディザソルは念力を額の鎌に纏わせ、鎌を振り下ろして念力の刃を飛ばす。
ディザソルは燃える炎を浴びてしまうが、念力の刃は炎を貫いて進み、プラネムの顔面を切り裂く。
「今だディザソル! ぶち壊す!」
白い体毛に残る黒い煤も気に留めず、ディザソルはプラネムとの距離を一気に詰める。
「プラネム、来るわよ! スプラッシュ!」
ディザソルを迎撃すべく、プラネムは水を纏った無数の岩を飛ばすが、
「ディザソル、躱して突き進め!」
猛スピードで、しかし的確にディザソルは岩を躱していく。
鋭い爪を携えた前脚の渾身の突きが、プラネムを吹っ飛ばした。
「くっ……! プラネム、まだよ! ストーンエッジ!」
「遅いぜ! ディザソル、十万ボルト!」
吹き飛ばされたプラネムが動くよりも早く、ディザソルの放つ高電圧の電撃がプラネムを捉えた。
「ああっ、プラネム!」
キキの声と共に、プラネムは今度こそ力尽き、目を回して戦闘不能となった。
巨大な氷塊が、ホムロソクを覆い隠す。
氷塊が溶ければ、そこには倒れたホムロソクがいるはずだ。
そう、ラピスは考えたのだが。
「ホムロソク、火炎放射!」
氷塊の中心が瞬く間に溶解し、そこから灼熱の業火か噴き出し、プラネムを燃やす。
「プラネム、逃さないで。氷塊の穴にストーンエッジ」
炎を受けてもプラネムは怯まず、氷塊に空いた穴へと無数の尖った岩を撃ち込む。
しかし、
「どこを狙っている? ホムロソク、シャドーボール!」
セイラの声が響く。
直後、炎に紛れて氷塊から抜け出していたホムロソクが黒い影の弾を放ち、プラネムを吹き飛ばす。
「……っ、火炎放射に紛れて抜け出したのね、見逃したわ。プラネム、まだやれるかしら」
ラピスの言葉に応えてプラネムは再び浮上し、赤い瞳を点滅させる。
「プラネム、反撃よ。スターフリーズ」
プラネムが冷気を集め、巨大な星型の氷塊を作り上げるが、
「砕きなさい」
直後、氷塊が音を立てて砕け散る。
砕けた氷塊は無数の星型の氷となり、氷の星群がホムロソクに一斉に襲い掛かる。
「ホムロソク、サイコキネシス!」
ホムロソクは強い念力を発して無数の氷を止めようとするが、いかんせん数が多すぎる。
全てを止めることは出来ず、ホムロソクは氷の星の雨を浴びる。
「ホムロソク、熱風!」
灼熱の風を放つホムロソクに対し、
「プラネム、連続でスターフリーズ」
プラネムは立て続けに巨大な星型の氷塊を撃ち出す。
氷塊は熱風の前に溶かされるが、次第に熱風の勢いは弱まっていき、
「ストーンエッジ」
ホムロソクの放つ熱風が途絶える瞬間を狙って、プラネムが無数の岩の刃を撃ち出す。
攻撃直後で避けられず、ホムロソクに無数の岩が突き刺さる。
「プラネム、スターフリーズ」
再びプラネムは星型の氷塊を作り、砕き、無数の氷の星群を降らせる。
「ホムロソク、サイコキネシス! 壁を作れ!」
ホムロソクは再び強い念力を操り、今度は念力の壁を作り上げる。
氷の礫が次々と念力の壁にぶつかるが、どうにか全て防ぎ切った。
「ふふ、ようやく立て直せたな。ホムロソク、反撃だ! シャドーボール!」
体勢を整えたホムロソクが、両手から影の弾を放出する。
「プラネム、スターフリーズ」
対してプラネムは再び巨大な星型の氷塊を作り上げる。
今度は影の弾を潰すべく、氷塊をそのまま撃ち出すが、
「ホムロソク、サイコキネシス!」
ホムロソクが強い念力を起こす。
念力を掛ける対象は、自分で放った影の弾。
シャドーボールを操り、巨大な氷塊を避けさせ、その後ろにいるプラネムに二発のシャドーボールを命中させる。
「ふふ。ホムロソク、火炎放射!」
さらにホムロソクは灼熱の業火を噴き出す。
迫り来る氷塊を貫き、さらにシャドーボールを受けて体勢を崩したプラネムを炎に飲み込む。
「っ、ホムロソク、炎を払って。ストーンエッジ」
プラネムの周囲に光が迸り、体を覆う炎が吹き飛ばされる。
白い光は無数の尖った岩を形作るが、
「ホムロソク、熱風!」
プラネムが放った岩は、灼熱の暴風によって薙ぎ払われてしまう。
「ふふ。これで貴様のプラネムの技は全て攻略した。後は倒すだけだ」
「そう簡単に出来るのかしら。プラネム、熱風」
「ホムロソク、こちらも熱風だ!」
プラネムとホムロソクが同時に灼熱の風を放つ。
再び通路一帯に暴風が吹き荒れるが、
「スターフリーズ」
プラネムが巨大な星型の氷塊を放つ。
これほどの質量であれば、風に左右されずにホムロソク目掛けて突き進む。
対して、
「ホムロソク、サイコキネシス!」
ホムロソクは強い念力を操り、星型の氷塊の動きを掌握する。
「熱風で氷塊が小さくなっているな。この程度の大きさであれば押し返せる」
「へえ。ならプラネム、ストーンエッジよ」
跳ね返される氷塊に対し、プラネムは無数の尖った岩を放ち、氷塊を粉々に粉砕する。
が、
「ここだ。ホムロソク、シャドーボール!」
刹那、氷塊のすぐ後ろにいたホムロソクが両手から影の弾を放出する。
この距離からの一撃を躱す術はプラネムにはなく、プラネムは影の弾の直撃を受け、吹き飛ばされる。
「……っ!」
ラピスの目の前に落下し、プラネムは戦闘不能になった。
「ちょっと焦ったかしら。プラネム、お疲れ様」
プラネムをボールに戻し、ラピスは最後のボールを取り出す。
「天将の恐ろしさはこれからよ。夜天の魅せる闇に沈みなさい」
紫色の光を放つ二重の鎖が描かれた、夜天の切り札を。