二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル× ( No.315 )
日時: 2013/06/06 17:42
名前: ルル (ID: x2W/Uq33)
プロフ: http://www.kakiko:cc/novel1/index.cgi?mode=view&no=31069

「おっと…そう早まらないでくださいよ?少しは…」
「話すことなんか無いわよ」
セルタの言葉を、戦闘により人格の変わったゆのりが中断させる。
「…相変わらずギャップが…激しい…」
ボソリとつぶやく陸の真横に雷が落ちる。
「…………」
サーヤはその様子を青ざめた顔で見つめ、霧亜は気にせず攻撃を続け、レイヤと魔梨、志穂に至っては哀れむような目で陸を見ていた。
「…すまん」
「解れば良いけど」
「…あ、あの二人とも、一応今戦ってる…んだよ?」
サーヤの言葉に、火花を散らし睨み合っていた二人は我にかえり、再びセルタの方を見る。
「…草よ」
陸が何か小さな声で呟く。呪文こそ聞き取れなかったが。
「私たちも戦いましょう!これくらいで手間取っていたら、妖界で太刀打ちできません!」
志穂の言葉に、全員うなずく。その時だった。
「きゃ…!?」
小さな悲鳴が聞こえ、マテリアルたちはその方向をみた。
そこには倒れた霧亜と、主を見失ってあたふたと飛び回るコウモリ、ニヤリと笑うセルタの姿があった。