二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル× ( No.464 )
日時: 2013/06/24 12:18
名前: ルル (ID: x2W/Uq33)

サーヤと同じ、ダークブラウンの瞳と髪。
気の強そうな瞳は光が宿っている。
「………」
「…」 
無言の見つめあいが続く。
変化を感じ取り振り向いた伊吹も、目を大きく見開いている。
「…紗綾… 解る…?」
綾香は不安そうに顔を歪め、サーヤを見つめ続ける。
「お…お母さん…!」
サーヤは叫ぶと同時に綾香の胸に飛び込む。
「う…あああ…ッ」
「っ…うぐ…」
サーヤも綾香も、両目から涙を流し抱き合う。
ひとしきりそれが終わった後。
「紗綾、あの時…置いていって、ご免なさい。  私があんな奴に着いて行かなきゃ…!」
言っているうちに、綾香は再び涙を流す。 
「お母さん」
「っ」
「謝らないで。  誰も…お母さんのこと、恨んでなんかないよ」
サーヤの暖かな微笑み。
綾香は救われたように…、まるで花が綻ぶように笑顔を見せた。